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巻き返すインバウンド関連銘柄、爆買い終息後の変化した注目銘柄とは?

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「爆買い」ブームに合わせ急上昇した銘柄が数多くあり、テンバガーを達成した銘柄もあるインバウンド関連銘柄。

 

「爆買い」が終息し、インバウンドへの注目度が低くなりつつありますが、訪日外国人旅行者は増加の一方で注目銘柄が変わっています。

そんなインバウンド関連銘柄は今、改めて注目すべきタイミングと言えます。

再びテンバガー銘柄が誕生するかもしれない、インバウンド関連銘柄についてポイントを抑えておきましょう。

 

 

1.インバウンドとは

 

訪日外国人旅行者が1000万人を突破した2013年から大きく注目されたインバウンドについて基本から見ていきます。

 

1-1.そもそもインバウンドとは?

まずはインバウンドの基本として、海外から日本に来る外国人観光客のことを「インバウンド」と呼んでいます。

そして、訪日外国人旅行者の日本での消費行動を「インバウンド消費」と呼びます。

 

このインバウンドがニュースなどで取り上げられるようになったのが、訪日外国人旅行者数が1,000万人を突破した2013年あたりからです。

その後、2015年にはインバウンドがアウトバウンドを逆転するなど、大きな話題になりました。

※アウトバウンド=日本人の海外旅行

 

これら、訪日外国人旅行者の増加、インバウンド需要増加の背景

  • 世界全体で海外旅行をする人が増加
  • 円安により、日本旅行のお得感
  • ピザの規制緩和
  • 家電、化粧品など日本製品の人気
  • アニメなど日本文化への興味増加
  • 中国人観光客の増加

などがあげられます。

特に中国人観光客の増加により、「爆買い」が起こりインバウンド消費額の増加に繋がりました。

 

これらインバウンド需要により、株式投資でも大きなテーマとして取り上げられ関連銘柄が買われ、特に大きな動きを見せた銘柄

 

【8202】ラオックス

2014年8月5日の終値500円

2015年7月24日の高値5,640円

約1年で株価上昇率1128%のテンバガーを達成!

 

1-2.インバウンド関連銘柄の上昇率

インバウンド需要が急拡大した2014年から2015年にかけて、インバウンド関連銘柄がどれだけ注目されたのか確認しておきましょう。

インバウンド関連銘柄として代表格18銘柄の動向をチェック。

 

※2014年の安値から2015年の高値で上昇率を算出

企業名 安値 高値 上昇率
【3048】ビッグカメラ 561円 1,641円 292.51%
【3086】Jフロント 1,246円 2,512円 201.60%
【3258】ユニゾHD 2,839円 6,490円 228.60%
【6076】アメイズ 517円 916円 177.34%
【6752】パナソニック 1,030円 1,854円 179.95%
【7532】ドンキホーテ 2,448円 5,830円 238.20%
【7649】スギHD 3,775円 6,930円 183.57%
【7965】象印 318円 2,088円 656.60%
【8202】ラオックス 420円 5,640円 1342.85%
【8237】松屋 756円 2,625円 347.22%
【8242】H2Oリテイリング 1,374円 2,976円 216.59%
【9020】JR東日本 7,105円 12,815円 180.36%
【9021】JR西日本 3,951円 9,488円 240.14%
【9022】JR東海 10,655円 24,800円 232.75%
【9616】共立メンテ 1,302円 5,325円 408.98%
【9723】京都ホテル 480円 1,135円 236.45%
【9831】ヤマダ電機 311円 595円 191.31%
【9989】サンドラッグ 2,000円 4,100円 205.00%

18銘柄の平均上昇率は320%

 

これらのように、2014年から2015年にかけてはインバウンド関連銘柄が大きく買われ、大きな株価上昇を見せました。

 

この中でも上昇率トップ5の顔ぶれを見ると、電化製品3銘柄、ホテル1銘柄、百貨店1銘柄と、まさにインバウンド関連銘柄といった銘柄が大きく買われたことが分かります。

 

それぞれの銘柄上昇率のチャート

 

このように中国人旅行者が爆買いしている時に、投資家はインバウンド関連銘柄を爆買いしていた流れです。

 

インバウンド関連銘柄が高値を付けた時期は、ほぼ同時期であることが分かり、爆買いブームのピークがこの時期ということになります。

また、これらの上昇率を見ると、インバウンド関連銘柄のポテンシャルの高さと、魅力を秘めていることが分かります。

 

