- 2017-12-16
- 低位株
どんな地合いでも利益を狙え、数分でも稼げるのがデイトレです。
特に低位株をターゲットにすることで値幅が大きく狙える為、1日で+10%以上のリターンだって得ることも可能です。
更に、デイトレは毎日コツコツとした利益を狙うことも可能で、投資法が定まれば勝率はグンと上がるでしょう。
普段デイトレをしない方でも是非、今回のデイトレ実践法をご覧頂き日々利益を狙える投資家になって頂けたらと思います。
目次
1.デイトレに向いている銘柄は低位株&浮動株
デイトレをするなら1日で売買を終えるので、低位株や浮動株比率が低い銘柄といったできるだけ大きく値幅のある銘柄が好ましいです。その理由から見ていきます。
1-1.安くて値幅が取りやすい低位株
低位株といえば一般的に株価が500円以下の銘柄のこと指し、株価が安いので値幅が大きく狙いやすいのが特徴です。
それにより大型株などに比べて少ない投資金でも保有株を多くすることができますので利益につながります。
例えば、100万円の投資金で株価5,000円の大型株を買うと保有できるのは200株が限度ですが、
株価500円の低位株を保有した場合2,000株保有することができます。
ここで株価が100円上昇した場合、大型株なら利益2万円ですが、低位株の場合は20万円となり、利益に大きな差が出ます。
もちろん株価が10倍も違うので、同じ100円の上昇といっても実際には大きな違いがありますが、5,000円の株が1,000円上昇するよりも低位株の方が楽に狙えます。
このように、低位株は投資金が少ない場合でも有効で株価上昇時には大きな利益を狙いやすい特徴があります。
また、低位株は好材料などをきっかけに株価を大きく上げやすい特徴があり、個人投資家だけでもストップ高達成も可能なことから、デイトレ向きの銘柄と言えます。
ただ、低位株には株価が100円を切るような業績不振のボロ株と呼ばれる銘柄もありますが、デイトレであれば1日で売買してしまうので、その不安も解消でき、より大きな利益を狙うことができるので安心です。
▼低位株についてはこちらをご参考下さい
1-2.浮動株比率の低い銘柄を狙う
まず、浮動株とは市場で流通する可能性が高い株のことを言います。
どの銘柄でも大抵、企業の社長や役員、銀行や企業などが株を保有しています。そういった株は普段あまり売買されずに動きません。
このような株を特定株と言い、市場に流通する可能性が低い株とされてます。
しかし、その逆には市場に流通する浮動株があり、そこをターゲットにする訳ですが、デイトレでは浮動株比率が低い銘柄を選びます。
浮動株比率とは
1単位~50単位未満の株を保有している株主が対象で、株式数合計が発行済株式数に対しどのくらいの割合であるかを示した指標です。
分かりやすく言うと、小口投資家の割合とも言えます。
浮動株比率が低い銘柄は値動きが軽く、人気化した場合に株価が大きく動きやすい為、ストップ高を狙うことも可能です。
ただ、特に材料が無い場合はその日の株価が全然動かないといったことも可能性としてありますので、避ける方がいいでしょう。
動かない銘柄を選んでしまってはあまり利益を狙えないどころか、その他銘柄に使う時間がなくなってしまう為、好材料などが絡んだ銘柄が好ましいと言えるでしょう。
- 低位株は500円以下の銘柄を指し、少ない資金からでも保有しやすい
- デイトレなので浮動株比率の低い銘柄で大きな値動きを狙う
2.よくあるデイトレの失敗から学ぶ注意点
では、デイトレのよくある失敗から注意点を学び、損失を最小限に抑えながら利益を狙うデイトレを覚えていきましょう。
2-1.ルールを決めずに行うデイトレは危険
デイトレに限らず他の投資法にも言えることですが、ルールが無い投資をしていると大きな失敗を起こしやすいことが分かっています。
特にデイトレの場合は1日で売買を終わらせる投資法なので、毎日取引をするのにルールも決めずにやれば曖昧な判断から大きな損失を出したり、負け組み投資家へと近づくのは明らかでしょう。
しっかりとした投資のマイルールを決めることで、無駄な行動や思想を減らし、資金なども損失を最小限に抑える投資ができます。
特にルールを決めずにデイトレをすると、
- 「良い感じに上がってきたからここで買おう」
