- 2020-8-28
- ノーベル賞
例年10月にはノーベル賞受賞者の発表があります。
近づくにつれてノーベル賞関連銘柄へと物色が向かいやすくなりますので、早い段階で仕込むことができればかなり有利です。
なかでも株式市場に影響あるのが物理学賞、化学賞、生理学・医学賞の3分野で、
過去のバイオブームでも関連銘柄が軒並み急騰してきたことは記憶に新しいでしょう。
早速、2020年のノーベル賞に関するまとめを見ていきましょう!
目次
1.ノーベル賞と株価の関係
ダイナマイト発明者であるアルフレッド・ノーベルの遺言が発端となったノーベル賞は、世界的な功績を残した人物に贈られるもの。
昨年までに日本人からノーベル賞受賞者が3年連続で出ていることから、今年も注目が集まること間違いなしでしょう。
基本的に株価は期待が先行してプラスに働いていきますので、ノーベル賞受賞者の発表前であるほど割安に購入することが可能です。
2020年ノーベル賞部門別発表日
部門 | 発表日 | 日本時間 | 受賞者 |
医学生理学賞 | —– | —– | —– |
物理学賞 | —– | —– | —– |
化学賞 | —– | —– | —– |
文学賞 | —– | —– | —– |
平和賞 | —– | —– | —– |
経済学賞 | —– | —– | —– |
ノーベル賞受賞の期待が高まる関連銘柄は、9月中頃から10月上旬にかけて急騰しやすい特徴があります。
この時期にバイオ関連銘柄の上昇が目立つのは、ガン治療についての研究発表が行われる秋の日本癌学会シーズンと重なっていることも理由のひとつ。
▼バイオ関連銘柄についてはこちらをご参考下さい
バイオ関連銘柄はテーマ性強し!荒い値動きだからこそ稼げるポイント
そのほか、医療品や新素材開発の企業が注目されるケースも多く、幅広い銘柄で連想買いが行われるほど盛り上がりを見せます。
過去の関連銘柄ではテンバガー銘柄も輩出しているノーベル賞受賞のパンチ力は相当なものですから見逃せません。
実際に昨年のノーベル賞関連銘柄の動きと、賢い投資法を見ていきましょう。
- 関連銘柄は例年9月中頃から10月上旬にかけて急騰しやすい特徴がある
2.ノーベル賞発表前後の株価の動き
10月の一大イベントとなるノーベル賞に向けて、関連銘柄はどのような動きをするでしょうか。
過去の株価動向と、特徴を押さえたオススメ投資法をご紹介していきます。
2-1.2019年のノーベル賞関連銘柄の株価動向
2014年から2016年まで、3年連続でノーベル賞受賞者を誕生させてきた日本。
2017年度では日本国籍受賞者は生まれなかったものの、期待度の高い関連銘柄は思惑買いで株価を大きく上昇させました。
2019年度 ノーベル賞関連銘柄の株価推移 | ||
銘柄 | 株価 | 上昇率 |
【3407】旭化成 | 1,068円→1,228.5円 | +15.02% |
【6752】パナソニック | 886.5円→927.3円 | +4.60% |
【6762】TDK | 9,760→11,270円 | +15.47% |
【6674】ジーエス・ユアサ | 1,862→1,994円 | +7.08% |
【4080】田中化学研究所 | 800→1,100円 | +37.50% |
※株価・上昇率は2019年10月の始値→高値。
2019年のノーベル科学3賞は、ノーベル物理学賞は宇宙物理学、ノーベル化学賞はリチウムイオン電池の開発、ノーベル医学・生理学賞は細胞の「低酸素応答」のメカニズム解明に多大な貢献をした研究者の方々にそれぞれ贈られました。
この中でも特に注目されたのは、旭化成名誉フェローで名城大学教授の吉野彰教授が受賞したノーベル化学賞です。
【3407】旭化成はご祝儀相場となり、吉野彰教授のノーベル賞受賞から1ヶ月で+15%を超える上昇となっています。
そしてマーケットでも注目されているリチウムイオン電池での受賞となったため、リチウムイオン電池関連銘柄の一部も上昇しました。
2019年10月には日経平均株価も5%弱上昇していたため、この上昇分は割り引いて考える必要があります。
とはいえ、リチウムイオン電池の正極材料を開発する【4080】田中化学研究所や、スマートフォン用リチウムイオン電池世界シェアトップの【6762】TDKなどは大きな上昇となっていたことが分かります。
