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水ビジネス関連銘柄。水道民営化で恩恵を享受する銘柄とは?

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グローバルで50兆円、あるいはそれ以上とも言われる「水ビジネス」市場。

 

水は生活の基本中の基本です。しかしながら、世界では水不足に苦しんでいる地域があります。

 

日本の水関連の技術は世界でもトップクラスと評価されており、今後こうした地域へのインフラ輸出が積極化される予定です。

 

他方で、国内に目を向けると水道事業の民営化が話題になりつつあります。

 

こうした動向を背景として、今後の海外における活躍や、国内水道事業の変化により恩恵を享受する企業が存在します。

 

今回はこれら企業を「水ビジネス」関連銘柄として、株価動向やその背景について分かり易くご紹介したいと思います。

 

1.「水ビジネス」関連銘柄に期待

「水ビジネス」関連銘柄とは、海外インフラ輸出及び国内水道事業の転換によって恩恵を受ける企業を指します。

 

1-1.「水ビジネス」関連銘柄とは?

2014年の日本総合研究所のレポートによると、2007年と2013年を比較すると、水ビジネスの市場規模は32.5兆円から50.3兆円に拡大しています。

 

年平均成長率は7.6%増と高い伸び率で市場が拡大。

水自体は生活の基本インフラですが、世界で見れば日本のように整備されていない地域も存在します。

 

水インフラへの需要は経済発展と密接に関連しており、製造業が発達してくれば産業用の水設備が必要です。

 

また同時に衛生問題や環境汚染問題等が発生することも多いです。

 

こうした状況は経済新興国で問題化しやすいわけですが、一方で水処理に関する技術レベルが追い付いていないといった状況もあります。

 

これに対し高い技術力を有する日本企業であれば、課題を解決出来る可能性があり、水設備のインフラ輸出は今後本格化していくことが予想されるでしょう。

 

水道民営化で水ビジネスに変化

国内では水道事業の民営化より、水ビジネスにも変化が起こり始めています。

 

 

将来的な人口減少を迎えることや、既に老朽化している設備の更新コストなど課題が山積している状況です。

 

これに対し民間のノウハウを導入することで、課題解決を図ろうという取り組みが進んでいます。

 

こうした国内外での水関連の変化に対し、ソリューションを提供出来る企業が存在します。

 

ここでは、これら企業を「水ビジネス」関連銘柄としてご紹介していきたいと思います。

 

1-2.なぜ「水ビジネス」関連銘柄は株価が上昇するのか?

「水ビジネス」関連銘柄が株式市場で注目されている理由は、国内外での市場期待です。

 

まず海外での市場規模ですが、これまで同様拡大が続く見通しです。

先程挙げた日本総合研究所のレポートを見ると、水ビジネスは大きく3つに分類されています。

  • 事業運営
    水道などの事業運営を担うプレイヤー

    管網敷設
    ゼネコンや土木業者などの実際に配管網を設置する業務

    プラント建設
    水処理機器などを建設する事業者

 

これらが総じて拡大する見込みとなっており、特に管理・運営事業では2005年50兆円から2025年に100兆円になることが予測されています。

 

一方、国内水道事業の変化については、今後大きな動きが出て来るようです。

 

直近でも名古屋市の河村市長が水道の運営権を売却することを検討している旨のニュースが報道されました。

 

まだ本格的な取り組みとしては効果が見えていないものの、運営権が民間に委託されることで、その事業者は安定的な収益を上乗せすることが期待出来ます。

 

【ここだけチェック!】
  • 「水ビジネス」関連銘柄とは、国内外で拡大する市場の中で恩恵を享受する企業のことを指す
  • 海外へのインフラ輸出、国内での水道民営化に株式市場から注目が集まっている

 

2.「水ビジネス」関連銘柄の推移

過去に上昇した関連銘柄と、その上昇理由を見ていきましょう。

 

2-1.海外案件での受注獲得をきっかけに株価が上昇

【6370】栗田工業は水ビジネスの海外輸出による恩恵が期待される代表的な銘柄の1つです。

 

水処理装置事業と水処理薬品事業が主軸であり、「水ビジネス」関連銘柄の「ど真ん中」企業です。

 

同社は海外での展開を強化しており、海外売上高比率は2013年3月期で17%程度でしたが、直近の2018年3月期は33%程度と拡大しています。

 

海外での成長は株式市場から評価されやすいストーリーです。

 

同社は過去中国で大型案件2件受注したことが公表され、2014年6月から約1年間で40%強と大きく上昇しました。

 

2018年3月期の決算説明会資料によると、中国と韓国で大型案件の受注を獲得したようです。

 

これら案件が実際に進捗すると、同社の売上高や営業利益に好影響が期待されることから、引き続き株式市場で注目される可能性があるでしょう。

 

