ファンダメンタルズ分析

四季報の読み方を訳なく覚える!最低限チェックすべき3つの指標

株式投資をされている方なら「会社四季報」をご存知かと思います。

この書籍は東洋経済社が年4回発行しており、国内の全上場企業のデータがぎっしりと詰まっています。

 

発売日には相場が大きく動くほど影響力があり、ファンダメンタルズなどの指標分析に欠かせない投資家の必需品となっていますが、分厚くて難しそうと敬遠している方も多いのではないでしょうか。

 

今回ご紹介する3つのポイントを押さえるだけで、株価が上昇しそうなのかを予測できる効率的な読み方を身につけて頂けます。

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四季報の全体像

四季報には以下の情報が掲載されています。

企業名、特色 企業名や事業内容、決算月、上場日などの企業情報が分かります。
月足長期チャート 企業の株価チャート(月足)が3年半分掲載されており、長期で投資をする人向けの株価チャートです。
株価指標 PER(株価収益率)という指標などにより、株価が割安かどうか今の水準を確認できます。
業績企業、動向 企業の業績や活動内容が記載されており、最近のニュースや業績に影響があるような企業動向がわかります。
株主構成 保有割合の多い株主から順に掲載されており、外国人の割合、浮動株、特定株の割合などが読み取れます。
財務と財務指標 安全性や収益性を見る様々な指標が掲載されており、企業の財務状態を知ることができます。
資本に関する情報 株式増資や株式分割などの資本に関する情報と、これまでの新株発行や株式分割状況を知ることができます。
配当情報 過去に企業が出した配当金額に加え、四季報独自の今年度と来年度の配当予想も掲載されています。
企業業績 将来の業績を会社がどう予想しているのか、対して四季報はどう予想するのかを確認できます。
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初心者のための読み方

国内の上場企業に関する多くの情報が載っている四季報ですが、大きな特徴は200人を超える担当記者独自の業績・配当予想でしょう。

この中に隠されている株価上昇のヒントを見つけ出し、株式投資で勝つためのスキルアップを目指しましょう。

特定の業種に絞る

全上場企業データの情報を全て読み込もうとする必要はありません。

金融や海運、医薬品など、気になっている業種または得意とする業種があればその1つに絞ることでより理解しやすく、重要な情報かどうかを見極めることができます。

 

石油・石炭や鉱業などは人気がありますので、初めはこの辺りの業種から経験を積んでいくのもいいでしょう。

マークに注目

企業情報欄の枠外に、会社四季報の前号と最新号の営業利益を比較した矢印が書かれていますが、そこには顔のマークもあります。

 

四季報の担当記者(アナリスト)が、企業の計画値よりも営業利益が増額すると予想したときは「ニコニコ」マーク

逆に、計画値よりも利益は減額すると予想される場合には「しょんぼり」マークのように使い分けられています。

 

 

このようなマークですね。

 

そして、顔マークの表示は以下の5つの意味を持ちます。

【四季報予想営業利益と会社予想営業利益の乖離率】
  • ニコニコ2つ(大幅強気)  ・・・乖離率30%以上
  • ニコニコ1つ(強気)     ・・・乖離率3~30%未満
  • しょんぼり1つ(会社比弱気) ・・・乖離率-3~-30%未満
  • しょんぼり2つ(大幅弱気) ・・・乖離率-30%以上
  • 顔マークなし         ・・・いずれにも当てはまらない

 

ニコニコの顔マーク2つの大幅強気と予想した企業は、高い確率で後から上方修正をしているので、買いの判断にはとてもに参考になります。

 

絞り込んだ業種から「ニコニコ」の顔マークが表示されている企業を見つけてチェックしておきましょう。

 

▼おすすめ記事
【上方修正による株価上昇のタイミングを掴もう!3つの事例から分かる具体的な購入ポイント】

企業状況

本文には四季報の担当記者取材した各企業の状況がまとめられています。

前半部分には今期の業績や来期の見通し、後半には企業活動の中で特に注目したい話題や中長期的な戦略が記載されています。

 

