- 2018-7-3
- 人工知能(AI)
米国で大ヒット中のAIスピーカーが、日本でもついに発売され始めました。
アマゾンが先駆け、グーグルやアップルといった大手企業が参戦したことで今後競争が激化されると見られます。
それに合わせ関連銘柄の魅力も高まり、短期急騰する銘柄も続出中。
ポストスマホとも言われるAIスピーカーは一大テーマのAIやIoTと関係する為、見逃せません。
今後の生活を大きく変えるかもしれない、AIスピーカー関連銘柄を今すぐチェックしておきましょう。
目次
1.AIスピーカー(スマートスピーカー)とは
日本でも注目され始めてきたAIスピーカーとは?基本から覚えておきましょう。
1-1.AIスピーカーで変わる生活
AIスピーカーとはスマートスピーカーとも呼ばれ、音声認識のAI(人工知能)が搭載されたスピーカーとなります。
スピーカーに音声認識のAIが搭載されたことで、何が出来るようになるのかというと、声で連携したデバイスの操作が可能となります。
- 声で好きな音楽をかけられる
- 現在地の天気予報や渋滞情報を教えてくれる
- テレビやエアコンなどの家電を声で操作できる
- デリバリーを頼むことができる
これらのように、AIスピーカーに話かけることで様々なことが声だけで操作可能になり、スマートな生活が実現するわけです。
また、AIスピーカーが注目を集めているのには理由があります。
2014年に米アマゾンがAIスピーカーを世界に先駆けて発売しましたが、1,000万台以上が売れる大ヒット商品となった事でその他有名企業も出遅れながらAIスピーカー開発に乗り出したことにあります。
それによりAIスピーカーはスマホの次なる大型商品として、世界的に期待が集まっています。
日本でもAIスピーカーの販売が広がる今、AIスピーカー関連銘柄も注目となります。
▼人工知能(AI)関連株に関して詳しくはこちら
【2019年も最強テーマ!本命の人工知能(AI)関連銘柄とは?】
1-2.続々と発表されるAIスピーカー
2017年は大手企業から続々とAIスピーカーが販売されますが、各企業の販売するAIスピーカーをそれぞれ見ていきます。
アマゾン(米国)
独自開発した人口知能「Alexa」を搭載
2017年9月27日、既に米国では販売しているAIスピーカー「Amazon Echo」の新型を発表。日本では2017年中に販売すると発表している
音声認識の精度の高さを特徴としています。
グーグル(米国)
グーグル開発の人口知能「Googleアシスタント」を搭載
「Google Home Mini」も発売を開始します。音声認識の精度の高さを特徴としています。
アップル(米国)
Apple開発の人工知能Siri(シリ)を搭載
2017年6月6日に、AIスピーカー「HomePod」を発表。2017年12月より米国を中心に発売され、日本での発売は2018年が有力視されています。音楽特化したAIスピーカーとなる予定。
【3938】LINE
本【3938】LINE
韓国のNAVERと共同で開発したAI「Clova」を搭載
2017年10月5日からAIスピーカー「Clova WAVE」を発売開始。対話アプリLINEとの連携ができることで、声でメッセージを送ったり、メッセージを読み上げたりすることができます。
【6628】オンキヨー
2017年10月からグーグルの人工知能「Googleアシスタント」を搭載したAIスピーカー、アマゾンの人口知能「Alexa」を搭載したAIスピーカーをそれぞれ米国から販売開始します。
この他、【6758】ソニーはグーグルの人工知能を利用したAIスピーカ、【6502】東芝はアマゾンの人口知能「Alexa」を搭載したAIスピーカーを販売予定です。
このように、アマゾンのAIスピーカーが大ヒットしたことで、世界中の大手企業がAIスピーカーの開発に力を入れている状況です。
米国を中心にAIスピーカーが普及していくことで、IoT(あらゆるモノがインターネットに繋がる)が急激に身近なものになってきましたので、今後のAIスピーカー動向は見逃せません。
▼IoT関連銘柄に関して詳しくはこちら
【IoT関連銘柄と関わる重要セクター情報総まとめ!周辺事業の把握が鍵】
- アマゾンのAIスピーカー大ヒットによりIoTがより身近になる
- 世界の大手企業や日本企業も続々とAIスピーカーを開発
2.AIスピーカーの市場規模と関連銘柄の動向をチェック!
