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3Dプリンター関連銘柄。応用範囲の広い技術で恩恵を受ける銘柄を解説

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従来3Dプリンターは、製品開発における試作段階において活用されてきました。

 

しかし近年では、造形可能な素材が拡大してくる中で、製造工程に本格的に採用されるようになってきています。

また、個人利用向けの3Dプリンターも登場しています。

 

今後更なる需要拡大が見込まれる技術分野でしょう。

 

今回は3Dプリンターの需要増加に伴い恩恵を享受する企業を「3Dプリンター」関連銘柄として、株価動向やその背景について分かり易くご紹介したいと思います。

 

 

1.3Dプリンター関連銘柄とは?

「3Dプリンター」関連銘柄とは、3Dプリンターの需要増加によって恩恵を受ける企業を指します。

 

1-1.そもそも3Dプリンターとは?

3Dプリンターは、2009年に特許期間が終了したことを契機として急速に普及が進んでいます。

 

従来は特定業界においてサンプル品製造のために主に用いられてきました。

 

紙などの平面上に印刷をする通常のプリンターに対し、3Dプリンターは空間上に樹脂などの材料を何層にも積み重ねて立体物を造形していきます。

 

当初は造形可能な素材が一部に留まっていたこともあり自ずと用途も限定されてきました。

しかし現在では様々な素材に適用することが可能となったため、製造工程にも導入されるようになっているのです。

 

1-2.3Dプリンターの2つのメリット

 

製品開発期間の短縮

製造工程の一部を外注している場合、試作品を1つ作るだけでも多くの時間を要します。

しかし3Dプリンターならば内製化することができ、短期間での製作が可能です。

 

そのため、製品開発段階でトライ&エラーを繰り返すことができ、より良い製品を生み出すことが可能となりました。

 

製造工程の効率化

従来人手によって行っていた作業を3Dプリンターで置換することで、作業時間の短縮や品質の安定が期待出来ます。

 

こうしたメリットを背景に、今後益々需要が拡大することが予想されます。

 

ここでは、今後の3Dプリンター需要拡大を背景に業績拡大が期待出来る企業を、「3Dプリンター」関連銘柄としてご紹介していきたいと思います。

 

1-2.3Dプリンター関連銘柄の3つのタイプ

「3Dプリンター」関連銘柄は、主に3つに分類出来ます。

3Dプリンター製造メーカー

1つは3Dプリンター自体を製造し供給しているメーカーです。

 

彼らは今後需要が増加するに伴い販売数量が拡大することが予想されます。

 

3Dプリンター導入企業

2つ目は、3Dプリンターを導入することで効率化のメリットを享受する企業です。

 

これら企業は、3Dプリンターの浸透により生産性が向上し、利益率が改善することが期待されます。

 

3Dプリンターの素材を供給

3つ目は、3Dプリンターで使用される素材を供給している企業です。

 

1つ目の企業同様、3Dプリンターの需要拡大と共にそれに用いられる素材への需要も増加することが見込まれます。

 

これら3つのタイプに属する企業は「3Dプリンター」関連銘柄として、売上の増加あるいは利益率の改善に期待が集まりやすいと言えます。

 

こうした業績変化を株式市場が織り込み、「3Dプリンター」関連銘柄の株価が上昇するのです。

 

1-3.新型コロナウイルスで需要が上がるか

3Dプリンタ関連銘柄は長らくマーケットで注目を集めていないテーマ株でしたが、新型コロナウィルスの影響で風向きが変わってくるかもしれません。

 

現在医療機関では、マスクや防護服から人工呼吸器まで、さまざまな医療器具不足が深刻な問題となっています。

そこで、3Dプリンタを活用して医療器具不足を解決しようという取り組みが世界的に始まっています。

 

特に顔面全体を覆って顔を防護できる医療用フェイスシールドは、3Dプリンタで製造することが容易であるため、3Dプリンタの活用が期待されています。

 

主要企業の中では日産自動車が、3Dプリンタを使った医療用フェイスシールドを製造し、医療現場に提供すると発表しました。

今後、医療用フェイスシールドのほか、マスクや人工呼吸器を3Dプリンタで製造することも期待されています。

 

もちろん3Dプリンタで製造した医療器具はあくまで簡易のものに過ぎません。

しかし新型コロナウィルスによって、医療器具不足はそれほどひっ迫しているということです。

 

今後医療器具不足がさらに深刻化する事態になれば、3Dプリンタ関連銘柄に大きな資金が入ってきてもおかしくありません。

 

 

【ここだけチェック!】
  • 「3Dプリンター」関連銘柄とは、3Dプリンターの需要拡大によって恩恵を享受する企業のことを指します。
  • 「3Dプリンター」の普及によって関連銘柄の売上高あるいは利益率の改善が期待される

 

2.「3Dプリンター」関連銘柄の推移

過去に上昇した関連銘柄と、その上昇理由を見ていきましょう。

 

