ファンダメンタルズ分析

割安株・成長株の見つけ方!スクリーニングに役立つ指標と使い方講座

将来値上がりする銘柄で利益の出せる投資がしたい!」

多くの投資家がそう願っています。

 

割安となっている銘柄や、将来の業績を期待した銘柄で着実な利益が狙えるよう、割安株と成長株の見つけ方を初心者の方にわかりやすく解説していきます。

 

今回ご紹介する簡単なスクリーニング方法を身に着け、安定的に利益を上げられる投資家へとステップアップしていきましょう!

割安株と成長株発見はファンダメンタル分析から

ファンダメンタル分析により割安株と成長株を選び出しますが、それぞれの特徴について初めに見ていきましょう。

割安株はバーゲンセール中

割安株とは、その企業の価値に比べて現在の株価が安い状態である株のことを言います。

簡単に言えばバーゲンセールのような状態と言えます。

 

企業の利益や資産などを基準にした企業価値と、市場での評価に差があることで割安になっていますが、本来ならもっと評価されても良いとされる銘柄を割安株と言います。

 

割安になっている理由は様々ですが、通常こういった割安株は評価額まで戻ると見られやすいので買い要素のひとつとされています。

本来なら100万円の価値がある銘柄が、なんらかの理由で現在50万円で購入する事ができる状態のようなことです。

 

非常に安いので飛びつきたくなる気持ちもありますが、理由などもしっかり把握する必要があります。

割安株は「バリュー株」とも呼ばれます。

成長株は期待されたダイヤの原石

成長株とは、その企業の業績がこれから伸びていくと予想され、それに伴って株価も上がっていくとされる銘柄のことを言います。

簡単に言えば、ダイヤの原石と言えます。

 

特に、新興市場のマザーズ・ジャスダック銘柄は今後の成長力が期待された市場です。

マザーズやジャスダック銘柄が急騰しやすいのも、そういった期待値が高いことから、一つの材料だけでも注目を浴びやすく期待の買いが入ります。

 

例えば、30万円で買えた銘柄がその後、材料を発表したことで業績も大きく上がると判断され、それがそのまま株価にも表れたりします。

急騰することで30万円で買えた銘柄が100万円になったということもあります。

 

このように、成長性を期待された銘柄ですので企業の成長と共に株価も上がりやすいといった特徴から成長株には大きな魅力があります。

成長株は「グロース株」とも呼ばれます。

 

【ここだけチェック!】
  • 割安株は本来の価値より現在安値になっている銘柄
  • 成長株は今後の企業成長力が期待された銘柄

 

割安株で役立つ2つの指標を覚えよう

割安株を探す際に用いられる2つの指標から見ていきましょう。

PERは割安性を計れる

PER(株価収益率)は株価を一株当たりの利益で割って算出し、倍率で数値化されます。

数値化することによって現在の株価が安いのか高いのかを判断することができます。

 

PERの倍率が低いほど割安と判断されます。

  • PERが低ければ割安
  • PERが高ければ割高

 

PERが15倍以上なら割高、10倍以下なら割安と一般的に言われています。

 

【PERの計算式】

PER = 価総額 ÷ 純利益 または、

PER = 株価 ÷ 1株当たり純利益

 

例)例えばA社のPERを求める場合、株価900円、1株当たり純利益は50円であれば、900円÷50円=18倍

PERは18倍となります。

 

ただ、実際投資する上ではこの数値が全てではなく、PERが高い銘柄はそれだけ人気がある銘柄とも言えますので、PERは株価の割安性を計る数値ということを頭に入れておきましょう。

他の指標と組み合わせることも大切です。

 

▼おすすめ記事
【PERの目安は常に変化する。割安性を見抜く為に必要な知識】

PBRは純資産から見た株価の割安度

PBR(株価純資産倍率)もPER同様、株価の割安度が計ることができます。

純資産に対して現在株が何倍まで買われているのか分かります。

 