- 「下がってきたけどまだ大丈夫だろう」
- 「好材料が出たから大丈夫!」
など、このような根拠のない思想で判断しがちで、勝率を下げる要因になります。
思ったような動きにならないのが株式投資ですので、やはりルールを決めて効率的に投資を行うことが望ましいでしょう。
2-2.乗り遅れたエントリーポイント
デイトレで多いよくある失敗が、乗り遅れたエントリーです。
特にデイトレでは大衆心理に後乗りする投資では勝つのは難しいでしょう。相場では人間の心理が重なり合って売買されチャートに表れます。
その為、株価が大きく動いてから後乗りする投資だと判断も遅れてしまうことに繋がり損失を出しやすいパターンになります。
- 先に行動している人
- その流れに気付き乗っかる人
- 完全に出遅れた最後尾の人
と分けることができ、この中で最も利益を狙いやすいのは、やはり先に行動している投資家で、最も損失を出しやすいのが出遅れた最後尾の投資家になります。
「自分が買ったら下がり、売ったら上がる」といったことが多いのも出遅れた投資家によくあるパターンです。
この相場のカラクリに気が付かないまま投資を続けていると、デイトレやその他投資で勝つのは難しいので、銘柄の動きで判断して後乗りするのでなく、一歩先をいった攻め方が必要です。
その先取り投資家に近づくには、マイルールを定め、この後に記載した投資法を覚えていくことで一歩近づきます。
- デイトレは特に売買回数が増えるのでルール無しの投資は無謀
- デイトレで乗り遅れは致命的なので、先をいった戦略が必要
3.デイトレ銘柄を見つける3つの方法
では実際に、デイトレ向きの銘柄を見つける方法として3つのパターンを紹介します。大きく動きそうな銘柄がポイントです。
3-1.低位株であり浮動株
まず一つ目の方法として、低位株であり、浮動株比率が低い銘柄を選ぶ方法です。
これは上記で伝えたように、低位株は大きな値幅を狙えるということがあり、デイトレに向いています。
更に浮動株比率が低い銘柄を絞り込めば上昇幅が広い銘柄が選べます。浮動株比率を調べるにはお使いの証券会社ツールや四季報をチェック!
浮動株比率の基準については明確な基準がありませんが、30%以下は低めで、20%以下となれば低いと判断できるでしょう。
このような基準を満たした銘柄であればデイトレに向いているので候補として挙げられます。
ここまでの絞込みに、下記に記載した2パターンどれかを合わせることで、よりデイトレ向きの銘柄を絞り込むことができますので、あわせてご確認下さい。
3-2.値上がり率ランキングを利用
デイトレ銘柄を選ぶ方法として、前日の値上がり率ランキング上位銘柄を利用する方法があります。
その日値上がりした銘柄のランキングとなるので、人気化している銘柄のランキングとも言えます。
人気の銘柄は翌日も人気を維持する可能性がある為、デイトレ候補の一つとして選ぶことができます。
値上がり率ランキング上位に出てくる銘柄は、その日の需給バランスが崩れ、買いが多くなったことで株価上昇と共にランキングにも顔を出します。
特にランキング上位銘柄であればストップ高を達成したり、前日比+20%を超えるような銘柄ですので、多くの投資家が翌日の株価動向を見逃すはずがありません。
ここでのチェックポイント
急騰理由
○ なぜ急騰したのか理由を調べ、好材料によって上昇していた場合
× 材料不明
分足のチャート形状
○ 分足チャート形状が右肩上がり
△ 一気にストップ高達成
× 右肩下がり
日足のチャート形状
○ 日足チャートで見ると直近高値(年初来高値)を超えてきたのであれば
△ 連日大きく上昇しているのであれば
× 上ヒゲが長く陰線で終えているのであれば
出来高
○ 前日に比べて出来高が増加しているのであれば
× 前日より出来高が減少しているのであれば
これはあくまで簡単な一つの判断方法で、参考の一つとして捉えて頂けたらと思います。
値上がり率ランキングについては、証券会社のツールやYahoo!ファイナンスなどで調べることができます。
全市場からランキングを見たり、新興市場銘柄だけで縛ることもできるので、より細かく見たい方なら各市場のランキングをチェックするのも一つの方法です。
3-3.好材料発表銘柄を利用
