- 2021-4-5
- テーマ株
【APHA】アフリアは10.90倍!【GRWG】グロージェネレーションは22.14倍!!
日本では大麻解禁はタブーですが、世界の株式市場は大麻解禁に沸いています。
アメリカでは、ニューヨーク州で嗜好品として大麻の使用や栽培が合法化され、大麻関連銘柄はアメリカ市場の一大テーマ株となっています。
日本株には大麻関連銘柄は1銘柄もありませんが、万一に日本で大麻が解禁となった場合に備えておいても悪くはありません。
大麻関連銘柄に注目していきましょう!
目次
1.大麻関連銘柄とは?
世界的に大麻解禁の流れが続いており、世界の株式市場では一大テーマ株となっています。
1-1.世界的に大麻の解禁が続いている
大麻とは、アサの花冠・葉を乾燥・樹脂化、液体化させたものです。「マリファナ」とも呼ばれます。
大麻は日本においては規制薬物となっており、近年は有名人が大麻を所持・使用することで大きなニュースとなることも少なくありません。
ただ、大麻の扱いについては各国で異なっています。アメリカやカナダなどでは嗜好品として合法となっており、医療用大麻として使われている国もあります。
日本では大麻合法化はタブーですが、世界情勢を見ると、大麻解禁への流れができていると言わざるを得ません。
2020年12月2日には、世界保健機関(WHO)の勧告を受けて、国連麻薬委員会は医療や研究目的での大麻を、国際条約で定められている最も危険な薬物分類から削除する勧告を承認。
また、アメリカでは2020年12月時点で、15州で大麻が嗜好品として合法化されていますが、大麻解禁の流れは止まらない情勢です。
2021年3月31日、アメリカ・ニューヨーク州では、嗜好品として大麻の使用や栽培が合法化されました。
大麻合法化により、ニューヨーク州では、年間3億5,000万ドルの税収と最大6万人の雇用の増加が見込まれるとのことです。
ただ、大麻合法化によって税収増や雇用増は期待できるものの、青少年の健康や教育に深刻な影響を及ぼすとの懸念が強いことは言うまでもありません。
1-2.日本株に大麻関連銘柄は存在しないが、世界では大麻関連銘柄は歴史的大相場に!
今回は大麻関連銘柄に注目していきますが、日本株には大麻関連銘柄は1銘柄も存在しません。
大麻が社会的にタブーである日本では、上場企業が大麻ビジネスを手掛けることなどあってはならないことであるため、コンプライアンス的に仕方ありません。
一方、世界の株式市場に目を向けてみると、大麻合法化を大歓迎する値動きとなっており、大麻関連銘柄は歴史的大相場となっています。
アメリカ株の大麻関連銘柄で構成されるETF「【MJ】ETFMG Alternative Harvest ETF」は、アメリカ大統領選が行われた2020年11月初旬から2021年2月初旬までに約3倍の上昇となりました。
アメリカでは民主党が大麻解禁派であることから、バイデン氏の勝利によって大麻解禁の流れが加速することが期待されたことが背景にあります。
いずれにしても、2020年大統領選からの3ヶ月で、平均的な大麻関連銘柄は3倍になったということです。
今回は、アメリカ株で注目されている大麻解禁銘柄について紹介した上で、もしも万一、日本でも大麻解禁の波が来た場合に注目されるかもしれない銘柄について解説していきます。
- 日本では大麻は社会的タブーだが、世界では大麻解禁トレンドが続く。
- 日本株には大麻関連銘柄は1銘柄も存在しない。一方、世界の大麻関連銘柄は歴史的大相場に!