株価を1株当たり純資産で割ることで求められ、PERと同じく倍率が低いほど割安と判断されます。

  • PBRが低ければ割安
  • PBRが高ければ割高

 

PBRが1倍以上なら割高で1倍以下なら割安と一般的に言われています。

 

【PBRの計算式】

PBR = 株価 ÷ 1株あたり純資産

 

例)A社のPBRを求める場合、株価900円、1株当たり純資産が800円であれば、900円÷50円=1.12倍

 

PBRが1倍の場合、株価と1株当たり純資産が同じということなので、もし企業が倒産した場合に投資額はそのまま戻って来ると考えられます。

逆に、PBRが1倍以上だと倒産した時に投資額は全額回収できません。

 

▼おすすめ記事
【PBRの目安は1倍で割安株!低すぎると倒産の危険も?解説します】

【ここだけチェック!】
  • PERは10倍以下、PBRは1倍以下が割安の目安

 

成長株で役立つ2つの指標を覚えよう

割安株に続いて、成長株も同じく役立つ2つの指標がありますので覚えておきましょう。

ROEは経営の上手い下手が分かる

ROE(株主資本利益率)は、株主から集めた資金を上手く使っているか、効率的に使っているのかを判断できる指標です。

 

【ROEの計算式】

ROE = 1株あたりの利益 ÷ 1株あたりの株主資本

 

この数字が高いほど自己資本を使って収益を上げることができています。

 

目安
  • 15%以上の場合(優秀)
  • 10%以上の場合(優良)
  • 5%以上の場合(良好)
  • 2%以上の場合(普通)

 

一般的にはこのような数値で判断されていますので、ROEが10%以上は投資対象にされやすく、上手く経営していると判断されます。

 

ただ、この数値が投資判断の全てではなく、日本企業のROE平均値は5%程度ということと、自社株を多く持っている企業であればROE値が高いので、その辺りも含めて総合的に判断する必要があります。

 

▼おすすめ記事
【ROEとROAの目安とは?数字が高ければいいわけじゃない!意味と目安を解説】

EPSで企業の成長度が分かる

EPS(1株あたりの純利益)は、企業の純利益が1株に対してどれくらい出ているのかわかる指数です。

それにより企業の成長度が分かる為よく使われる指数です。

 

【EPSの計算式】

EPS = 当期純利益 ÷ 発行済み株式数

 

この数値が高いほど企業の収益力が高いことを表しています。

 

EPSが上がる要素となる以下2点のどちらによって、EPSの数値は変化してきます。

  • 純利益が伸びている
  • 発行済み株式数が減っている

 

発行済み株式数は株式分割や自社株買いなどによって変わりますので、そういった部分も把握しておく必要があります。

 

EPSの注目すべきポイントとしては、過去をさかのぼって数値が延びていることが重要です。

 

【ここだけチェック!】
  • ROEは10%以上、EPSは伸び率を見る事で成長性が見える

 

割安株と成長株のメリットとデメリット

割安株と成長株へ投資する前に、それぞれのメリット・デメリットを把握しておきましょう。

割安株はお得で安いが、待ち続ける可能性がある

割安株は株価が低い水準で割安な為、お得であることがまずメリットとして挙げられます。

また、その状況から、株価の値下がりリスクが低い状態ということも大きいでしょう。

 

本来の企業価値より株価が低い状態なのである程度売られていることが多く、これ以上株価を下げる可能性は低いということです。

値下がりリスクが低いことで安心して買いやすく、それも後押ししてより値上がりが期待できます。

 

『安値で銘柄を買うことができ、値下がりリスクが低い』という点が、割安株の大きなメリットです。

 

逆に、割安株にはデメリットもあります。

ある程度売られている傾向は、注目度が低いということです。

 

投資家に注目されなければいつまでたっても株価が動かない、そういった可能性があります。

その為、注目されるまでひたすら待ち続けるといったこともあります。

 