【ここだけチェック!】
  • 訪日外国人旅行者数が1,000万人突破の2013年からインバウンドが大きく注目され始めた
  • 2015年にかけて数多くのインバウンド関連銘柄が急上昇を見せた

 

2.爆買いが終息した要因

 

爆買い終了によりインバウンド関連銘柄も相次いで下落していますが、それら要因を見ていきいます。

 

2-1.中国政府による外貨流出を防ぐ政策

上記のようにインバウンド関連銘柄は、中国人旅行者などの増加や爆買いによってその恩恵を受けました。

ただ、2015年をピークにインバウンド関連銘柄は下落基調となり、ニュースなどに取り上げられることも少なくなりました。

 

それら株価下落の要因として考えられるのが、中国の変化にあります。

 

爆買い時に買われたものとしては、高級腕時計、高級炊飯器、温水洗浄便座などでした。

しかし、中国政府が外貨の流出を抑える為に

  • 輸入関税の税率を引き上げ
  • 銀聯カードの現金引き出し限度額を年間10万元(約160万円)に制限

※銀聯カードとは、中国国民が財布代わりに使っているクレジットカード(ほとんどがデビットカード)

 

これらの対策により中国人旅行者の多くは、日本で高額商品を買わなくなりました。

それにより、爆買いは減少、関連銘柄も売られる格好となります。

 

2-2.モノからコトへと変化した中国人旅行者

中国人旅行者による爆買いはその規模を縮小し、インバウンド関連銘柄も大きく下落してきましたが、訪日外国人旅行者が減っているかと言うとそうでもありません。

 

中国人旅行者を含め、外国人旅行者は減少しておらず、2016年、2017年と年々増加しています。

2017年9月の訪日外国人旅行者数は、228万人となり前年同月比18.9%増。

 

9月の訪日外国人旅行者数としては過去最高を記録しております。また、中国からの旅行者数は29.9%増と、こちらも伸びています。

 

つまり、外国人旅行者は増加しているのに爆買いは終息した流れです。

 

では、主に爆買いを行っていた中国人旅行者の滞在行動がどう変わったのか見ると、

商品購入から体験(モノからコト)へと大きなトレンドが変化したことが分かっています。

 

体験とは、自分の目で日本を体験する、観光地や温泉、日本の祭りやイベントなどを楽しむことにあります。

 

それらの行動を裏付けるのが、大阪、東京、千葉、京都といった人気の観光地の訪問率が下がり、新潟、熊本、徳島といった地方の訪問率が上がっていることにあります。

地方へのチャーター便などが就航していることも、地方への訪問率が上がってる要因のようです。

 

一方、モノの消費の部分についてはどう変化したかと言うと、高額品から比較的安価な消耗品へ移っています。

ドラッグや化粧品、小型の魔法瓶などといった安価な消耗品が売れているようです。

 

これら旅行者の滞在行動変化が確認できていることから、インバウンド関連銘柄も注目すべきポイントが変化しています。

つまり、過去の急騰銘柄ではなく、違ったインバウンド関連銘柄が急騰する可能性もあると言えます。

 

注目銘柄についてはこの後取り上げます。

 

【ここだけチェック!】
  • 中国政府の外貨流出を防ぐ政策により、爆買いが終息した
  • 訪日外国人旅行者数は増加傾向で、モノからコトへとトレンドが変化

 

 

3.今後もインバウンド関連銘柄が注目される理由

 

インバウンド関連銘柄は追い風に乗り今後も期待値が高いセクターですが、需要拡大要因や注目ポイントを見ていきます。

 

3-1.越境ECで購入が増える化粧品

上記までの説明のように、インバウンドは一旦終息したかのように思われますが、旅行者のトレンドが大きく変わったことが分かります。

 

訪日外国人旅行者は年々増加していることもありますが、越境EC経由での日本製品需要が拡大していることもあり、インバウンド関連銘柄の今後が見逃せません。

※越境ECとは、インターネット通販サイトを通じて海外製の商品を購入する電子取引のことを指します。

 

具体的には、中国やアジアなどの訪日外国人に人気なのが化粧品です。

日本化粧品工業連合会の調査
  • 2016年日本の化粧品輸出額は前年比28.8%増
  • 2013年の1,359億円から2,676億円と倍増

1度日本で買った化粧品を品質の良さから、帰国後にも購入する為にEC経由で買う流れが増えているようです。

 

これらの流れから、化粧品株が上値を更新し注目度がUPしています。

 

2017年に年初来高値を更新している銘柄

企業名 安値 高値 上昇率
【4911】資生堂 1,130円 4,923円 435.66%
【4922】コーセー 1,816円 15,040円 828.19%
【4527】ロート製薬 996円 2,693円 270.38%
【4917】マンダム 1,204円 3,490円 289.86%
【4927】ポーラ・オルビスHD 606.7円 3,815円 628.81%

 

平均上昇率490.58%!