2-2.ノーベル賞関連銘柄の特徴を押さえた投資
ノーベル賞関連銘柄の株価は共通して「9月中頃から急騰し始め、受賞発表当日に高値をつける」ことがほとんどです。
その為、動意付く前の割安な状態で買うには9月入ってすぐの段階で、受賞発表前日までの約1ヶ月を目安に運用すると効果的でしょう。
思惑によってこの1ヶ月間は急騰しやすくなりますが、その中でも相場を牽引する新興市場のバイオ関連銘柄が好ましいと言えます。
基本的に値動きは激しくなることが予想できますので、デイトレ対象としても面白いかもしれません。
ただし、利確売りの圧力が一気に高まりますのでノーベル賞受賞日まで持ち越さないことです。
バイオブームに火をつけたのが2012年「iPS細胞」の受賞で、タカラバイオは8倍、コスモバイオやカイオムバイオは10倍の急騰は記憶に新しいでしょう。
受賞発表後の関連銘柄は再び人気化することもありますが、その場合は中長期目線で追いかけることになります。
今年で4年連続となる日本人のノーベル賞受賞が期待され、株式市場でも関連銘柄への関心が高まっていますので、ぜひチェックしておきましょう。
2-3.2020年のノーベル賞関連銘柄の最注目したいのは、生理学・医学賞
マーケットでは2020年のノーベル賞関連ニュースは、ノーベル生理学・医学賞に特に大きな注目が集まると考えられます。
ノーベル生理学・医学賞は、現在マーケットで最も注目を集めているセクターと言っても過言ではないバイオテクノロジー関連銘柄との関連性が強いためです。
もちろんノーベル化学賞およびノーベル物理学賞の行方にも注目が集まりますが、バイオテクノロジー株に比べるとマーケットでの注目度では落ちると言わざるを得ません。
ノーベル賞受賞が期待される遺伝子治療や再生医療などを手掛けているバイオテクノロジー関連銘柄には、特に注目しておきましょう。
ノーベル賞関連銘柄は、ノーベル賞が発表される直前の9月頃から高騰し始め、発表後に高値を付けてからは落ち込む傾向があります。
ノーベル賞発表を受けて暴騰した銘柄は、その後は暴落するリスクが高いため、下手に手を出すのはおすすめできませんのでここは注意しておきましょう。
- ノーベル賞関連銘柄は9月中頃から受賞発表日にかけて上昇しやすい
- 受賞発表日以降は利確売りが強まるので当日まで株を持ち越さないこと
3.株価に影響を与える代表的な3つの部門
生理学・医学、化学、物理学、文学、平和学、経済学の6つで構成されるノーベル賞は、各部門で大きな功績を残した人物に与えられる世界的な賞です。
その中でも株式市場にインパクトを与える3つの部門を見ていきましょう。
3-1.ノーベル生理学・医学賞
生理学および医学分野で最も重要な発見を行った人物に与えられるのが「ノーベル生理学・医学賞」です。
がんやエイズを治す技術など、世界中から必要とされる技術の発展が目覚ましい生理学・医学の世界。
2016年度に受賞したオートファジーに続き、新しい技術を生み出そうと日々研究が行われています。
2019年 生理学・医学賞の関連として注目された銘柄 | |
銘柄 | 備考 |
【4974】タカラバイオ | 遺伝子研究や再生治療を手掛けるバイオベンチャー |
【2191】テラ | がん免疫細胞療法に強みを持つバイオベンチャー |
【4593】ヘリオス | 難病に有効なiPS細胞の再生医薬品を手掛けるバイオベンチャー |
【2370】メディネット | がん免疫細胞療法に強いバイオベンチャー |
【4594】ブライトパス・バイオ | NKT細胞を用いたガン免疫療法を手掛けるバイオベンチャー |
2019年のノーベル医学・生理学賞は、細胞の「低酸素応答」のメカニズム解明に多大な貢献をしたアメリカ・イギリスの3氏に贈られています。
テーマとしてはiPS細胞などの再生医療、がん免疫細胞療法などを手掛けるバイオベンチャー株が注目されそうですが、これらのテーマを手掛けるバイオベンチャー株の株価を見てみると、どの銘柄も反応したとは言えません。
2018年には、がん治療薬「オプシーボ」の開発に繋がる研究をした本庶佑氏がノーベル生理学・医学賞を受賞し、このときは【4528】小野薬品や【4523】エーザイの株価は上昇しました。
さらに、新規抗がん剤「テロメライシン」を開発する【4588】オンコリスバイオファーマは、本庶佑氏のノーベル賞受賞から半年でテンバガー寸前まで急騰しました。