今後世界的にAIスピーカーが普及すると見られていますが、市場規模予想を見ていきます。
2-1.AIスピーカーの市場規模は急拡大
AIスピーカーが大ヒットしている米国の出荷台数から見ていきますが、2014年はアマゾンのAIスピーカー「Amazon Echo」独占状態で、2016年11月にグーグルのAIスピーカー「Google Home」は販売されました。
それを踏まえ、AIスピーカーの出荷合計台数を見てみます。
- 2015年の出荷台数:170万台
- 2016年の出荷台数:650万台
- 2017年の出荷台数:2,450万台を超える予測
グーグルの参加などもあり、2017年はAIスピーカーの出荷台数が急激に増加しています。
米国だけでも前年比3倍以上の拡大を見せていることもあり、2022年のAIスピーカー世界市場は1億5千万台を超えると予想されています。
- 2015年:3.6億ドル(390億円)
- 2020年:21億ドル(2,275億円)
2020年には2,000億円越えと予想され、AIスピーカーは急成長すると見られています。
また、日本市場では2020年にはAIスピーカー出荷台数が300万台を突破すると予想されています。
2-2.AIスピーカー関連銘柄の株価動向
では、AIスピーカー関連銘柄の動向はどのようになっているのか確認しておきましょう。
AIスピーカー関連銘柄としての主要11銘柄をピックアップしました。
2016年10月~2017年10月10日までの範囲で倍率を算出。
値上がり8銘柄
値下がり3銘柄
2016年10月3日の安値~2017年10月10日終値での平均倍率1.4倍
2016年10月3日の安値~期間中の高値での平均倍率1.8倍
このような結果となり、11銘柄中8銘柄は上昇していることが分かりました。
特大きな動きを見せた銘柄
【6628】オンキヨー
2017年6月5日にアップルが米国でAIスピーカーの「HomePod」を披露したことや、アマゾンのAIスピーカーが大ヒットしていることなどを受け、日本でもAIスピーカーが話題を集めました。
この材料を受け、AIスピーカー開発に積極的な同社が買われ株価は上昇。
6月5日前日終値122円
6月26日には高値324円
わずか16営業日で倍率2.7倍を記録しました。
- 世界のAIスピーカー市場規模は3倍強と急拡大中
- AIスピーカー関連銘柄は上昇傾向にあり、急騰した銘柄もある
3.注目すべきAIスピーカー関連銘柄
3-1.【6758】ソニー
市場 | 東証一部 |
業種 | 電気機器 |
単位 | 100株 |
比較される銘柄 | パナソニク、シャープ、キヤノン |
注目ポイント | 2017年12月にAIスピーカーを投入 |
ソニーも2017年に「LF-S50G」というAIスピーカーを発表しました。
ソニーのAIスピーカーは、グーグルのアシスタントを搭載しています。音楽の再生、天気予報の問い合わせ、予定の告知、ユーチューブの好みの番組のサーチなどができます。
ソニーの株価は、発売の発表前日の12月6日は5,027円でしたが、発表日の7日は5,119円、8日は5,159円とやはりAIスピーカー効果がみられました。
3-2.【2468】フュートレック
市場 | 東証二部 |
業種 | サービス業 |
単位 | 100株 |
比較される銘柄 | テクファH、アクロディ、メディアシ |
注目ポイント | 音声認識、アプリ開発が得意。翻訳、映像事業も |
フュートレックはAIスピーカーの発話をクリアにする技術を持っています。
LINEとソニーがAIスピーカーの発売を発表した前後で株価は大きく上昇しました。
2017年12月1日の764円から、15日には832円へと8.9%も急騰したのです。
勢いは長続きしませんでしたが、その後776円(4月6日)まで値を戻す展開もあり今後に注目です。
3-4.【3938】LINE
市場 | 東証一部 |
業種 | 情報・通信業 |
単位 | 100株 |
比較される銘柄 | サイバーエージェント、ミクシィ |
注目ポイント | AIスピーカー「Clova WAVE」を発売 |
LINEはAIスピーカー元年といわれた2017年に「Clova(クローバ)」ブランドでAIスピーカーを販売しています。
日本経済新聞がClovaの発売を報道した2017年12月7日のLINE株は4,895円でしたが、8日4,970円、9日5,010円とAIスピーカー効果が現れました。
4.まとめ
AIスピーカーはアマゾンが先駆けて販売し、大ヒットしたことにより大手企業が続々と開発し市場規模が急拡大中です。
日本でのAIスピーカー市場もグーグル、LINEの販売をきっかけに拡大する可能性がありますのでテーマ株として見逃せません。
また、AIスピーカーはAI(人工知能)IoTといった一大テーマ株とも絡んでいる為、その動向はチェックしておきましょう。
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