どの銘柄も、2013年から右肩上がりの上昇を見せ、2013年安値から2017年高値での高い上昇率ですが、チャートで見てもその上昇率が視覚的に分かります。

 

このように訪日外国人旅行者による越境EC経由で化粧品が買われ、関連銘柄は力強く上昇しています。

 

3-2.2020年東京オリンピック

インバウンド関連銘柄が今後も注目度高い理由として、2020年開催の東京オリンピックがあります。

 

東京オリンピック:2020年7月24日から17日間開催予定

56年ぶりに日本で開催される東京オリンピックでは、様々な経済効果が見込め、訪日外国人旅行者増加は特に重要視されています。

 

訪日外国人旅行者増加による宿泊問題も、民泊新法案の成立などで対策強化しています。

また、政府は2020年に訪日観光客数目標を4000万人と掲げており、国策として力を入れていることもオリンピック効果と合わせ、インバウンド関連を後押しします。

 

▼オリンピックについてはこちらが参考になります。
【オリンピック関連株の本命は?東京五輪のスポンサー銘柄にも注目!】

 

【ここだけチェック!】
  • 訪日外国人旅行者は年々増加し越境EC経由で化粧品の購入が増加している
  • 東京オリンピック開催を控え、訪日外国人旅行者増加しインバウンドを後押しする

 

 

4.注目のインバウンド関連銘柄

 

 

今後も注目度が高いインバウンド関連厳選4銘柄を取り上げます。

 

4-1.【9989】サンドラッグ

市場 東証一部
業種 小売業
単位 100株
比較される銘柄 マツキヨHD、コスモス薬品
注目ポイント インバウンド需要が継続して高いドラッグストア大手

 

ドラッグストア大手の同社はインバウンド需要が継続して高く、積極的な出店で全国展開拡大を進めていることから今後も期待値が高いです。株価も右肩上がりで絶好超なことから注目です。

 

4-2.【4911】資生堂

市場 東証一部
業種 科学
単位 100株
比較される銘柄 コーセー、ポーラHD
注目ポイント 新工場建設でスキンケア商品の生産能力に力を入れる

 

絶好超な化粧品関連から同社株に注目。2017年10月19日に栃木県大田原市に新工場を建設と発表。新工場ではスキンケア商品の生産能力に力を入れるとされ、需要拡大に対応する方針に期待です。

 

4-3.【4919】ミルボン

市場 東証一部
業種 科学
単位 100株
比較される銘柄 花王、ファンケル
注目ポイント 【4922】コーセーと合併会社の設立

 

2017年1月25日に【4922】コーセーと資本・業務提携し、7月31日には合併会社も設立。美容室におけるスキンケア・メイク製品の共同開発、販売などを目的とした子会社に期待。また、業績も好調で化粧品関連としての注目度も高く、今後の動きに注目です。

 

4-4.【2222】寿スピリッツ

市場 東証一部
業種 食料品
単位 100株
比較される銘柄 中村屋、亀田製菓
注目ポイント インバウンド対策で販売強化し業績が絶好調

 

菓子製造販売等を手掛ける同社は、インバウンド対策として主要都市空港、海外展開と販売強化し、業績が絶好調です。それに合わせ株価も年初来高値を更新するなど、インバウンド関連銘柄として注目の1銘柄です。

 

5.まとめ

 

インバウンド関連銘柄は、訪日外国人旅行者増加により大きく注目され株価も大きく上昇した過去があります。

その後、ブームになった「爆買い」は終息しインバウンドへの注目度が低くなりつつありますが、越境ECという新たな消費が産まれ、注目銘柄が変化していることが理解出来たかと思います。

 

訪日外国人旅行者は増加し、今後も需要拡大が見込めることから、安値圏にあるインバウンド関連銘柄を抑えておきましょう。

 

 

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