決算発表時期には多くの企業が決算を発表します。
その中でも好決算銘柄は特に材料視されやすいため、デイトレに向いていると言えます。
決算が重なる日には、全ての銘柄をチェックすることは難しいですが、株探で決算速報などが日々取り上げられていますので、参考にするといいでしょう。
決算発表銘柄の分析については別途記事をご参考にして下さい。
- 浮動株比率は30%以下は低めで、20%以下となれば低いと判断できる
- 値上がり率ランキング上位銘柄は人気化した銘柄
- 好決算銘柄は特に材料視されやすいのでデイトレに向いている
4.実践で使えるデイトレ銘柄の投資手法
デイトレ銘柄の選び方までご覧頂いたところで、ここからは実践のデイトレで役に立つポイント、裏技を取り上げていきます。
4-1.前場の動く時間帯を利用する方法
デイトレは1日だけの売買となりますが、1日の取引時間中で最も取引が活発な時間帯を狙うのも一つの方法としてあります。
- 前場寄り付き(9:00~9:30)
- 前引け直前 (11:00~11:30)
- 後場寄り付き(12:30~13:00)
- 大引け直前 (14:30~15:00)
このように取引が多くなる時間は大きく分けると4つの時間帯に分けられます。
必ず当てはまる訳ではありませんが、始まりと終わりは様々な思想から取引が多くなる傾向があります。
前場寄り付きは前日発表された決算や材料などが控えていることから取引が最も活発になりやすく、前引け直前もポジション調整の売りが入ったりしやすくなります。
また、後場も同じように寄り付きは前引け終了後に発表される材料をきっかけに動きやすく、大引け直前は取引が終了間際ということもあり手仕舞い売りなどが増えやすく、ポジション取りのため大きく動く傾向にあります。
また、その他要因として金曜や連休前などもポジション調整の売りが増えやすい傾向があります。
このように、株の取引は時間帯により動きが変わりますので、最も取引が活発になる前場寄り付きを利用するのもポイントです。
寄り付きから大引けまで神経を凝らしてチャートを見るより、ピンポイントで時間帯を絞ることでよりルール化しやすく効率のいいデイトレができます。
例えば、
前場寄り付きから2時間だけの取引にする。など取引する時間帯を決める方法。
前場は1銘柄にし、前引けまでに取引を終える。後場は違う1銘柄にし、大引けまでに取引を終える。といった前場と後場で違う銘柄にする方法
あくまで一例ですが、効率がいいデイトレをするのであればこのような方法もあります。
4-2.ストップ高張り付き銘柄を利用
この方法はデイトレの裏技的な方法ですが、マーケットではほぼ毎日ストップ高になる銘柄がでてきます。
その中でも取引時間中にストップ高張り付きになった銘柄に注目します。
何らかの材料によって制限値幅まで買われ、買い注文が売り注文より多いことでストップ高で張り付きますが、中には張り付き状態から剥がれる銘柄があります。
しばらくストップ高で張り付いていた銘柄が剥がれた時がチャンスで、一旦下げた株価が下げ止まると再びストップ高を目指すパターンがあります。
この動きをピンポイントで狙う訳ですが、下げ止まった所が押し目買いポイントで、その後ストップ高付近で売り注文を入れ売り逃げます。
- 下げ止まりのダマシを回避する為チャートは3分足か5分足で見る
- 下げが止まり、5日移動平均線が上昇したら押し目チャンス
- 万が一の時の為に買い値から数%下で損切りラインを決めておく
- 再び上昇しストップ高になったら即売り逃げる
この手法は前提として、好材料などでストップ高になっている銘柄ということが条件にあります。
理由無き上昇からのストップ高であれば、剥がれ落ちるのは時間の問題なので事前に急騰理由を確かめておきましょう。
- 取引が最も活発になる時間帯だけに絞ったデイトレは効率が良い
- 裏技でストップ高張り付き銘柄をピンポイントで狙う方法もある
5.まとめ
デイトレは銘柄選びと投資法で大きく勝率が変わります。
特に重要なのがルールを決めて効率のいいデイトレをすることで、毎日ストレスを抱えながらチャートとにらめっこは良くありません。
今回取り上げた、低位株や不動株比率が低い銘柄などを利用し上手く稼げる投資家になって頂けたらと思います。