2-1.3Dプリンター供給量増加の期待から株価上昇

まずご紹介したいのが【5704】JMCです。

同社は全砂型鋳造による金属製品の製造、販売を主力ビジネスにしている企業です。

 

一方従来から社内にある3次元CADデータ技術を活用し、3Dプリンターを用いた樹脂製品の製造も手がけ試作品から最終製品までを供給しています。

 

顧客は卸売業や電気機械器具製造業、精密機械・医療機械器具製造業など多岐に亘っており、広く評価を受けていることが分かります。

 

同社の売上高に占める3Dプリンター関連の事業は約25%ですが、今後の需要拡大を見据えれば更なる増加が期待出来るでしょう。

 

また、同事業の営業利益率は20%を超える高収益ビジネスです。

 

3Dプリンター事業が成長することによって、同社の利益率を押し上げる効果も見込まれます。

 

そうした背景が1つの要因として、同社の株価は過去半年間で3.3倍程度上昇しました。

 

2-2.3Dプリンター向け材料供給増加への期待から株価上昇

2つ目にご紹介したいのが、【5384】フジミインコーポレーテッドです。

同社は半導体向け超精密研磨材を主力とする研磨材メーカーです。

 

シリコンウエハ用研磨剤では世界シェア9割で圧倒的な地位を有しています。

 

過去数年、半導体市場が活況であったために主力事業にばかり注目が集まってきました。

 

同社内では主力事業ではないものの溶射材事業というビジネスを展開しています。

溶射材とは長寿命化や高機能化を目的に行われる表面処理のための素材で、は航空機向けなどに溶射材を製造販売する事業です。

 

その事業の一部として、3Dプリンター向け素材の販売を注力しているのです。

今後3Dプリンターの需要が増加するにつれて、同社の素材供給量も拡大が期待出来るでしょう。

 

過去半年間の株価上昇率は26%となっており、株式市場ではこうした将来の成長性を織り込み、注目度が上がったと推察されます。

 

 

【ここだけチェック!】
  • 3Dプリンター自体の供給企業は注目度が上がりやすい局面にある
  • 3Dプリンター普及に伴い素材消費量拡大で恩恵を享受する企業にも注目が集まっている

 

3.「3Dプリンター」関連銘柄

銘柄 備考
【5704】JMC 砂型鋳造による金属製品の製造・販売が主力。3Dプリンターを用いた樹脂製品の製造も手がける。
【5384】フジミインコーポレーテッド 半導体向け超精密研磨材を主力とする研磨材メーカー。3Dプリンター向け素材販売拡大に注力中。
【7752】リコー 複合機やプリンターなどのオフィス向けの画像機器が中心。3Dプリンター導入などのソリューションを提供。
【6789】ローランド ディー.ジー. コンピュータ周辺機器メーカー。3D切削加工機やデジタル彫刻機、3Dプリンターカッティングプロッタなどを展開。
【1813】不動テトラ 土木工事事業者。道路、鉄道、河川・港湾のほか、地盤改良事業等が中心。3Dプリンター活用による生産性向上に注力。
【6174】デンタス 義歯関連商品、入れ歯洗浄商品等を開発・販売。歯科技工用CAD/CAMシステムを導入。3Dプリンターを取り扱う。
【8591】オリックス 総合リースの国内最大手。レンタル事業に置いて3Dプリンターを取り扱う。
【5727】東邦チタニウム 金属チタン精錬が中心。3Dプリンタなどを活用した新規事業創出や、次世代技術開発のための基礎技術力深化などに注力。
【5609】日本鋳造 鋳造関連専業メーカー。3Dプリンターを用いた3D積層造形に成功。

 

 

4.おすすめ「3Dプリンター」関連銘柄 

4-1.【9972】アルテック

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市場 東証一部
業種 卸売業
単位 100株
比較される銘柄 日邦産業、鳥羽洋行、明治電機工業
注目ポイント 3Dプリンターの販売に注力すると同時に、独自の造形サービスを展開開始。

産業機械専門商社、主に欧米を中心とした海外メーカー扱う。

 

4-2.【4183】三井化学

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市場 東証一部
業種 化学業
単位 100株
比較される銘柄 三菱ケミカルHD、旭化成、住友化学
注目ポイント 出資している米国B9Creations社と歯科用3Dプリンタを共同開発。

石化と基礎化を中心とした汎用化学品の総合化学メーカー。

 

 

【ここだけチェック!】
  • 3Dプリンター関連のビジネスに注力している企業に注目
  • 新たな3Dプリンター開発に注力している企業に注目

 

5.まとめ

 

3Dプリンターの需要は、そのメリットの大きさを背景に今後も拡大が続くことが予想されます。

そうした背景もあり、様々な企業が参入・注力しています。

 

当面は市場規模拡大のスピードが早く、企業間の消耗戦となるような状況は想定しづらいでしょう。

一方で、どの企業が勝ち組として残るのか、という視点は株式投資では重要です。

 

技術レベルの高さ、顧客基盤の強さなど、様々な観点から関連銘柄を分析してみては如何でしょうか。

 

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