IPO

IPO投資の際にチェックすべき目論見書の5項目を解説します

ここ数年は1年に80~90社ほど上場するIPO市場。

せっかくIPOに参加するのであれば、利益を出したいですよね。

 

しかし、どのIPO企業が将来有望で利益を出しそうなのか、自分で判断するのは難しいと思っている方も多いと思います。

 

実は、上場するにあたり企業が開示する目論見書の5項目を押さえると、自分自身で優秀IPO企業がどれなのか判断できるのです。

 

今回は、目論見書の見方について解説します。

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目論見書で優良IPOがわかる!

目論見書という文字を見るだけで、すごく分厚い本で専門用語が飛び交っていそうなイメージを持たれるでしょう。

 

ここではみなさんに「目論見書って難しいものではないんだ」「これなら自分でも読める」と思って頂けるよう、分かりやすく説明します。

目論見書とは?

目論見書は、簡単に言うと企業の情報が盛りだくさんの文書です。

 

どういう事業を行っている会社なのか。

ここ数年の売上高や経常利益、経常損益そしてIPOに参加する上で押さえておきたい上場までのスケジュール。

 

他にも売り出し株数や大株主のロックアップ情報など多くの企業情報が記載されています。

なぜ目論見書をチェックした方がいいの?

IPOに参加するのに、参考にしている情報は人それぞれ異なります。

しかし、目論見書は重要な参考資料の1つです。

 

例えば、目論見書には上場するまでのスケジュールが記載されています。

IPOに参加するには、上場までのスケジュール管理は非常に重要です。

 

他にも企業の業績や、将来必要とされるだろう事業をしているのかどうかなど、IPOで利益出すための情報が、目論見書の中にたくさん詰まっています。

目論見書ってどこで見られるの?

IPOに参加するために目論見書を見ようと思っても、どこに目論見書があるか分からない方も多いでしょうか。

 

目論見書は、IPOを取り扱う証券会社にログインして閲覧する事が可能です。

それぞれ証券会社に「IPO」や「新規公開株式」などの項目があります。

 

その項目に進んでいくと、これから上場する企業(IPO)の情報が並んでおり、そこから「目論見書」を確認することができます。

 

以下はSBI証券の目論見書ボタンの位置です。右上にありますね。

以下はマネックス証券の目論見書ボタンの位置。企業情報の1番下にあります。

 

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公募割れを避けるにはどうしらいいの?

IPOに参加してせっかく当選したのに、公募割れをしてしまうと損失になってしまいます。

 

この募割れを避けるためにもやはり目論見書が重要になってきます。

先ほど目論見書にはこの企業がどういった事業を行っているのかが記載されていると説明しました。

 

例えば、今皆さんが使用している携帯電話は、iPhoneやアンドロイドなどのスマートフォンですよね?

 

では、これから上場する株式会社IPOの事業内容がポケベル生産だとしましょう。

しかし、今ポケベルを周りで使用している方はいませんから、需要のない事業を展開しているこの企業の株を欲しがる投資家は少ないでしょう。

 

このように事業内容を見るだけでも、将来的に需要のある企業なのかどうか参考になります。

どんな事業内容が人気?最近のIPO銘柄の初値傾向

IPO株も上がりやすい企業と上がりにくい企業が存在します。

最近の傾向としては、AIやIT関連企業が非常に人気となっています。

 

このAI(人工知能)やIT関連企業の初値は公募価格を遥かに上回る結果となっています。

 

2017年3月30日に上場したユーザーローカル(3984)。

この企業の事業内容は、ビッグデータの解析やAI(人工知能)による情報提供サービスです。公募価格は2,940円。

 

では上場日についた初値はいくらだったと思いますか?

 

このとき初値12,500円を付けました。

公募価格の約4倍で、もし100株当選していれば+956,000円の利益です。

 

このように、AI(人工知能)やIT関連は初値が跳ね上がる傾向にあるので人気が出やすく、より上昇に拍車がかかっています。

しかし、競争率が激しいので当選しにくいのも事実です。

 

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目論見書でチェックすべき5項目

実際に目論見書を見るにあたりチェックすべき項目を5項目紹介します。(今回は上場日7月23日のマネジメントソリューションズを例に説明します)

事業内容

まずは、事業内容をしっかり把握しましょう。

 

今後需要のある事業をしているのか、伸びしろのある企業なのかを押さえておくのは、IPOで利益を得るためにも非常に重要な事になります。

目論見書のはじめの方に事業内容が記載されています。

上場するまでのスケジュール

上場するまでに、仮条件の決定やブックビルディング、申込期間が設けられます。

 

これらも実は目論見書の中に記載されています。

 

このページで、ブックビルディング期間(7月4~7月10日)→仮条件決定(7月11日)→申込可能期間(7月12日~7月18日)→上場日(7月23日)が確認できます。

 

スケジュールを確認する事で、同時期に数社上場が被ってしまっていても、しっかりスケジュール管理ができるので、ミスなくIPOに参加できます。

 

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担当する証券会社

IPO株を取り扱う証券会社は企業ごとに変わります。

 

目論見書には、IPOを担当する証券会社がどこで何社あるのかが記載されています。

 

目論見書を見るとマネジメントソリューションズのIPO株を取り扱う証券会社は、みずほ証券、東海東京証券、エース証券、いちよし証券、SBI証券、岡三証券の6社という事になります。

 

この段階ではどこの証券会社が主事幹事を任されるのかは未定です。

しかし、取り扱う証券会社を把握する事ができれば、資金の移動は前もって出来る事になるので、スムーズにIPOに参加できるでしょう。

 

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ロックアップ期間

IPOに参加している中でロックアップという言葉を聞いた事があるかと思います。

 

ロックアップとは
  • 上場する前にすでに株を保有している大株主がいて、この大株主が上場後に大量に株を売却してしまうと株価が暴落してします恐れがあります。この事態を防ぐために、大株主に対して上場後一定期間は株を売却したら駄目ですよ、という期間が設けられます。これをロックアップ期間といいます。

 

目論見書にはこのロックアップ期間が記載されています。

 

上記の場合、ロックアップ期間は上場日から90日間の10月20日までとなります。

 

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想定発行価格

想定発行価格は仮条件価格や公募価格の参考となる資料で、大体この発行価格付近で仮条件価格が決定しています。

 

仮条件価格が決定すると仮条件内で公募価格が決定するため、どれぐらいの資金が必要になってくるのかの目安になります。

 

マネジメントソリューションズの想定発行価格は2,010円とされており、仮条件価格、公募価格は2,010円前後で決定されるのではないかと推定できます。

 

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まとめ

文字だけ見ると難しそうだなと思ってしまう目論見書ですが、

目論見書でチェックすべき5項目」のみチェックするだけでも、IPOに参加する上でとても役立つ参考資料になります。

 

IPOで利益を出すためにも、ぜひ目論見書にも目を通してみてくださいね。

 

 

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