- 2019-8-9
- 仕手株
仕手株は日々生まれています。
短期で資産増大を狙える仕手株は、投資家にとって非常に魅力的です。
「とはいえ一体どれが仕手株なのか…」
仕手株は短期で急騰するため、他の投資家より素早く飛びつかなければなりません。
そこで今回は仕手株の特徴や見つけ方について詳しく解説していきます。
目次
1.仕手株の特徴
仕手筋は自分たちの都合の良い銘柄を選びます。
特徴を見ていきましょう。
1-1.発行済株数が6000万株未満の小型株
仕手筋は株価を上下に操作します。
それには市場に流通している浮動株を集める必要があります。
浮動株とは普段、投資家が売買できる株のことを指します。
長期保有で株式を持っている株主の株は固定されており、市場に出回りません。
特定の株主がもっておらず、常に市場に流通している株を浮動株といいます。
1-2.仕手戦の成功率を高めるには浮動株の支配は必須です。
そのため最初から発行されている株数が少ない方が都合がいいです。
ゆえに小型株が狙われやすいのです。
1-3.業績が低迷している低位株であること
主に株価が50円~500未満(300円未満だとなお良い)の銘柄を低位株と呼びます。
業績が悪ければ株価は低迷しますので、必然的に低位株となります。
仕手筋は出来るだけ少ない資金で株を買い集めたいと思っています。
株価が高いとその分だけ資金が必要なので、業績が思わしくない低位株も仕手筋にとって都合がいいわけですね。
1-4.踏み上げを狙い、空売り可能な銘柄を選ぶ
踏み上げとは、空売りを仕掛けていた人が損切りしたとき、株価が上がる現象の事です。
仕手筋の手口で、玉転がしというのがあります。
玉転がしにより、意図的に株価を上昇させていきます。
株価が上昇してくると、下落を狙うために空売りを仕掛ける投資家が現れます。
このとき、株価を急騰させることにより、空売りを仕掛けている投資家の損切りをさせるのです。
空売りの損切り = 買い戻し = 株を買う
つまり買ってる人、売ってる人、すべての人が株を買うので、これにより株価が上がるわけです。
踏み上げを利用しさらに株価を上昇させたいため、空売り可能な貸借銘柄を選びます。
1-5.過去に仕手化した銘柄が狙われやすい
仕手筋は最終的に個人投資家に株を売りつけて利確します。
そのため、とくかく仕掛けている銘柄に注目されないと困ります。
そこで仕手筋は過去に仕手筋に狙われた銘柄を好んで狙います。
これらは「仕手系銘柄」などと呼ばれており、昔から仕手筋に狙われる代表的な銘柄です。
仕手系銘柄は監視している投資家も多く、注目されやすいため過去に仕手化した銘柄は狙われやすいのです。
以上の4点が主に仕手株の特徴です。
では、次に過去に仕手化した注目しておきたい銘柄を紹介します。
2.過去仕手株となった銘柄一覧
以下の銘柄が、かつて仕手株として狙われ、現在も低位株で仕手株系銘柄と言われている銘柄です。
直近でも仕手筋が介入してそうな怪しい銘柄がいくつかありますね。
銘柄 | 市場 |
8029 ルックHD | 東証1 |
1514 住石マテリアルズ | 東証1 |
8107 キムラタン | 東証1 |
3513 イチカワ | 東証1 |
1919 ヤマダS×L | 東証1 |
3779 Jエスコム | JQ |
8085 ナラサキ産業 | 東証2 |
2437 シンワワイズ | JQ |
6819 伊豆シャボテンリゾート | JQ |
9704 アゴーラHG | 東証1 |
9363 大運 | 東証2 |
3306 日本製麻 | 東証2 |
7608 エスケイジャパン | 東証1 |
1826 佐田建設 | 東証1 |
6796 クラリオン | 東証1 |
3010 価値開発 | 東証2 |
これらを監視し、
仕手筋が介入しそうかどうかチェックしておくといいでしょう。
また、以下の銘柄も仕手株系銘柄でしたが、上場廃止になり倒産したり、他会社に吸収され今では小会社になっています。
サクラダ
日本配合飼料
佐世保重工業
イハラケミカル工業
川崎化成工業
業績が低迷している銘柄を狙うので、最終的には上場廃止なるパターンも多いですね。
3.相場全体がパッとしない閑散としてる時期に狙われやすい
仕手筋は最終的に、個人投資家に株を売りつけて利益を得るのが目的です。
前述したよう、仕手の最終段階では仕掛けている銘柄に注目してくれないと困ります
相場が活気づいている状況では、個人投資家にとって物色できる銘柄がたくさんあります。
わざわざリスクを取って仕手株に投資しなくても儲かるので、注目される可能性が低くなります。
対して全体的に下落相場、ボックス圏を形成している閑散とした相場なら、個人投資家は仕掛けられる銘柄が少なくなります。
そんな時仕手株の目立った動きをした銘柄を見つけたらどうでしょう。
状況的に買える銘柄が少ないため、飛びついてくれる可能性が高まります。
だからこそ仕手筋にとって都合がいい、このような時期を狙ってくるのです。
ただ、下落時においては下げ過ぎていているの場合、仕手筋はあまり仕掛けてきません。
