- 2021-2-12
- テーマ株
【3658】イーブックイニシアティブジャパンは4.25倍!【2484】出前館は4.66倍!【4477】BASEは13.16倍でテンバガー達成!!
外出自粛による巣ごもり消費の拡大は、新型コロナ下で最も多くの人が実感している生活の変化ではないでしょうか?
マーケットでも巣ごもり関連銘柄は注目されており、新型コロナ相場において最も買われているテーマ株となっています。
巣ごもり関連銘柄に注目していきましょう!
目次
1.巣ごもり関連銘柄とは?
外出自粛による巣ごもり消費の拡大は、マーケットでも一大テーマとなっています。
1-1.巣ごもり消費とは?
巣ごもり消費とは、ネット通販などを積極的に使い、外出せずに自宅内で生活を完結させる消費スタイルのことです。
新型コロナによって生活は一変しましたが、消費において「巣ごもり消費」が急拡大したことは、仕事における「テレワーク」、教育における「オンライン教育」と並んで、新型コロナによる変化の最たるものとなっています。
「巣ごもり消費」という言葉は今回の新型コロナでよく聞かれるようになりましたが、この言葉自体はリーマンショックがあった2008年の年末商戦から使われるようになったものです。
巣ごもり消費をけん引するネットショッピングやフードデリバリー、コンテンツ配信といった事業は新型コロナ以前からも成長トレンドにあり、新型コロナによって成長が急加速したというのが正しい認識です。
巣ごもり消費のメリットとしては、手軽にかつ安く消費できることが挙げられます。
一方巣ごもり消費のデメリットとしては、一部のサービスはリアルの消費体験には劣らざるを得ないことが挙げられます。
新型コロナ下では、ライブ配信やZoom飲み会といった消費も広まっていますが、リアル体験に比べると劣るという声が多いことが現状です。
新型コロナでは、巣ごもり消費のメリットがより実感されることが多い反面、一部のサービスではリアル体験の価値が見直されることにもなりそうです。
1-2.巣ごもり消費関連銘柄にはどのような銘柄がある?
今回見ていく巣ごもり関連銘柄には、具体的にどのような事業を手掛けている銘柄があるのかを抑えておきましょう。
巣ごもり関連銘柄にはさまざまな銘柄がありますが、特にマーケットで注目されているテーマを挙げると、「ネット通販」「フードデリバリー」「コンテンツ配信」の3つが挙げられます。
ネット通販(eコマース)を手掛けている銘柄は、巣ごもり関連銘柄の最右翼です。
楽天市場の【4755】楽天、Yahoo!ショッピングの【4689】Zホールディングス、フリマアプリの【4385】メルカリといった主要銘柄は、身近な銘柄でありかつ代表的な巣ごもり関連銘柄です。
続いて、食事の巣ごもり消費である「フードデリバリー」にも大きな注目が集まっています。
代表的なフードデリバリーサービスであるUberEatsや【2484】出前館を利用する人は新型コロナで急増しており、働き方の点においてもUberEatsのドライバーがニュースで取り上げられるようになりました。
最後に、趣味や余暇の巣ごもり消費である「コンテンツ配信」も巣ごもり消費で伸びている分野です。
特に、ゲームと電子コミックの2分野が注目となります。
ゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」が世界的大ヒットとなっている【7974】任天堂を始めとするゲーム株は新型コロナ相場で大きく買われており、「鬼滅の刃」の大ブームがけん引する電子書籍関連銘柄も大きく買われています。
1-3.2021年は不調?
新型コロナの影響で2020年は最強テーマ株の一角となった巣ごもり関連銘柄ですが、2021年は不調な銘柄が目立ちます。
新型コロナ第三波を受けて、首都圏などでは2021年1月7日から、2020年4月以来2回目の緊急事態宣言が発令されました。
今回は飲食店に絞っての宣言となり、人々の危機感も薄れているからか、前回の宣言よりも外出自粛効果が薄いことが専門家からたびたび指摘されています。
株式市場においても、緊急事態宣言に対する捉え方が変わってきており、2020年4月の緊急事態宣言と2021年1月の緊急事態宣言とでは、買われる銘柄が異なってきています。
2020年4月の緊急事態宣言の際には、「業務スーパー」を展開する【3038】神戸物産や、ドラッグストア大手の【3141】ウェルシアホールディングスなどが巣ごもり期待から買われました。
しかし今回の緊急事態宣言では、上記2銘柄などは逆に売られている状況です。
一方ゲーム株は巣ごもり関連銘柄の中でも依然好調なままです。ゲーム株は2020年に極端に大きな上昇にならなかったことが、2021年にも好調な理由に挙げられます。
このように、巣ごもり関連銘柄と一口に言っても、2020年の新型コロナ相場と2021年の相場とでは買われる銘柄・売られる銘柄が変化してきていることに注意しておきましょう。
- 新型コロナの外出自粛によって、巣ごもり消費は急拡大している。
- 巣ごもり関連銘柄としては、「ネット通販」「フードデリバリー」「コンテンツ配信」を手掛けている銘柄に注目。
2.巣ごもり関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄
2020年新型コロナ相場における代表的な巣ごもり関連銘柄の株価動向を見ていきましょう。
2-1.2020年最強の巣ごもり関連銘柄!【4477】BASE
Eコマースプラットフォーム「BASE」を手掛ける【4477】BASEは、2020年に最も大きく買われた巣ごもり関連銘柄であり、2020年の巣ごもり関連銘柄の強さを象徴する銘柄です。
同社の株価は、2020年1月初めには1,715円を付けており、コロナショックでは3月13日に774円まで下落しました。
その後は一早く反発し、2020年4月から10月まで7ヶ月に及ぶ上昇トレンドに。