割安株を見つけても、安値で推移している理由をしっかり把握することです。

業績や悪材料などがあれば期待値は低くなりますし、今後の業績が期待できないことが原因で放置されている可能性がありますので、過去のIR情報や決算などを見る必要があります

 

IRとは、企業が投資家向けに必要な情報を提供していく広報活動を指します。企業の現状や、計画、戦略などが代表例となります。

企業のIRを確認するには企業のホームページを直接見るか、ネット証券会社等でも個別銘柄から確認できます。

成長株は上昇スピードが早いが下落スピードも早い

成長株のメリットは業績に伴う材料やIRなどの発表により材料視されやすく、そういった時の株価上昇スピードが早いということが挙げられます。

特に企業の成長が期待されている成長株ですので、成長力が確認できるIRが発表されれば注目度が高まり、株価にも影響がでるのは必然的です。

 

業績を大きく上げるような材料により連日大きな買いが入るといったようなパターンも多く、急騰する銘柄も出てきます。

このようなメリットが成長株にはありますが、逆にデメリットでもあります。

 

業績、企業の成長を期待されている銘柄が悪材料を出してしまえば失望売りが増えやすいですし、それにより株価も急落する可能性を秘めています。

 

成長性を重視された銘柄ですので、期待値より結果が低かったりするだけでも過剰に売られるのが成長株の特徴でもあります。

 

それらのことから、ポイントとしては決算発表前後などは特に株価動向を注視する方いいでしょう。

それによりいざという動きにも対応できます。

 

このように成長株の特徴としては、上昇スピードも早いが下落スピードも同じく早いということになります。

 

【ここだけチェック!】
  • 割安株は安値になっている理由を知ることでデメリットを減らせる
  • 成長株は材料発表時に大きく株価が動くので特にチェックしておく

 

割安株と成長株の見つけ方を覚え、利益をGET!

割安株と成長株を見つけるにはスクリーニングを行いますが、その際はご利用のネット証券会社等のツールを使うこともできます。

スクリーニングでお宝株を発見

割安かつ成長性の高いお宝株を探していきます。

 

割安株のデメリット「注目度が低い部分」を、成長株のメリットの「決算などで成長性が確認されることで注目されやすくなる」で補う。

成長株のデメリット「成長性が落ち込むと急落する」を、割安株のメリット「安値なので下げる可能性が低い」で補う。

 

割安株、成長株とそれぞれのデメリットをメリットで補うことでリスクを減らすことが可能となります。

このように別々に探すのではなく、合わせてファンダメンタル分析をする方が良いでしょう。

 

お勧めの絞込み数値

PBR 0%~1.0% 株価の割安度を測る指標で、「企業の純資産と株価の関係」を表している
PER 1%~10% 株価の割安度を測る指標で、「企業の利益と株価の関係」を表している
ROE 10%~20% 企業の収益性を測る指標で、株主資本が、企業の利益にどれだけつながったのかを示す。
配当利回り 2%~5% 企業から株主に支払われる配当金が多いか少ないか示す数値

以上の4点を絞り込む事で、割安な成長株を見つけることができます。

 

ここまでのスクリーニングで絞り込んだ銘柄の更に見るべき項目は、過去の売上高や純利益の伸び率、下値を徐々に切り上げているかなどが選ぶポイントとなります。

 

それでもリスク分散や損切りラインの設定など、株式投資の基本も忘れずに行いましょう。

 

▼おすすめ記事
【ファンダメンタルズ分析とは?具体的銘柄選定フローと必要知識の解説】

まとめ

割安株や成長株の特徴を活かした投資をすることで、利益を上げられるチャンスが増えます。

 

企業の成長に期待し、安値で銘柄を買う」という基本の投資で勝率を上げる為にも、割安株、成長株の見つけ方のポイントを抑え、一歩上の投資へ繋げましょう。

 

一足先にお宝銘柄を発見し、投資の旨みを掴み取りましょう!

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