テクニカル分析

株のMACDの使い方!鉄板の設定や見方をやさしく解説します

初心者におすすめのテクニカル指標と言えば「MACD(マックディー)」。

 

一歩先の売買タイミングが分析可能な上に、視覚的に分かりやすい特徴もあります。

そんなMACDを利用した設定のやり方、相場のトレンド分析、売買タイミング分析を実際のチャートを使って説明していきます。

 

MACDをマスターすることで投資判断の精度が上がりますので、大事なポイントだけでも覚えておきましょう。

MACDとは

投資家に人気のMACDとは、どのような特徴があるのか見ていきましょう。

MACD(マックディー)の基本

MACDはテクニカル指標の1つで、相場のトレンドと売買タイミングを見る時に利用されます。

 

MACD=「Moving Average Convergence Divergence」

日本語では「移動平均収束拡散手法」となります。

 

移動平均よりもさらに進化したテクニカル指標として、ニューヨークのファンドマネージャー、ジェラルド・アペルが考案しました。

 

単純移動平均を使う移動平均とは違い、指数平滑移動平均(EMA)をベースに作られているのが特徴です。

※指数平滑移動平均(EMA)は直近の価格に比重を置き計算されます。

 

3つの指数移動平均を利用し、「MACDライン」と「シグナルライン」2つのラインと、「ヒストグラム」1つの棒グラフで構成されています。

 

MACDの設定値について

  • 短期12日
  • 長期26日
  • シグナル9日

 

設定値に関してはこちらで問題ありません。

基本はローソク足とは別に表示され、2本のラインと棒グラフで構成されシグナルを出すようになっています。

 

MACDラインは株価の変化に比較的敏感に反応し、シグナルラインはゆっくりと反応します。

EMAは優秀な平均線

移動平均線には3種類あります。

  • 単純移動平均線
  • 指数移動平均線(EMA)
  • 加重移動平均線

 

単純移動平均線はおなじみのトレンドラインなどに使われるトレンドラインです。

指数移動平均線は単純移動平均線の欠点を補ったモノで、いわば進化版です。

 

加重移動平均線についてはあまり使わないので、割愛します。

 

単純移動平均線の欠点とは

単純移動平均線は、25日線の場合、その名の通り単純に過去25日の終値の平均値を示します。

しかし、これには欠点があります。

 

分かりやすく5日線で説明します。

終値 株価
1日目 150円
2日目 100円
3日目 95円
4日目 105円
5日目 98円 (5日平均線は110円)
6日目 102 円(5日平均線は100円)

1日目が大幅な上昇となり、2日目以降は通常の株価へと戻りました。

そして、そのまま推移すると6日目には初日の150円が消えますよね。

 

こうなると、移動平均線は前日の110円から10%も下がり100円となります。

これを実際の移動平均線で見ると10%も下がるので、ガクンと下向きになってしまいます。

 

上昇トレンドにも関わらずこのような現象が起こってしまい「今後株価が下がっていくのか?」と勘違いしてしまう事があります。

 

つまり単純移動平均線の場合、1つの大きな株価の影響力が大きく、その数字が消えた時に移動平均線に及ぼす影響が大きいのです。

この欠点を補ったラインが指数移動平均線(EMA)

 

指数移動平均線では、直近の株価を重視した計算式になっているため大きな数字はゆっくりと消えていくような計算式を取っています。

そのためガクンと平均線が下がるような事もなく、反応も単純移動平均よりも早いという特徴があります。

MACDのEMAを使った計算式

MACDの計算式はEMA(指数平滑移動平均線)を利用していることから少し難しくなります。

 

SMA(単純移動平均)

日数分の終値を全て足し、日数で割って計算されます。

 

EMA(指数平滑移動平均線)

直近の値動きを重視する考え方の為、直近価格を2倍加重します。

 

EMAの計算式

※価格が1日分増えるので、+1日足して割ります。

 

例)12日

1日終値+2日終値~12日終値+12日終値

12日EMA=──────────────────

12日+1日

 

EMAはこのような計算式になります。

 

EMAを利用したMACDの計算式

例)

MACD=12日EMA-26日EMA

シグナル=MACDの9日EMA

 

このようにMACDはEMAを利用することで、直近株価を重視した分析が可能。

それにより、単純移動平均よりも反応が早く、売買サインなどが一歩早く出ることに繋がっています。

 

【ここだけチェック!】
  • MACDは移動平均よりもさらに進化したテクニカル指標
  • MACDはEMA(指数平滑移動平均線)を利用し直近株価を重視した分析法

 

MACDを使った3パターンの見方

MACDを利用した売買ポイントの見方を3パターンで見ていきます。

MACDと0ラインから見るトレンド

まずはMACD、シグナルラインと0ラインを利用した売買タイミングの見極め方から見ていきます。

0ラインとは、MACD、シグナル値が0になるラインで、チャート上でも確認することができます。

 

この0ラインをMACD、シグナルがクロスすることで株価のトレンドが分かり、

以下の判断ができます。

  • MACDとシグナルラインが、0ラインを下から上へクロスした場合、上昇トレンド
  • MACDとシグナルラインが、0ラインを上から下へクロスした場合、下降トレンド

