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東証一部に昇格で株価が上がる!上昇率やメリットについて解説

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東証一部昇格を果たした企業の株は、なぜ確実に買われるのでしょうか?

 

東証一部昇格銘柄に先回りする株式市場のカラクリをついた投資法があれば、かなり高確率で勝つことができてしまいます。

 

過去の事例からわかるヒントをもとに、今回は『東証一部昇格を事前に予想できる』3つのパターンを初心者でも分かりやすくご紹介していきます。

 

 

1.東証一部昇格の条件と上場理由

 

東証一部昇格にはいくつかの条件をクリアする必要があり、東京証券所に認められなければなりません。

 

1-1.東証一部昇格には厳しい条件がある

東証一部への昇格は主に、以下の条件が定められています。

 

東証一部の昇格の条件
  • 株主数:2,200人以上
  • 流通株式:2万単位以上
  • 時価総額:東証二部・マザーズは40億円以上、ジャスダックは250億円以上
  • 経常利益:直近2年連続で5億円以上の黒字
  • 有価証券報告書:直近5年間に虚偽記載なし

 

 

 

時価総額を見ると、東証二部・マザーズが昇格を目指すには40億円以上で済むところ、ジャスダックからいきなり東証一部に昇格するには時価総額250億円以上とハードルが高いのがわかります。

そのため東証二部を経由し、東証一部昇格の条件となる時価総額の基準を40億円に落としてから昇格を目指す企業も出てくるのです。

 

このように厳しい条件を満たし、東証一部に昇格したいとの意志があれば、東京証券取引所に申請を出して指定替えを目指します。

 

また、東証二部・マザーズに上場してから1年が経過すると市場変更が可能となる「1年ルール」や、マザースに上場後10年経過で昇格が基本となる「10年ルール」の存在も覚えておきましょう。

 

1-2.企業側が得られる東証一部昇格のメリット

上場申請するには審査料に加えて年間上場料がかかり、その金額は東証一部になるとより高額で維持するのも大変です。

 

しかし、それでも東証一部昇格を目指す企業が多いのは、以下のメリットが大きいことが考えられます。

 

東証一部昇格のメリット

 

知名度の向上

厳しい審査基準をクリアしている東証一部上場企業の印象は強く、企業のステータスが上がると同時に社会的信用も高まり、優秀な人材の確保や営業を円滑に進めやすくなる。

 

資金調達の効率化

東証一部昇格によって知名度が向上したことで、資金調達がよりスムーズになる。つまり、注目され「株式が買われやすくなる」ことで、その資金で企業の体質改善ができる。

 

このように企業側のメリットが強いため、東証一部昇格は新興企業の大きな目標であり、上場企業が最終的に目指すゴールでもあるのです。

 

【ここだけチェック!】
  • 東証一部に直接上場するか東証二部を経由して昇格するかの2パターンある
  • 東証一部昇格によって知名度の向上と資金調達の効率化が得られる

 

2.過去の東証一部昇格事例と株価上昇の理由

 

業績が好調で健全な経営を行ってきた証でもある東証一部昇格の発表があれば、その企業の株式は一気に買われる場合がほとんどです。

 

2-1.東証一部昇格で流動性が増し大口の買いが入る

東証一部昇格によって「株は確実に買われる」と考えることができます。

その理由には、東証一部以外の株式を投資対象としていないファンドや機関投資家のポートフォリオに組み入れられることが挙げられます。

 

東証一部上場の全銘柄の時価総額を指数化したTOPIX(東証株価指数)に連動する投資信託やETFは、新たに東証一部の仲間入りした銘柄へと一定量を投資しなければなりません。

 

このように「投資のプロ」による機械的な買い需要が必ず発生するため、その安心感と期待が伴って個人投資家の関心が集まるのです。

 

また、東証一部昇格を晴れて果たした企業はその後の成長力も高く、増収増益が続く場合がほとんどで、配当増加などの恩恵も期待できます。

結果、東証一部昇格という理由だけで株価は跳ね上がる傾向にあるのです。

 