しかし、2019年のノーベル医学・生理学賞では大きな反応はなかったと言えます。
3-2.ノーベル化学賞
化学分野で最も重要な発見を行った、または改良を成し遂げた人物に与えられるのが「ノーベル化学賞」です。
日本は数多くの有力候補者をもつため、3人まで受賞できる科学省は期待が高まっています。
ノーベル化学賞では、世界的なEVシフトを背景に、リチウムイオン電池関連での受賞期待が高まっています。
2019年 化学賞の関連として注目された銘柄 | |
銘柄 | 備考 |
【3407】旭化成 | 総合化学企業 |
【6752】パナソニック | リチウムイオン電池世界シェア2位 |
【6762】TDK | スマートフォン用リチウムイオン電池世界シェアトップ |
【6674】ジーエス・ユアサ | 多種多様なリチウムイオン電池を開発 |
【4080】田中化学研究所 | リチウムイオン電池の正極材料 |
2019年のノーベル化学賞は、リチウムイオン電池の開発に多大な貢献を果たした吉野彰教授ら3氏に贈られました。
吉野彰教授が名誉フェローを務める【3407】旭化成は、リチウムイオン電池関連銘柄には位置付けられてはいないものの、吉野彰教授の受賞から1ヶ月はご祝儀相場となり、受賞からちょうど1ヶ月となる11月8日には1,295円の年初来高値まで上昇しました。
テーマ的に注目されたリチウムイオン電池関連銘柄では、【6762】TDKや【4080】田中化学研究所を中心に多くの銘柄が上昇したと言えます。
リチウムイオン電池は、事前予測の段階からノーベル賞受賞が有力視されていたため、そこまで大きなサプライズではなかったものの、ご祝儀相場として多くの銘柄が上昇したことは確かです。
3-3.ノーベル物理学賞
文学分野で最も重要な発見を行った人物に与えられるのが「ノーベル化学賞」です。
物理学賞は天文学から量子力学まで幅広いジャンルがある分、候補者も多いために受賞枠の最大3名が選出されることが多いです。
ノーベル物理学賞は日本が強みを持つ領域であり、日本人の受賞者が出ればご祝儀買いが入ることも期待できます。
物理学賞発表後の関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう。
2019年 物理学賞の関連として注目された銘柄 | |
銘柄 | 備考 |
【5801】古河電気工業 | 超電導ケーブルや光ファイバー |
【5802】住友電気工業 | 超電導ケーブルや超電導コイル、超電導モーター |
【6503】三菱電機 | 超伝導の研究で世界をリード、MRI用高温超電導コイル |
【7013】IHI | 超電導モーター |
【9022】JR東海 | リニアモーターカー(超電導) |
2019年のノーベル物理学賞は、宇宙物理学を専門とする3氏に贈られました。
実用化が難しい宇宙物理学での受賞となったため、マーケットでは全く反応がありませんでした。
ノーベル物理学賞は日本人の受賞が多い分野ですが、超電導での受賞が長年期待されています。
特に鉄系の高温超電導物質を発見し、リニアモーターカーなどの超電導技術に多大な貢献をした東京工業大学の細野秀雄氏は、毎年ノーベル物理学賞の候補者として挙げられています。
超電導での受賞となると、超電導製品や超電導技術を手掛ける超電導関連銘柄にご祝儀買いが入ることが期待されます。
特にJR東海のリニアモーターカー計画は難航しつつあるため、リニアモーターカーへの風潮に一石を投じることにもなるかもしれません。
3-4.番外編/ノーベル文学賞
「優れた文学作品の執筆をした人物(作家)に授与される賞」
『ノルウェイの森』や『IQ84』などが世界的に有名となった作品で、毎年有力候補として名前が挙がる村上春樹氏。
文学賞は他の賞と違って枠が1つしかありませんが、毎年以下の銘柄はお決まりのように盛り上がります。
2019年 文学賞の関連として注目された銘柄 | |
銘柄 | 備考 |
【9978】文教堂グループホールディングス | 書店チェーンの運営を行う業界大手。 |
【3159】丸善CHIホールディングス | 図書流通センターと統合し、傘下のジュンク堂は文教堂の大株主。 |
例年のように書籍販売を手掛ける銘柄には村上春樹氏の受賞を期待した物色が向かう傾向にあり、チャンスは見逃せません。
今年こそは村上春樹氏の受賞に期待しましょう!