2-2.コンセッション事業拡大期待から株価上昇

2つ目にご紹介したいのが、【1824】前田建設工業。

同社は準大手ゼネコンであり、土木に強みを持つ会社です。

 

既存事業である建設関連ビジネスにおいて、近年採算改善が進んでおり好調な業績が続いています。

 

他方で、同社は近年コンセッション事業に注力しています。

同社は既に仙台空港や愛知県有料道路のコンセッション事業に参画しています。

 

特に愛知県有料道路のコンセッションは、運営権を取得したことで安定的な収益を獲得しています。

 

コンセッションとは、公共施設の所有権を公的機関が有する一方で、実際の運営・管理を民間に委託する取組みです。

 

同社が愛知県有料道路の運営権取得を公表した2016年9月から半年間において、株価は20%以上上昇しました。

 

同社は水道事業のコンセッション事業への注力を表明しており、今後運営権を獲得すれば株価が大きく反応する可能性があるでしょう。

 

【ここだけチェック!】
  • 水関連で高い技術を有し海外で成長が期待される企業は注目されやすい
  • コンセッション関連銘柄は水道民営化の文脈で注目される可能性

 

3.水ビジネス関連銘柄リスト

銘柄 備考
【4642】オリジナル設計 上下水道を基軸にした調査、設計、監理などのコンサルティングサービスを提供。海外での水ビジネスの拡大に注力。
【7925】前澤化成工業 継手やバルブなど上下水道で利用される管工機材メーカー。水ビジネスの拡大に伴い恩恵を享受する可能性。
【6489】前澤工業 上下水道用機器や水処理装置を製造・販売。産業用水処置施設なども手掛けており、水処理施設関連での実績豊富。
【6501】日立製作所 家電から自動車向けなど幅広い事業展開が特長。水関連では「水ビジネスユニット」事業を有しており、注力中。
【8002】丸紅 総合商社の一角。穀物分野でのポジションは同業他社内でも強み。今年に入りチリにて水道事業会社を買収。
【9005】東京急行電鉄 鉄道事業主体に不動産や小売業などをグループ企業に抱える。仙台空港のコンセッション事業に参画実績あり。
【1861】熊谷組 ゼネコン準大手。地下鉄、トンネル、橋梁など大型土木工事に強み。コンセッション事業強化に積極的。
【1824】前田建設工業 ゼネコン準大手。土木事業に強み。近年ではコンセッション事業に積極的に参画しており、愛知県有料道路コンセッションの運営権獲得。
【1801】大成建設 スーパーゼネコンの一角。首都圏での工事実績豊富。新国立競技場の建設を手掛ける。コンセッション事業などに関心。
【8591】オリックス 総合リースの国内最大手。金融サービスや不動産事業など幅広く展開。関西国際空港と伊丹空港のコンセッション運営権獲得。

 

4.おすすめ「水ビジネス」関連銘柄

では、最後に注目すべき「水ビジネス」関連銘柄を紹介します。

 

4-1.【1969】高砂熱学工業

チャート画像

市場 東証一部
業種 建設業
単位 100株
比較される銘柄 大気社、三機工業、新日本空調
企業概要 オフィスビルなどの空調設備工事大手で、首都圏での工事実績を豊富に有する企業です。

中期経営計画でコンセッションへの注力を表明。水道事業のコンセッションにも参画する可能性。

 

4-2.【6368】オルガノ

チャート画像

市場 東証一部
業種 機械業
単位 100株
比較される銘柄 荏原実業、栗田工業、日立造船
企業概要 水処理プラント等のを製造販売している企業です。水ビジネス関連の「中心銘柄」と言えるでしょう。

既にグローバルでの受注実績あり。今後の市場拡大に伴い恩恵を享受する可能性。 

 

 

【ここだけチェック!】
  • 水道事業の民営化に対し参入機会を狙う企業に注目が集まる可能性
  • 既に海外での実績豊富な企業は、市場拡大による恩恵をイメージし易く注目が高まる可能性

 

5.まとめ

 

グローバルで成長が予測される水ビジネス。

生活の基盤である水インフラを様々な地域に届ける取組みは、社会的にも大きな意義があると言えるでしょう。

 

また、これまで公共主体であった水道事業は、今後民営化による効率化が進む見込みです。

国内でも水関連の事業環境は大きく変わっていくのです。

 

「水ビジネス」関連銘柄は、国内外の変化に伴い恩恵を享受することが期待出来ます。

 

受注獲得のニュースやコンセッション運営権獲得などのリリースによって突発的に株価が上昇することも考えられます。

 

中長期的な目線で投資する中で、短期的な株価上昇によるリターンを獲得出来るかも知れません。

 

生活の基盤となる水に対してビジネス目線で注目してみてはいかがでしょうか。

 

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