2-2.過去に上がった東証一部昇格銘柄

東証一部昇格を果たした直近銘柄をピックアップしていきます。

 

【3053】ペッパーフードサービス

8月8日の発表にて、8月15日付で東証二部から東証一部昇格すると発表。

2,000円近辺を推移していた株価は連日の急騰で、東証一部上場当日には高値2,590円をつけ、その後も年初来高値を更新し続け株価2倍に迫る勢いです。

 

【8079】正栄食品工業

7月21日の発表にて、7月28日付で東証二部から東証一部昇格すると発表。

株価は3,600円近辺を推移していましたが、翌日には15%近くも上昇し、東証一部上場当日には高値4,820円、8月30日現在は5,300円近くをつけています。

 

【6258】平田機工

6月5日の発表にて、6月15日付でジャスダックから東証一部昇格すると発表。

11,500円近辺を推移していた株価は連日の急騰で、東証一部上場当日に高値12,690円、その後も13,000円台に乗り半年で2倍近くに値を伸ばしています。

 

【3912】モバイルファクトリー

5月26日の発表にて、6月2日付でマザーズから東証一部昇格すると発表。

1,400円近辺を推移していた株価は翌日ストップ高で20%近くも上昇し、東証一部上場当日には高値1,870円をつけています。

 

 

東証一部昇格した銘柄の全てがプラスというわけではありませんが、そのほとんどが上場まで期待とともに値を伸ばし、その後も更新し続けています。

 

傾向としては、東証一部昇格の発表から上場当日までは1週間ほどの期間があり、その間に株価は20%程の上昇を見せています。

さらに過去のデータを遡ってみても、東証一部昇格の発表直後に株を買っても勝率はかなり高いということがわかります。

 

2-3.過去1年以内の東証一部昇格後の株価動向

2017年2月16日~2018年3月20日までの一部昇格時の株価動向はこちらです。

 

 銘柄  昇格前の株価  昇格後の株価  上昇率 市場変更日 
【2884】ヨシムラ・フード・ホールディングス 583円 2,418円 4.1倍 2017年3月21日
【7743】シード 2,164円 7,310円 3.3倍 2017年3月28日
【3160】大光 552.5円 1,639円 2.9倍 2017年5月22日
【3963】シンクロ・フード 1,806円 5,290円 2.9倍 2017年9月29日
【3784】ヴィンクス 744円 1,700円 2.2倍 2017年10月17日
【6200】インソース 2,175円 4,830円 2.2倍 2017年7月21日
【6184】鎌倉新書 1,747円 3,575円 2.0倍 2017年7月21日
【3157】ジューテックホールディングス 974.7円 1,990円 2.0倍 2017年9月5日
【2130】メンバーズ 587円 1,179円 2.0倍 2017年4月21日
【3415】TOKYO BASE 1,039.9円 2,069.9円 1.9倍 2017年2月17日

 

 

【ここだけチェック!】
  • 東証一部昇格した銘柄へはTOPIX連動型上場信託の資金が一定量必ず入る
  • 東証一部昇格の発表直後から上場当日までの1週間はとくに買われやすい

 

3.大予想!東証一部昇格を狙った投資戦略

 

更なる上昇幅を得るには、東証一部に昇格しそうな銘柄に予め先回りしておくことです。

 

3-1.東証一部昇格の王道パターンを狙う

東証一部昇格を狙った投資戦略の1つとしまして、企業が鞍替えの準備段階に入るときに現れる特徴にそのヒントが隠れていました。

 

例えば、未上場企業が直接東証一部への上場を目指すより、一度マザーズや東証二部を経由した後に東証一部昇格を目指したほうが条件はゆるくなります。

そうして東証一部昇格に意欲のある企業は「1年ルール」を見越して準備段階に入るのです。

 