この場合、個人投資家が損失を抱えている場合が多く、仕手株とわかっていても買う余力や気力がないからです。
ボックス圏などの横ばいの状況が最も仕掛けてくる時期と言えるでしょう。
4.仕手株の見つけ方とは?候補リストを作り日々監視しよう
特徴や時期などについてお伝えしました。
ここから本格的に仕手株を見つけていきましょう。
今までお伝えした特徴を持った銘柄であることを前提に解説します。
4-1.監視を強めるため、候補リストを作る
過去仕手株として狙われた銘柄沢山あります。
検索すればまだまだ出てくるでしょう。
まずは大雑把に、
過去の仕手株に狙われた銘柄、新興市場や東証1部、2部の中での低位株を集めます。
値上がり率ランキングの上位40位までの銘柄をまとめて集めてもいいです。
玉集めの段階では40位前後あたりにいることがあるためです。
その後、仕手株の特徴に当てはまらない銘柄を除外します
材料もない(業績がよくない)のにジワジワと上昇している銘柄。
また、ジワジワと出来高が増えている銘柄。
空売りが出来ない銘柄。
などでしたね。
地味ですがこの作業は重要です。
できれば10銘柄~15銘柄ほどに絞ったほうがいいです。
多すぎると監視を怠ってしまいます。
あとは仕手筋が玉を集めてないかどうか、候補銘柄リストの監視を続けましょう。
4-2.候補リストの出来高の変化を見逃さない
仕手筋が株を集めていたら、毎日見ないと気づかないくらい少しづつ出来高が増えていきます。
目立たないくらい小さな変化だとより好ましいです。
また株価も目立たないけれど、ジワジワと上がっていきます。
この小さな変化を見逃してはいけません。
小さな変化に気づくには、とにかく継続して監視する必要があります。
候補銘柄を絞るのは、多くの銘柄を監視すると漏れが出てくる恐れがあるためです。
銘柄はできるだけ絞っていきましょう。
4-3.信用倍率も確認する
監視対象としている銘柄の信用倍率も確認しておきましょう。
信用倍率とは、買いと空売りの割合を示した数値です。
買いの勢いと空売りの勢いが同じくらいなら、信用倍率は「1」となります。
空売りの勢いが高ければ、0.8、0.6、0.1といった数値になります。
仕手筋は踏み上げを狙うので、空売りしている投資家が多いほうが都合がいいです。
もし信用倍率が0.1などの銘柄があった場合、監視を強化しましょう。
仕手筋にとって非常に魅力的な数値ですのでチェック必須の銘柄となります。
4-4.朝イチは候補銘柄リストをチェックしておく
仕手筋は寄り付きから動き出しますことが多いです。
朝イチは仕手株系銘柄に動きがないかチェックしておきましょう。
寄り付き前から賑わいを見せる銘柄があれば、仕手が介入してるかもしれません。
信用倍率も確認しながらチャンスを伺います。
4-5.値上がりランキングを監視する
朝から値上がりランキングも監視しておく必要があります。
仕手筋が動き出せば、仕手筋のターゲット銘柄が値上がりランキングの上位に表示されます。
監視対象の仕手株がリストに入っていた場合、即座に板情報を確認しましょう。
値上がりランキングでは遅いと思われるかもしれませんが、上がる時はガンガン上昇していきます。
板情報を確認しつつ、買いが厚ければ飛び込むのも悪くありません。
ただし危険を察知したら即座に損切りする必要もあります。
ここでは躊躇してはいけません。即断即決で買いと利確、または損切りをしていきましょう。
5.仕手筋介入の予感がしたら即行動
日々監視を続ければ、おかしな動きをする銘柄が見つかる可能性があります。
怪しい銘柄を見つけたら、まずは少ない資金で打診買いをしておきましょう。
もし失敗しても打診買いならリスクは小さいです。
しばらく様子を見て、上昇していくようなら徐々に買い増します。
5-1.ネットの掲示板もチェックしておく
仕手筋は最終段階に入ると、ヤフーファイナンスの掲示板や2chなどの掲示板に買いの煽りを入れてきます。
買いの煽りが増えてきたら「もう最終段階なんだな。」と判断して売り抜ける準備をしましょう。
実際に急騰し始めたら、すぐに利益確定の準備をします。
少しでも上値が重くなったと感じたらその段階で即利食いするのがオススメです。
ここの判断が遅くなると株価は急落してしまいます。
欲張らずに、即利食い!
これが鉄則です。
判断はできるだけ早くしないと大やけどを負いますので、即断即決が基本です。
▼参考記事
こちらの仕手筋の手口を知れば、より理解が深まると思います。
6.まとめ
仕手筋は最初の段階で株を集める際、とても慎重に行います。
仕手株の変化はとても小さなモノです。
これを見逃さないためには、日々の監視が重要です。
また、仕手株候補の選定はとても地味で面倒な作業です。
しかし面倒だからこそ、実際に行動する人は少ないです。
めんどくさい事をやれば投資のチャンスが増えるのは間違えありませんので、
まずは候補リストから作成してみてはいかがでしょうか。
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