- 2019-8-9
- 仕手株
仕手株は短期間で何倍にも株価があがります。
しかし最終的には、株価は上がった分だけ下がるのでハイリスクです。
仕手株を扱う際のリスク管理はかなり重要です。
また、仕手株ならではの絶対に守らなければならい注意点が多数あります。
ここでは仕手株投資の際の注意点と心構えについて解説していきます。
目次
1.損切り価格を決めておく
失敗してもやり直せるため、損切りは非常に重要なテクニックです。
これは株式投資全般に言えますよね。
値動きの激しい仕手株投資では特に重要です。
損切り価格は買った場所から5~10%程下で設定しておいていいでしょう。
本来なら大きめの損切り設定ですが、仕手株は激しく上下しますので少し多め取っておきましょう。
また、仕手株は打診買いが基本です。
打診買いでの少ない株数ならリスクも多めに取れますし、損切りしても大きな痛手にはならないからです。
1-1.損切り価格決定後の2つの注意点
価格を決めたら証券口座の逆指値注文にて、あらかじめ損切りの設定をしておきましょう。
先に設定しておけば知らぬ間に下落していても安心です。
設定後の注意点は以下の2つです。
・成り行きの売り注文にしておく
・逆指値注文の設定をいじってはいけない
1-2.成り行きの売り注文にしておく
下落が激しければ、指値注文ではスピードに負けて注文が発動されない可能性があります。
また、仕手株のような出来高が少ない銘柄では指値では売れない可能性があります。
売る場合は成り行き売りでの設定が基本ですので、必ず成り行き売りで設定しておきましょう。
逆指値注文の設定をいじってはいけない
これをやってしまえばすべてが台無しになってしまいます。
損切りの価格を落とすことも止めておきましょう。
逆指値注文を先に行っておけば、損切りした際のおおよその損失額がわかります。
つまりリスクコントロールができます。
浅い傷になるよう、先に損切り価格を設定しておけば、今回のトレードが失敗してもやり直すことが可能です。
しっかりとリスクを管理しましょう。
2.乗り遅れたと思ったら手を出さない
初動に乗り遅れてもまだ振るい落としがあるためチャンスはあります。
詳しくは【即断即決!】仕手株の買い方・売り時の解説にて解説しています。
しかしそのチャンスも見逃した場合、手を出さず見送るのが正解です。
初動の段階で買えれば、後に急落しても傷は浅いでしょう。
しかし株価がもうある程度上昇してしまっては話しは別です。
株価の上昇は同時にリスクの高さを表します。
一度冷静になり別の銘柄でチャンスを伺いましょう。
3.ナンピン買いは禁止!
株価下落した際に買い増しすることで、平均取得単価を下げることができるテクニックのナンピン買い。
ナンピン後株価が上昇すればいいですが、上昇しなかったときのダメージは小さくは済ません。
初動の段階では仕手株と断定するのは難しく、仕手株であった場合もすぐに急騰するとは限りません。また、仕手筋も失敗することもあります。
まずは打診買いから始め、買い増しは利益が乗ってきた段階からにしましょう。
ナンピン買い利益が得られる可能性が低い割に、リスクも大きいです。
基本的には禁止にして、株価が下がるようなら損切りし様子見をしましょう。
4.空売りも極力しない
短期で急騰したあと、上げた分だけ急落する特徴があるのが仕手株です。
この性質から仕手株の急騰後に空売りを仕掛ければ、確かに儲けが出ます。
しかし実際のところリスクが大きく、いつ下がるかはわかりません。
仕手筋がいなくなれば株価は下がりますが、そこから新たな別な仕手筋が仕掛け始めることもありますし、材料発表により株価が急騰することもあります。
リスクをしっかり管理できる自信があれば攻めて空売りでもいいでしょう。
しかし自信がなく不安な方は基本的には止めておきましょう。
特に絶対にやってはいけないのは、初動の上げ止まりからの空売りです。
本当に仕手株だった場合、ほぼ間違えなくカモになってしまいます。
仕手株は買いで攻めましょう。
5.利益はほどほどに欲をかき過ぎない
仕手株の鉄則は即買い、即売りです。
株価が上昇し始めると、口座情報からいくら利益が出ているか数字でわかってしまいます。
そのため「あと◯◯円上がれば◯◯円儲けられる」と考えてしまうものです
最終的にどれだけあがるのかは仕手筋自身もわかりません。
仕手筋は目標価格を決めているわけではなく、その場の状況に応じて判断しています。
【即断即決!】仕手株の買い方・売り時の解説にて売り時を解説していますので、仕手筋同様にあくまで状況に応じて売りの判断を下しましょう。
仕手筋のいなくなった相場は急落するしか道がありません。
6.利益確定後はチャートは見ない方がいい
利確後にチャートを見ていて、まだまだ上がる兆候を示すことがあります。
こうなるともう一度参戦したくなってしまいます。
仕手株は終盤になればなるほど危険が増します。
いつ暴落するのかは結局仕手筋にしかわかりません。
一度利益を確定したらチャート自体を見ないようにしましょう。
チャートを数日後に確認するか、見てしまったとしても無視しましょう。
たとえその後ストップ高を連発してもです。
次のチャンスは必ず巡ってきます。必ずです。
ここは気持ちを落ち着けて、次のチャンスを待ちましょう。
7.まとめ
リスクをコントロールする方法と注意点について解説しました。
仕手株は上下の値動きが特に激しいので、一瞬の迷い、判断ミスが命とりなります。
最悪でも損切り価格を先に決めておき、逆指値の成り行き売り注文を設定しておけば最悪な事態は避けられます。
リスクを管理しながら、上手に立ち回るようにしていきたいですね。
▼オススメ記事
急騰狙いのおすすめ記事