2.大麻関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄
世界的な大麻解禁トレンドを受けて、世界の大麻関連銘柄はどのように上昇しているのかを見ていきましょう。
2-1.大麻関連銘柄でテンバガー達成!【APHA】アフリア
乾燥マリファナやマリファナオイルといった医療用大麻を手掛ける【APHA】アフリアは、2020年から2021年に掛けてテンバガーを達成したアメリカ市場の大麻関連銘柄です。
同社は、2020年12月にはティルレイと合併することが決まっており、世界最大の大麻グループとなっています。
同社の株価は、2020年4月初めには2.96ドルを付けていました。
大統領選直前の11月初めには5.00ドル前後となっていましたが、大統領選からの3ヶ月で急騰。
2021年2月10日には32.29ドルの高値を付けました。
この1年間で最大10.90倍となっており、アメリカ市場でテンバガーを達成しています。
ただ、2021年2月に高値を付けてからは大きく下げており、4月2日時点では18.12ドルを付けています。
2-2.医療用大麻大手!【CGC】キャノピー・グロース
医療用大麻大手の【CGC】キャノピー・グロースは、アメリカ市場を代表する大麻関連銘柄の一つです。
同社の株価は、2020年4月初めには13.90ドルを付けていました。
大統領選後に掛けて急騰しており、2021年2月10日には56.50ドルまで上昇。
しかし2021年2月に高値を付けてからは大きく下落しており、2021年4月2日時点では32.06ドルとなっています。
アメリカ市場では、2020年から2021年に掛けて大麻関連銘柄は全面高となっており、大麻栽培農家向けの水耕栽培設備を手掛ける【GRWG】グロージェネレーションは最大22.14倍(3.06ドル→67.75ドル)となっています。
アメリカ市場においては、大麻関連銘柄は2020年最強のテーマ株の一つとなっていたと言って間違いありません。
- アメリカ市場では、2020年から2021年に掛けて大麻関連銘柄が異次元の急騰となっている。
3.大麻関連銘柄リスト
※下記リストはいずれもアメリカ株となります。
銘柄 | 備考 |
【MJ】ETFMG Alternative Harvest ETF | アメリカ株の大麻関連銘柄で構成されるETF |
【APHA】アフリア | 医療用・娯楽用大麻の国際的な製造販売業者 |
【CGC】キャノピー・グロース | 医療用大麻製造会社 |
【GWPH】GWファーマシューティカルズ | 天然大麻の由来製品「サティベックス」 |
【GRWG】グロージェネレーション | 大麻栽培農家向けの水耕栽培設備 |
【TLRY】ティルレイ | 大麻ベースの消費者向け製品を製造販売 |
【ACB】オーロラ・カンナビス | カナダの大麻生産業者 |
【CRON】クロノス・グループ | 大麻油の栽培や医療用大麻の生産 |
【VFF】ヴィレッジ・ファームズ | 大麻生産業者 |
【HEXO】ヘクソ | カナダで大麻提供・大麻製品の製造販売 |
4.日本株でオススメの大麻関連銘柄候補3選!
2021年4月時点では絶対に考えられないことですが、万一、日本でも大麻が解禁された場合に注目されるかもしれない銘柄を押さえておきましょう。
※下記3銘柄は2021年4月時点では大麻関連銘柄ではありません。
4-1.【2914】JT
市場 | 東証一部 |
企業概要 | 日本のたばこ産業を独占。 |
JTは、日本のたばこ産業を独占しているたばこ最大手です。万一、嗜好品としての大麻が解禁されることになれば、たばこからの連想として買われる可能性が考えられます。
なお、同社は配当利回りが高い高配当株として知られており、2021年4月2日時点での配当利回りは6.26%という圧倒的な数字を誇っている人気銘柄です。
4-2.【6360】東京自働機械製作所
市場 | 東証二部 |
企業概要 | たばこ・薬品・食品向けの包装機器大手。 |
東京自働機械製作所は、たばこ・薬品向けの包装機器を手掛けている企業です。
仮に、医療用・嗜好用のいずれかで大麻解禁となった場合には、大麻用の包装機器への思惑から同社が物色されるかもしれません。
4-3.【4551】鳥居薬品
市場 | 東証一部 |
企業概要 | JT傘下の医薬品企業。 |
万一、日本でも医療用大麻が解禁される流れになれば、医薬品メーカーを中心に物色されることが考えられます。
現時点での候補としては、JT傘下の鳥居薬品が候補に挙がるかと思われます。
ただ日本での大麻のイメージからすると、仮に大麻解禁となったとしても、上場企業はコンプライアンス的に手を出しづらいことは確かでしょう。
5.まとめ
日本では大麻解禁はタブーであり、日本市場には大麻関連銘柄は1銘柄も上場していません。
しかし世界保健機関(WHO)が大麻を最も危険な薬物分類から削除する勧告を出し、アメリカではニューヨーク州でも大麻が合法化されるなど、世界的には大麻解禁トレンドとなっていることは事実です。
そしてアメリカ市場では、大麻関連銘柄は2020年大統領選以降に最強のテーマ株となっており、アメリカ市場に参加している世界中の投資家が大麻バブルに沸いています。
今後日本で大麻が解禁されることはないと思われますが、万一にも解禁された場合には、嗜好用大麻ではJT関連、医薬用大麻では医薬品メーカーが連想買いされるかもしれません。
ただ、日本で大麻解禁は考えられないため、大麻関連銘柄に投資したい場合には、アメリカ株投資をしていくというのが現実的な対応になるでしょう。
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