- バイオ関連銘柄は過去にいくつも急騰銘柄を輩出している
- 文学賞関連銘柄として挙げた2社の株価上昇は毎年恒例となっている
4.2020年度の受賞が期待される候補者リスト
各部門の候補者をピックアップしていきます。
4-1.生理学・医学賞の候補者
┃有力候補者
【満屋 裕明氏】熊本大学医学部内科学教授
世界初のエイズ治療薬「AZT」を開発。特許を協力社に無断で取得されるも世界で2番目3番目のエイズ治療薬「ddI」と「ddC」を開発した。
その他の候補者リスト
【小川 誠二氏】東北福祉大学特任教授
病院で診断に使われるMRI装置の基本原理を発見。それまで確認できたのは脳の構造のみだったが、fMRIでは「活動」まで確認が可能となった。
【森 和俊氏】京都大学大学院理学研究科教授
「小胞体内変性タンパク質」の検出及びその修復によるメカニズムを解明した。
【坂口 志文氏】大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授
過剰な免疫反応を抑制する「制御性T細胞」及び「転写因子Foxp3」の特性と機能を発見。
【竹市 雅俊氏】国立国際医療研究センター臨床研究センター長
細胞同士を繋ぐ物質「カドヘリン」を発見。形態形成、がんの浸潤や転移など様々な研究が進められる。
4-2.化学賞の候補者
┃有力候補者
【藤嶋 昭氏】東京理科大学学長
光に当たるだけで抗菌・講ウイルス、防汚に大気浄化などが可能な光触媒(酸化チタン)を開発。
【新海 征治氏】九州大学高等研究院特別主幹教授
世界で初めて分子スイッチというジャンルを確立。分子機械の先駆者です。
その他の候補者リスト
【前田 浩氏】熊本大学医学部教授・崇城大学薬学部教授
がん治療における高分子薬物の血管透過性・滞留性亢進(EPR)効果を発見。
【飯島 澄男氏】名城大学終身教授
アルミニウムの半分の軽さでダイヤモンドの2倍の強度、なおかつ銅の1,000倍電気を通しやすい「カーボンナノチューブ」を発見。
【北川 進氏】京都大学大学院工学研究科教授
二酸化炭素を効率良く吸収する「多孔性金属錯体」の合成方法を発見。地球温暖化対策として注目。
【春田 正毅氏】首都大学東京教授
不活性な物質で触媒に使用できないという金の常識を覆す「金ナノ粒子触媒作用」を発見。
【遠藤 章氏】東京農工大特別栄誉教授
体内でのコレステロール合成に関する酵素を阻害する「スタチン」を発見。血中のコレステロールを劇的に低下させる薬の開発につなげた。
4-3.物理学賞の候補者
┃有力候補者
【細野 秀雄氏】東京工業大学応用セラミックス研究所教授
エネルギー損失のない送電が可能となる革命的な技術を発見。超電導技術に革命をもたらした人物。
参考記事→ 【超電導はノーベル賞候補!関連銘柄として外せない候補、注目必須です】
【大野 英男氏】東北大学電気通信研究所教授
半導体と磁石の性質を持つ「希薄磁性半導体スピントロニクス」を開発。大幅な省エネができると期待される。
【香取 秀俊氏】東京大学大学院物理工学専攻教授
300億年に1秒しかずれない高精度な時計「光格子時計」を開発。時の流れが変わる場所を見分けることができるため、鉱脈の発見に繋がる可能性も。
その他の候補者リスト
【十倉 好紀氏】理化学研究所創発物性科学研究センター センター長
電子型高温超伝導帯やマルチフェロイックスの巨大電気磁気効果の発見。その後も多くの研究成果を挙げている。
【中沢 正隆氏】東北大学電気通信研究所長
エルビウム添加ファイバー増幅器を開発。現在では世界中の高速光ファイバー通信網を支える重要技術である。
5.大本命!大化け期待のノーベル賞関連銘柄4選
10月の受賞発表に向けてますます期待が高まるノーベル賞関連銘柄。
その中でもとくに上昇期待値が高い筆者が大本命視する厳選5銘柄をピックアップしていきますので要チェックです!
