- 2020-4-13
- テクノロジー
VR/AR元年の明けた2017年以降から注目が集まり続けています。
今後はゲーム以外の用途にも爆発的な普及を見込んでおり、その無限の可能性に世界の大手企業はすでに大金を投入しています。
AIなどと同様に長期的なテーマとして、ほかの投資家に遅れを取らぬよう、今からでも間に合う期待の関連銘柄をピックアップ致しました。
あまり具体的には知られていないVR/ARの魅力を存分にお届けしていきます!
目次
1.これから本格的な成長が見込めるVR/AR市場
VR/AR市場は2025年までに12兆円規模へと成長する観測があり、私たち投資家にとって目が離せない投資チャンスを迎えようとしています。
1-1.コンピュータで作り出した仮想世界VR
2016年はVR元年とも言われ、コンピュータ技術の進化によって人間の五感を刺激し、より現実に近い世界観を体験することができるようになりました。
VRと聞くとゲーム関連のイメージを持つ方も多いようですが、映画や音楽、医療にショッピングまで日常の中で幅広くその技術は使われています。
VR = VirtualReality(バーチャルリアリティ) = 仮想現実
具体的には、コンピュータ上に人工的な環境を作り視界を覆う専用のゴーグルを装着し、まるでそこにいるかのような3次元空間を体験できるものです。
サムスンやフェイスブックをはじめ、世界中の大手企業が続々とVR事業に参入し大金を投じてきました。
映像技術の向上によってVR市場は急速に拡大を続けており、スマホのように社会現象を起こすほどの可能性を秘めていると言われています。
1-2.現実空間の一部に仮想世界を映し出すAR
ARとは現実空間に映像を映し出す技術。
メガネのような電子デバイスをかけて情報を呼び出し、現実空間に重ねて映像が映し出されるようなイメージができるかと思います。
AR = AugmentedReality(オーグメンテッドリアリティ) = 拡張現実
近年、スマホ向けのサービスで簡単にARを体感することができ、特定のものにカメラを向けると何かが見えるなどの仕掛けが多いです。
代表的なものが2016年に世界中で大ヒットした「ポケモンGO」でしょう。
スマホを通してポケモンが現実世界と重なって映し出され、まるで目の前に実際いるかのような実在感は、ゲームを通してARの凄さを世に広めるきっかけとなりました。
▼今年も一大ブームを巻き起こすゲームがここから生まれるかもしれません。
【開催前が狙い目!2017年東京ゲームショウで関連銘柄がざわつく】
ARは現実世界を主体としてそこに情報を呼び出しますが、対するVRは現実と切り離された仮想世界に入り込むように、似ているようで対照的だと言えます。
VR/ARのどちらも私たちの日常生活の利便性を向上させ、より豊かなものになると注目を集めている技術です。
- ARは現実世界を主体としてそこに情報を重ねて映像を映し出す技術
- VRは現実ではなく作られた世界に入り込むような体験ができる技術
2.新たな可能性から見える市場展望
VR/ARの映像を映し出すヘッドセットは2020年までに約1億台の出荷台数となる見通しで、スマホのように日常生活の中でも不可欠なものとなっていきます。
2-1.仮想と現実を融合させた新しい世界MR
VRやARを凌ぐ技術「MR」という言葉はまだ聞き慣れない方も多いでしょう。
現実なのか、作られた仮想世界なのか、もはや区別がつかないほどのリアルな世界観を体験できるMRは、まるでSF映画の世界にいるような感覚。
ARとは逆の発想で現実世界の情報をデジタル空間に反映し、その映像は他の人と共有することまでできる。
MR = MixedReality(ミックスドリアリティ) = 複合現実
日本ではキャノンが先進的に研究開発へと力を入れており、将来的には仮想と現実の世界を違和感なく体験できるような未来が描かれています。
先ほど例に挙げた「ポケモンGO」をMRで実現すると、ポケモンが本当にその場にいるような感覚で、映像を見る角度によって正面や後ろ姿だったりと、よりリアルな体験をすることができる。
どこまでが現実で、どこからが仮想の世界なのか。
その境界線がなくなるほど2つの世界がミックスされるMRの技術は今後、ゲームなどのエンターテイメントだけでなく様々なシーンで活躍するでしょう。
2-2.映画マトリックスのような世界観
VR/ARの言葉は古くからありますが、電子デバイスの進化によって一般の人たちにも体験できるようになりました。
ゴールドマンサックス社によると、2025年までに新たな技術として注目されるMRも含めてVR/AR市場は数倍に巨大化しているとの観測。
世界のアップルやサムスン、グーグル、マイクロソフトをはじめ、フェイスブックやソニーなどが続々と市場に参入してきており、スマホ市場と並ぶ普及が見込まれています。
すでにAR技術を搭載したコンタクトレンズの開発も進んでいるとのことで、映画マトリックスのような世界が体験できる未来も、そう遠くないでしょう。
時間とコスト削減も期待できることから、ゲーム以外では商品開発や建設などのデザイン設計、医療や宇宙などのシュミレーションにも応用される未来。
今後はその辺りも関連銘柄として注目されてくるかと思いますが、まさに今、本命として押さえておくべき有望企業を次に取り上げていきます。
2-3.コロナウイルス禍で注目度があがるか
新型コロナウィルスによる外出自粛が続いていますが、その一方で、社会では新しいテクノロジーの導入が進むことも期待されます。
特にVRはその最たるものです。
花見も自粛が続いていますが、スマホやVRを使った「エア花見」や「VR花見」といった新しい花見を楽しむ人が増えています。
「VR花見」では、Youtubeに上がっている動画を専用アプリで再生して、VRゴーグルで視聴すれば、まるで実際に散歩をしながら花見をしているような臨場感を体験することができます。