これが東証一部昇格への王道パターンとなりますので、戦略としてはまず、株主数や時価総額など昇格の条件をクリアしている企業に絞り込みます。

東証一部への申請が解禁される1ヶ月前くらいが買いのチャンスでしょう。

 

予想通りに昇格の発表があれば上場当日まで安心して保有できますが、万が一無かった場合は、それが嫌気され売られることも考えられるので注意です。

 

3-2.株主優待の新設や拡充も東証一部昇格サイン

東証一部昇格の条件をクリアする手っ取り早い方法があります。

 

それが「株主優待の新設や拡充」です。

 

魅力が上がる株主優待制度の導入は、個人投資家からの人気が高く、株主数が増え、株価上昇に伴って時価総額も大きくなります。

このようにして条件を一気にクリアすることができるわけですが、これが東証一部を狙う企業の昇格サインでもあるのです。

 

※2017年11月から2018年4月までに株主優待を新設した新興市場銘柄

新設日 銘柄名
2017/11/14 【3777】ジオネクスト
2017/11/14 【7877】永大化工
2017/11/15 【6544】ジャパンエレベーターサービスホールディングス
2017/12/13 【3054】ハイパー
2018/1/10 【6552】GameWith
2018/1/19 【3908】コラボス
2018/2/5 【3024】クリエイト
2018/2/8 【3242】アーバネットコーポレーション
2018/2/14 【6551】ツナグ・ソリューションズ
2018/2/19 【3943】大石産業
2018/2/26 【4625】アトミクス
2018/2/26 【9625】セレスポ
2018/4/13 【3557】ユナイテッド&コレクティブ
2018/4/16 【7610】テイツー
2018/4/16 【7810】クロスフォー
2018/4/23 【6535】アイモバイル

 

 

多少の保有期間を必要としますので、その間資金が拘束されたり相場変動などのリスクもつきものですが、気長に待てる魅力的な優待に絞ってみましょう。

重要なのは、財務体質が良好且つ割安な銘柄であることです。

 

3-3.立会外分売で東証一部昇格を目指す企業の特徴

東証一部昇格の有力なシグナルとなるのが「立会外分売」です。

 

立会外分売を簡単に説明しますと、企業の大株主などが保有する株式を通常の取引時間外で一般投資家に割引価格で売り出す制度のこと。

 