 

上記は【4661】オリエンタルランドの日足チャートですが、MACDとシグナルが0ラインを上から下にクロスした後は、株価も下降トレンドを形成しています。

また、MACDとシグナルが0ラインを下から上にクロスした後は、株価が上昇トレンドを形成しているのが分かるかと思います。

 

このように、MACDとシグナルラインが0ラインをどのようにクロスするかで、その後の株価トレンドが予測できます。

MACDとシグナル

MACDとシグナル、この2本のラインのクロスで売買ポイントが予測可能となります。

 

ゴールデンクロス

MACDがシグナルラインを下から上へクロスした場合、買いサイン

 

デッドクロス

MACDがシグナルラインを上から下へクロスした場合、売りサイン

 

上記のように、MACDがシグナルラインを下から上へクロスした後の株価は上昇し、逆に上から下にクロスした売りポイント後は、株価の下落が確認できます。

 

このMACDとシグナルラインのクロスは、0ラインより離れた場合のほうが、より強いサインと判断できます。

ヒストグラム

ヒストグラムはMACDとシグナルの差を表しています。

 

ヒストグラムの棒グラフが0ラインの上にある場合

・MACDがシグナルより上に推移

・上昇トレンド

 

逆に棒グラフが0ラインの下にある場合

・MACDがシグナルより下に推移

・下降トレンド

 

このように、ヒストグラムはMACDとシグナルの位置関係が分かり、それにより株価のトレンドも見やすく表示されています。

MACDとシグナルがクロスしたことで、ヒストグラムの位置が上下に変わりトレンドも変化しています。

 

極端に言えば、ヒストグラムを見るだけでMACDとシグナルの位置関係、トレンドが分かりますので、非常に有効なグラフと言えます。

 

【ここだけチェック!】
  • MACDとシグナルラインが0ラインとクロスすることでトレンドが見える
  • MACDとシグナルラインのクロスによって売買ポイントになる
  • ヒストグラムはMACDとシグナルの位置関係が分かる

 

実践!MACDの上手な使い方

MACDを利用した投資法を実際のチャートを見ながら見ていきましょう。

MACDの利用した売買ポイント

MACDは、オシレーター系とトレンド系両方の要素を持つテクニカル指標ですが、トレンド系が強いことから、トレンドのある銘柄を選ぶと良いです。

つまり、株価がもみ合ったレンジ相場は避けるべきで、多く発生するだましに注意する必要があります。

 

MACDを利用した売買タイミングを紹介します。

買いエントリーの場合

  • 株価が上昇トレンドである
  • MACDがシグナルラインを下から上へクロス

 

基本的にはこれらのポイントが「買い」で、その後上昇トレンドが継続するかを判断する部分としてヒストグラムをプラス。

 

MACDとシグナルラインが、0ラインを下から上へクロスし、ヒストグラムのグラフが高い山を描けば買いが強い相場と判断でき、ヒストグラムが低い山場合は弱い相場と判断できます。

 

この時、MACDがシグナルラインを上から下へクロスした場合は売りポイントとなります。

 

売りエントリーの場合

  • 株価が下落トレンドである
  • MACDがシグナルラインを上から下へクロス

 

これらのポイントが売りポイントになり、その後下落トレンドが継続するかを判断する部分として同じくヒストグラムをプラス。

 

MACDとシグナルラインが、0ラインを上から下へクロスし、ヒストグラムが高い山を描けば売りが強い相場と判断でき、ヒストグラムが低い山場合は弱い相場と判断できます。

 

この時、MACDがシグナルラインを下から上へクロスした場合は買い戻しポイントとなります。

MACDでのダイバージェンス

ダイバージェンスとは、株価と指標が逆方向に動いている逆行状態のことを言います。

 

このダイバージェンスが現れるとトレンド逆転のサインとされ、その後株価が逆に動くケースがあります。

つまり、MACDやシグナルラインが動いている方向に株価も動く可能性が高いということです。

 

 

このチャートのように株価は下落し、下値を切り下げている状況ですが、MACD、シグナルラインは下値を切り上げている逆行状態です。

 

その後株価はMACD、シグナルラインに合わせ上昇トレンドを形成しています。

このようなダイバージェンスが起こっている銘柄を利用することで、その後の株価逆転を狙うことも可能となります。

 

ただ、ダイバージェンスが起こっているからといっても、必ずその後株価が逆転するとは限りませんので、株価の状況を確認してからエントリーする流れがリスクを減らします。

 

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  • エントリーパターンによって変わる売買タイミングを見極めよう
  • ダイバージェンスはその後株価トレンドが逆転する可能性を秘めている

 

まとめ

MACDは比較的新しいテクニカル分析法で、EMA(指数平滑移動平均線)を利用していることから売買サインなどが一歩早く出る特徴があります。

 

精度の高い分析が可能なことから、世界中の投資家にも人気です。

 

証券会社のツールにより難しい計算も必要としないので、是非とも利用して頂きたいテクニカル分析です。

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