新型コロナウィルス禍のマーケットでは、仕事ではテレワーク、教育ではオンライン教育(Eラーニング)が注目テーマ株となり大きく買われていますが、娯楽ではVR関連銘柄が注目されてもおかしくありません。
特に今年のゴールデンウィークは緊急事態宣言が出されていることから、外出や観光の自粛が行われることは間違いなく、VRが果たす役割は小さくないものと思われます。
VRは、注目度は高いものの日常生活にはあまり浸透していませんでしたが、ここに来て思わぬ形で社会に浸透するかもしれません。
また、VRの大きなトレンドとして注目されているVRゲームやeスポーツといった領域でも、引き続き注目しておきましょう。
- MRは現実世界の情報をデジタル空間に反映する技術
- ゲーム以外に応用できる可能性は無限に広がる
4.VR/AR関連銘柄の株価動向
VR/AR関連銘柄は、一部の関連銘柄が大きな値上がりを見せています。
4-1.VR用コンテンツの品質保証サービスを手掛けるSH
ソフトウェアテストの専門会社である【3697】SHIFTは、VR関連銘柄としても注目されます。
同社は、VR用コンテンツ検証サービスを提供していることで知られています。
VRは成長市場として期待されますが、VR独特の没入感によって乗り物酔いに似た症状を引き起こす「VR酔い」など、人体への影響が懸念されています。
そのため、ユーザーの安全性・快適性に配慮したコンテンツの開発が求められており、同社のVR用コンテンツ検証サービスは大きな注目を集めているのです。
同社の株価は、2017年7月初めには1,200円を付けていましたが、この1年上昇していき、2018年4月には一時5,890円を付けました。
この1年で最大4.9倍の上昇となり、2018年7月現在は4,700円前後で推移しています。
この1年間の上昇率に対してそこまで大きく下げておらず、今後更なる高値更新が期待されます。
4-2.VRコンテンツの制作で注目されるIGポート
映像から出版まで幅広いコンテンツの企画・制作を手掛けるコンテンツプロバイダーの【3791】IGポートも、VR関連銘柄として注目の銘柄です。
同社は、VRコンテンツの制作に力を入れていることで知られており、TVアニメ「ブレイブウィッチーズ」の体験型VRコンテンツ「ブレイブウィッチーズVR」などを制作しています。
また、2018年5月7日には、NTTぷららと業務提携し、VR/ARを用いた映像コンテンツの強化に取り組むことも発表しています。
同社の株価は、2017年7月初めには1,605円を付けていましたが、この1年上昇していき、2018年3月には4,435円の高値まで上昇しました。
この1年で最大2.7倍の上昇となりましたが、高値を付けてからは下げており、2018年7月現在は2,000円前後で推移しています。
VR/ARは急成長市場として期待されます。今後も関連銘柄の動きは要チェックしておきましょう。
5.期待の3選!絶対にチェックすべきVR/AR関連銘柄
サムスンのVR端末が投入されてから、2016年にフェイスブックやソニーなど次々と新製品が発売され、VR/ARの関連銘柄に注目が集まっています。
3-1.【3815】メディア工房
市場 | 東証マザーズ |
注目ポイント | 占いコンテンツやVR事業、越境医療などを手掛ける。 |
メディア工房は、低位株で注目のVR関連銘柄です。同社はVR・AR・MR事業に力を入れており、MR向け実写立体動画撮影システム「SUPERTRACK」を提供しています。
ただ、株価は低迷しており、2020年1月には一時642円まで戻したものの、その後は再び下落トレンドに戻ってしまい、2020年4月現在は300円台で推移しています。
VRへの注目が高まれば、いつ低位株からの急騰が起こっても不思議ではありません。
3-2.【4712】KeyHolder
市場 | 東証ジャスダック |
業種 | サービス業 |
単位 | 100株 |
比較される銘柄 | テックファーム、アゴーラ・ホスピタリティー・グループ、フォーサイド |
注目ポイント | 子会社のアドアーズがVRエンターテイメント施設「VR PARK TOKYO」を運営 |
同社はアミューズメント施設の運営を手掛けており、子会社のアドアーズが2016年12月からVRエンターテイメント施設「VR PARK TOKYO」の運営を手掛けていることで知られます。
アドアーズは、「VRおそ松さん」の配信やスマホ向けRPGゲーム「黒騎士と白の魔王」の世界観を体験できる視聴型VRアトラクションなども手掛けています。
VR関連銘柄の低位株として注目の銘柄です。
3-3.【6758】ソニー
市場 | 東証1部 |
業種 | 電気機器 |
単位 | 100株 |
比較される銘柄 | パナソニック、日立、シャープ |
注目ポイント | 「プレイステーションVR」を手掛ける世界的企業 |
医現在世界で最も注目されているVRコンテンツと言っても過言ではない「プレイステーションVR」で知られる、言わずと知れた世界的メーカーです。
ただ、2016年10月に発売された「プレイステーションVR」はやや下火になっており、今後コンテンツの充実が待たれます。
「プレイステーションVR」を遊ぶのに必要な「プレイステーション4」は世界的大ヒットとなっており、コンテンツが充実してくれば、「プレイステーションVR」ブームが巻き起こっても不思議ではありません。
4.まとめ
VR/ARの技術はゲームだけに留まらない無限の可能性を秘めている。
自動車のフロントガラスに歩行者識別や交通状況などを表示するAR技術もすでに開発が進んでおり、実際に搭載される未来はすぐそこまで来ています。
そう考えると、私たちの知らないところで日々様々な研究が行われているなかにこそ、大きな投資チャンスが存在しているのです。
今後ますます注目が高まるであろうVR/AR市場、未知なる可能性を秘めたMR市場、その関連銘柄はしっかりとおさえておくべきでしょう。
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