5-1. 【4974】タカラバイオ
市場 | 東証一部 |
業種 | 化学 |
単位 | 100株 |
比較される銘柄 | 大日本住友, 第一三共, 医学生物 |
注目ポイント | 遺伝子研究用試薬やiPS細胞などの再生医療を手掛けるバイオベンチャー |
タカラバイオは、ゲノム編集やiPS細胞、がん治療など、ノーベル生理学・医学賞で受賞が期待される分野を一通り手掛けているバイオベンチャーです。
東証一部の銘柄ではありますが、ハイリスク・ハイリターンのバイオベンチャー株であることには変わりありません。
物色する際にはリスク管理には注意を払っておきましょう。
5-2.【4593】ヘリオス
市場 | 東証マザーズ |
業種 | 医薬品 |
単位 | 100株 |
比較される銘柄 | サンバイオ, ステムリム, ジーンテクノ |
注目ポイント | 難病に有効なiPS細胞の開発を手掛けるバイオベンチャー |
ヘリオスは、iPS細胞などの再生医療関連で注目のバイオベンチャーです。
特に加齢黄斑変性や肝疾患といった、難病に有効なiPS細胞の再生医薬品に強みを持つことで知られています。
再生医療関連の研究がノーベル生理学・医学賞を受賞する確率は高いと見られているため、代表的な再生医療ベンチャーである同社は必ずチェックしておきましょう。
5-3.【4563】アンジェス
市場 | 東証マザーズ |
業種 | 医薬品 |
単位 | 100株 |
比較される銘柄 | オンコセラピ, タカラバイオ, ジーエヌアイ |
注目ポイント | 遺伝子医薬品を手掛けるバイオベンチャー。厚労省に「コラテジェン」が承認 |
ゲノム編集などの遺伝子治療も、ノーベル生理学・医学賞の筆頭候補となっています。
アンジェスは遺伝子医薬品に強みを持ち、2019年2月には厚労省が同社の遺伝子治療薬「コラテジェン」を認証したことは、マーケットでも注目材料となり暴騰しました。
大阪大学と共同で新型コロナウィルスのワクチン開発を手掛けると発表し、今後も期待したい銘柄です。
遺伝子治療関連の研究がノーベル生理学・医学賞を受賞した際には、真っ先に物色される銘柄になると期待されます。
5-4.【6503】三菱電機
市場 | 東証一部 |
業種 | 電気機器 |
単位 | 100株 |
比較される銘柄 | 日立, 東芝, パナソニック |
注目ポイント | 総合電機大手。防衛や家電、FAなど幅広く展開。 |
三菱電機は超電導の研究で世界をリードしている企業として知られています。
超電導関連の研究がノーベル物理学賞を受賞することになれば、物色されることが期待される銘柄です。
同社は2016年に京都大学・東北大学と共同で、液体ヘリウムを使わないMRI用の高温超電導コイルを開発、発表しました。
これが話題を呼び、MRI以外への応用研究でも注目されています。
6.まとめ
「iPS細胞」でノーベル生理学・医学賞を受賞した2012年のバイオブームを皮切りに、毎年10月に近づくとノーベル賞関連銘柄への物色に高まる期待。
ただし、短期勝負であるため思惑で急騰しているうちに(受賞発表前実までに)利食いすることをオススメしています。
大化け期待の大本命5銘柄はぜひチェックしておきましょう。
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