※2017年11月から2018年4月までに立会外分売を実施した新興市場銘柄

実施日 銘柄名 事業内容
2017/11/21 【4792】山田コンサルティンググループ フィナンシャルプランナーの教育・研修から出発、経営などコンサルが主力に。資産運用も。
2017/11/24 【9441】ベルパーク 携帯販売代理店。ソフトバンク端末主体に、携帯3社のショップを運営。
2017/11/27 【6074】ジェイエスエス スイミングスクールを全国展開。スポーツ用品の販売も手掛ける。
2017/11/28 【5356】美濃窯業 セメント・化学向け耐火れんが中堅。プラント事業も拡大。中韓などに輸出も。
2017/12/1 【6533】Orchestra Holdings 運用型広告・SEOコンサルなどデジタルマーケティング事業やアプリ開発などを手掛ける。
2017/12/4 【7749】メディキット 使い捨て医療機器メーカー。人工透析用留置針で首位。フッ素樹脂加工に強み。
2017/12/6 【6276】ナビタス 特殊印刷機メーカー。熱転写装置やパッド印刷機で首位。新分野を強化。
2017/12/12 【6544】ジャパンエレベーターサービスホールディングス エレベーターやエスカレーターの保守・保全業務を手掛ける。
2017/12/15 【6175】ネットマーケティング アフィリエイト広告や「Omiai」などメディア事業を手掛ける。
2017/12/22 【2454】オールアバウト 総合ポータルサイトを運営。食や趣味など専門家が情報提供。食品サンプリングも。
2017/12/26 【4355】ロングライフホールディング 介護サービス会社。富裕層向け介護付き有料老人ホームなどを展開。訪問介護も。
2018/1/16 【3931】バリューゴルフ ゴルフ事業「1人予約ランド」運営等のASPサービス。情報誌発行、広告メディア制作。
2018/1/23 【5607】中央可鍛工業 可鍛鋳鉄大手。自動車部品用が主力で大半がトヨタ向け。オフィス家具製造も。
2018/1/29 【3547】串カツ田中 串カツ居酒屋「串カツ田中」の直営事業やFC運営事業を手掛ける。
2018/2/6 【1997】暁飯島工業 茨城で設備工事首位。空調、衛生給排水設備が主力。プラント建設なども。
2018/2/13 【3929】ソーシャルワイヤー プレスリリースの配信代行サービスや記事のクリッピングサービスを手掛ける。
2018/2/14 【6535】アイモバイル インターネット広告サービス事業。国内最大規模のアドネットワーク。海外展開へ。
2018/2/21 【3968】セグエグループ セキュリティーソフトやITインフラ製品を輸入・販売を手掛ける。
2018/2/23 【3267】フィル・カンパニー 1階を駐車場2階を店舗とする「空中店舗」フィル・パークの企画、設計、建築。
2018/2/26 【3646】駅探 乗り換え案内サービス「駅探」を運営。法人向けにライセンス販売も。広告展開。
2018/2/26 【3939】カナミックネットワーク 医療・介護分野に特化したクラウドサービスやそれに付随するサービスを展開。
2018/2/27 【2173】博展 イベント展示や販促を支援。ディスプレー制作など。顧客との直接取引主体。
2018/3/6 【6541】グレイステクノロジー 産業機械を中心とした各種マニュアルの作成・管理・運用システムの提供。
2018/3/6 【6551】ツナグ・ソリューションズ アルバイト・パートを中心に採用コンサルティングや採用活動支援サービスを手掛ける。
2018/3/7 【7461】キムラ 北海道地盤の住宅用資材卸売。東日本に進出。道内でホームセンター経営も。
2018/3/9 【2454】オールアバウト 総合ポータルサイトを運営。食や趣味など専門家が情報提供。食品サンプリングも。
2018/3/9 【3908】コラボス コールセンター向けにクラウドシステムを手掛ける。
2018/3/19 【3922】PR TIMES ベクトルの子会社でプレスリリース配信サイト「PR TIMES」の運営を手掛ける。
2018/4/10 【6535】アイモバイル インターネット広告サービス事業。国内最大規模のアドネットワーク。海外展開へ。
2018/4/20 【8908】毎日コムネット 首都圏中心に学生向けマンションを開発・管理。一括借り受けのサブリースが主力。
2018/4/24 【6552】GameWith ゲームに関する総合メディア・コミュニティの開発・運営を手掛ける。

 

 

▼詳しくはこちらをご覧下さい。

【立会外分売とは?高勝率で手堅く稼ぐ方法と狙い撃ちでガッツリ稼ぐ方法】

 

この立会外分売を実施する企業は、東証一部昇格を目指しているケースが多いため、割引価格でお宝株を買える絶好のチャンスと言っても良いでしょう。

 

立会外分売がもたらす効果は株主優待制度の導入にも似ており、主に株主増加や時価総額の上昇、流通株式など東証一部昇格の条件を満たすためによく利用されることがあります。

 

今回ご紹介した1年ルールや株主優待の新設や拡充、立会外分売の実施は、東証一部昇格銘柄を探す重要なヒントとなりますので、ぜひお試し下さい。

 

4.まとめ

 

企業価値を見極め割安な状態で買うことで、この投資法は有効となります。

東証一部昇格によって投資家からの注目は飛躍的に上がりますが、その後の上昇は銘柄の実力が問われるでしょう。

 

東証一部昇格は、企業にも、わたしたち投資家にとっても夢である、最高のチャンスとなるイベントかもしれませんね。

 

 

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