ここで注目して頂きたいのは前半の「見出し」です。

 

【最高益】【夜明け前】【中国影響】【足踏み】【研究費増】のような、様々な見出しを使って一目で企業状況が分かるようになっています。

 

【最高益】【増益幅拡大】など目を引くような好材料を見つけたら、さらに詳しく本文まで読み込むようにしましょう。

 

また、営業利益にも注目です。

営業利益とは、会社の本業での利益のこと。

 

見方はとても簡単で、数字がマイナスなら赤字となります。

この営業利益を利用して、明日上がる銘柄を予想するのに役立てることも出来ます。

 

【ここだけチェック!】
  • 企業情報欄の枠外にあるニコニコマークを探そう
  • 上方修正銘柄のヒントが一目でわかる
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抑えるべき3つの重要ポイント

プロの投資家も実践する四季報の効果的な読み方をまとめました。

たった3つの項目だけを見てその意味を理解するだけで、あなたの投資スキルは格段とアップするはずです。

割安株を探す

まず初めに見て頂きたいのが、ページ一番上に記載されているPER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)です。

 

PERは株価と利益の関係を表す数字で、企業が出す利益に対してこの数字が低いほど現在の株価が割安となります。

PBRは企業の資産価値から、現在の株価が高いのか安いのかを判断できます。

 

 

この2つは割安株を探す代表的な指標で、PERは10倍以下PBRは1倍以下が理想の買い対象となります。

 

該当する企業はなかなか見つからないので、この時点で銘柄は絞られます。

短期で売買するプロの投資家達は、企業名すら目に入らないほどこの数字を重視しています。

 

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【割安株・成長株の見つけ方!スクリーニングに役立つ指標と使い方講座】

収益性を見よう

割安株を見つけたら次に、企業の収益性をはかるROE(株主資本利益率)を見ましょう。

ROEが高いほど自己資本を使って収益を上げることができています。

 

 

ROEは海外投資家が最も注目しており、機関投資家が保有する日本企業の株ほとんどがROE10%以上と言われています。

基本的にROEが8%を超えてくると買われる傾向にありますので、この数字を目安に銘柄を絞り込んでいきましょう。

 

このとき、同じ欄にある「有利子負債」も確認して財政に問題が無いかを併せてチェックします。

有利子負債とは借金のことで、予期せぬ倒産の可能性を排除する為にも有利子負債が無い企業が好ましいです。

 

▼おすすめ記事
【ROEとROAの目安とは?数字が高ければいいわけじゃない!意味と目安を解説】

即効性のあるランキングに注目!

四季報の前半部分、企業ページより前に様々なランキングがピックアップされています。

 

特に本業の儲けを示す「営業増益率」の伸び率が高い銘柄ほど好感される傾向にあり、上位銘柄は発売当日にストップ高をつける銘柄も出てくるほど四季報のランキングは注目されています

 

併せて四季報の予想コメントと数年間の利益を時系列で見ることです。

予想コメントが辛口だと株価上昇に繋がりにくいですが、営業利益が連続して伸びていればその会社の商品やサービスが市場に受け入れられている証拠なので好感されます。

 

ひと手間加えることで投資判断の精度が上がり他の投資家と差がつきます。

割安且つ売り上げ高や営業利益が飛躍的に伸びている企業から、未来の大企業を発掘しましょう!

 

【ここだけチェック!】
  • PERは10倍以下、PBRは1倍以下が理想
  • 海外投資家も注目するROEは8%を超えると買われやすい
  • ランキング上位銘柄はチェック!
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まとめ

多くの投資家が参考にしている四季報の持つ影響力はとても大きいです。

効率良く収益を上げているのか、財務状況は健全かなど、大事なポイントを押さえるだけで株価の動きを予測しやすくなります。

 

指標分析に欠かせない四季報を上手く活用すれば、プロレベルの知識を身につけることも可能です。

四季報の読み方をマスターして更なるスキルアップを目指しましょう!

 

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