8月には10,190円を付けてテンバガー達成となりましたが、その後も上昇は止まらず、10月8日には17,240円まで上がりました。
2020年の最大上昇率は22.27倍となっており、これは新型コロナ関連銘柄として暴騰した【2191】テラに次ぐ2020年年間上昇率2位となっています。
しかし10月に高値を付けてからは、12月8日に半値以下となる7,450円まで暴落。
2021年はやや反発となっていますが、高値を戻すまでには至っていません。
2-2.緊急事態宣言から急騰!【3542】ベガコーポレーション
ネット専売家具「ロウヤ」を展開する【3542】ベガコーポレーションも、2020年にテンバガーを達成した巣ごもり関連銘柄です。
同社の株価は、2020年1月初めには625円を付けており、コロナショック後の4月6日には398円まで下落。
その後は一直線に上昇していき、8月5日には4,265円まで上昇しました。
実質4ヶ月で10.71倍のテンバガー達成となっています。
しかし2020年8月に高値を付けてからは厳しい値動きとなっており、12月22日には1,698円まで下げています。
2020年下半期に調整の値動きとなったこともあり、2021年に入ってからは反発しており、1月19日には2,600円まで戻しました。とはいえ、2020年8月に付けた高値からは遠い水準です。
巣ごもり関連銘柄は、2020年4月の緊急事態宣言から爆発的に上昇した銘柄が目立ちますが、2021年1月の緊急事態宣言では爆発的に買われている状況ではありません。2020年に上昇し過ぎてしまったことが要因と見られます。
- 新型コロナ相場では、巣ごもり関連銘柄はほぼ全ての銘柄が大きく上昇している。
- eコマースプラットフォームを運営する【4477】BASEはテンバガーを達成した。
3.巣ごもり関連銘柄リスト
銘柄 | 備考 |
【4689】Zホールディングス | ネット通販「Yahoo!ショッピング」、ネットオークション「ヤフオク!」 |
【4755】楽天 | ネット通販「楽天市場」 |
【4385】メルカリ | フリマアプリ「メルカリ」 |
【2484】出前館 | フードデリバリーサービス「出前館」 |
【6082】ライドオンエクスプレス | 宅配寿司「銀のさら」「すし上等!」、宅配御膳「釜寅」、フードデリバリーサービス「ファインダイン」 |
【3182】オイシックス・ラ・大地 | 食材お届けサービス「Oisix」 |
【7974】任天堂 | ゲーム機「ニンテンドースイッチ」、ゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」 |
【9684】スクウェア・エニックス | ゲームソフト「ファイナルファンタジー7リメイク」、ソーシャルゲーム「ドラゴンクエストライバルズエース」 |
【3658】イーブックイニシアティブ | 電子コミックストア「ebookjapan」 |
【3981】ビーグリー | 電子コミック配信サービス「まんが王国」 |
4.オススメの巣ごもり関連銘柄3選!
新型コロナ後に向けてもおすすめの巣ごもり関連銘柄を3銘柄見ていきましょう。
4-1.【4689】Zホールディングス
市場 |
東証一部 |
備考 |
ポータルサイト「Yahoo!」を展開。キャッシュレス決済「PayPay」も。 |
Zホールディングスは、「Yahoo!ショッピング」や「ヤフオク!」を展開する、巣ごもり関連銘柄を代表するネット企業です。
【4755】楽天と並んで巣ごもり関連銘柄を代表する銘柄となります。
巣ごもり関連銘柄への長期投資に迷ったら、Zホールディングスか【4755】楽天のどちらかを選べば問題ありません。
4-2.【7974】任天堂
市場 | 東証一部 |
備考 |
世界的ゲーム企業。ゲーム機「ニンテンドースイッチ」を軸に、マリオ・ポケモン・ゼルダ・どうぶつの森などを手掛ける。 |
娯楽・コンテンツ分野での巣ごもり関連銘柄としては、任天堂が鉄板です。
「ニンテンドースイッチ」と「おいでよ どうぶつの森」の世界的ブームを受けて、大型銘柄では新型コロナ相場で最も大きく買われている銘柄となっています。
2008年のDS・Wiiブームのときに付けた上場来高値の更新も視野に入ってきました。
ただ投資金額が500万円以上と高い点がネックとなります。
4-3.【2484】出前館
市場 |
東証一部 |
備考 |
フードデリバリーサービス「出前館」を運営。ネットスーパーも展開。 |
食の巣ごもり消費であるフードデリバリーに強い巣ごもり関連銘柄では【2484】出前館がおすすめです。
ニュースでも取り上げられていることから新型コロナで急速に知名度が上がった銘柄ですが、マーケットでは成長株としても知られており、2013年1月1日から2020年8月24日までの上昇率は43.6倍(50.8円→2,215円)となっています。
5.まとめ
巣ごもり関連銘柄は、新型コロナ相場において最強のテーマ株の一つになっていると言って間違いありません。
特に「ネット通販」「フードデリバリー」「コンテンツ配信(ゲーム・電子コミック)」を手掛けている銘柄はいずれの銘柄も強く、eコマースプラットフォームを手掛ける【4477】BASEは新型コロナ相場でテンバガーを達成しています。
2020年7月から8月に掛けての決算では、多くの上場企業で新型コロナの影響によるネガティブ決算が相次ぎました。
一方、巣ごもり消費に強いZホールディングスや任天堂の決算は絶好調となりました。
ただ一部の巣ごもり関連銘柄はさすがに急騰し過ぎていて過熱感が出ていることは確かであり、急騰している巣ごもり関連銘柄に手を出すのはリスクがあると言わざるを得ません。
今後も巣ごもり関連銘柄に注目していきましょう。
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