- 2019-7-15
- 低位株
2018年の急騰銘柄をランキング形式で発表!
短期間でどれだけの値上がりを見せたのか知りたい方へ2018年の倍率トップ10を取り上げました。
急騰銘柄の殆どが個人投資家には買いやすい500円以下の低位株であり、急騰理由も合わせて取り上げています。
今後、銘柄選びの参考になるのではないでしょうか!
▼2019年のランキングについてはこちらを参照
目次
1.2018年に急騰を見せた銘柄
2018年も急騰銘柄が続々と出ましたが、どのような材料が注目され、急騰したのかまずは振り返ってみたいと思います。
1-1.2018年の株式市場はアベノミクス始まって以来の大幅下落を見せる
2018年の日本市場は米国の長期金利や米中貿易摩擦の影響により度々大きな急落に見舞われ、年間で最大19%の下落を見せた。
- 2月 米国株の予測変動率を示すVIX指数の急騰により世界株安。
- 3月 米中貿易摩擦浮上により日経平均が大幅安へ。
- 10月 米国の長期金利を背景に日本株がリーマンショック以来の下落に。
- 12月 FRBの利上げ継続及び米国の高官辞任により日経平均が2万円を割る。
2018年1月、約26年ぶりに2万4,000円を上回るも2月にはVIX指数が急騰したことで世界同時株安へ。
3月に入ると米中貿易摩擦が浮上し、日経平均株価は22日につけた高値から3,781円85銭もの下落となりました。
4月から5月にかけて市場は徐々に回復に向かい、約3ヶ月のボックス相場を抜けてからは10月2日に約27年ぶりの高値を超え、2万4,448円07銭で年初来高値を更新。
しかし10月の米雇用統計結果が市場予想を上回ったことにより長期金利が急増し、再び日本市場に不穏な空気が流れたことでリーマンショック以来の下げ幅を見せました。
そして12月になると米連邦準備理事会(FRB)が利上げ継続を示したことにより年初来安値を更新。
約1年3ヶ月ぶりに2万円台を割る展開となりました。
1-2.2018年急騰銘柄トップ10とその理由
それでは、2018年にどのような急騰銘柄が出たのかトップ10を順に見ていきましょう。
※2018年の安値から割り出した倍率で算出。
第1位
※HYPER SBIより引用。以下全て同様
1位 | 【9820】エムティジェネックス | 2018/02/13 安値 1,921円 | 2018/09/25 高値 45,950円 | 倍率23.9倍 |
【 テンバガー達成!!】 2018年の倍率トップはサイバーステップで23.9倍。
携帯電話販売代理事業で急成長を成し遂げた【9435】光通信を大株主に持ったことで注目され、投機家の買いが集中。
本業である不動産の業績が特別良かった訳でもないにも関わらず、株価が23倍以上の暴騰を見せたことから仕手株として話題を呼びました。 |
第2位
2位 | 【3906】ALBERT | 2018/02/06 安値 1,200円 | 2018/11/29 高値 16,730円 | 倍率13.9倍 |
【 テンバガー達成!!】 幾度となく上方修正を繰り返している中、東京海上日動火災保険や大手通信企業のKDDIと資本業務提携を発表。
その後トヨタ自動車との資本提供が大きなサプライズとなり、同社のテーマ性とも相俟って株価を大きく跳ね上げました。 |
第3位
3位 | 【3808】オウケイウェイヴ | 2018/01/04 安値 600円 | 2018/05/07 高値 8,060円 | 倍率13.4倍 |
【 テンバガー達成!!】 爆発的な仮想通貨ブームにより、仮想通貨へ積極的に投資を行っていたことで出遅れ関連銘柄として買いが集中。
2017年にテンバガーを達成した【3825】リミックスポイントと同様の動きから僅か5ヶ月で13倍を記録しました。 |
第4位
4位 | 【2164】地域新聞社 | 2018/01/10 安値 431円 | 2018/11/06 高値 5,000円 | 倍率11.6倍 |
【 テンバガー達成!!】 積極的なM&Aで拡大を続けていたRIZAPの関連銘柄として大きく注目されていた同社。
目立った業績がある訳でもないものの、時価総額が10億円程度と低く浮動株が少なかったことから仕手株化し、株価は11倍にまで上昇しました。 |
第5位
5位 | 【6033】エクストリーム | 2018/05/21 安値 610.5円 | 2018/08/30 高値 6,290円 | 倍率10.3倍 |
【 テンバガー達成!!】 保有IP「ラングリッサー」が中国でリリースし、中国のアプリ市場で直後に上位ランクインしたことで思惑買いが集中。
マネーゲーム化する事が多いゲーム関連ですが、当銘柄も高値を付けたその翌日には株価が急落している事からスイングトレード向けと言えます。 |
第6位
6位 | 【4287】ジャストプランニング | 2018/01/30 安値 301.6円 | 2018/07/20 高値 2,289.9円 | 倍率7.6倍 |
初動は同社の子会社が日本ケンタッキーフライドチキンでオーダーシステム導入の発表。
その後はリンガーハットでも採用が決定し株価を上昇させつつも、最低投資金額を3分の1にすると発表し買いを集めて株価を大きく上昇させました。 |
第7位
7位 | 【3655】ブレインパッド | 2018/01/04 安値 1,316円 | 2018/11/29 高値 8,560円 | 倍率6.5倍 |
大量データのコンサルティング及びデータ解析を行い、分析結果に基づくサービスを提供しています。
量子コンピューターが話題に上がる度に注目の関連テーマ株として、底堅く株価を上昇させてきました。 |
第8位
8位 | 【3356】テリロジー | 2018/01/04 安値 326円 | 2018/10/04 高値 1,954円 | 倍率5.9倍 |
爆発的に市場を拡大した仮想通貨に関するネット犯罪が急増し、セキュリティー関連銘柄が注目され、同社にも思惑買いが集まりました。
また同社が展開している大容量データ装置も好調で新規事業も堅調であることからも根強く買われ、株価は6倍近くにまで上昇させました。 |
第9位
9位 | 【2436】共同ピーアール | 2018/02/09 安値 456.9円 | 2018/08/15 高値 2,448円 | 倍率5.3倍 |
16年12月期の連結系営利業が大幅に上回ったことがサプライズになり急騰。
その後も右肩上がりに株価を上昇させつつも、中国の大手電子決済プラットフォーマーのラカラ社と一時代理店契約を発表したことが材料視され株価は5倍を達成しました。 |
第10位
10位 | 【5704】JMC | 2018/02/06 安値 484.5円 | 2018/10/01 高値 2,490円 | 倍率5.1倍 |
3Dプリンター事業及びCT事業が好調で営業損益は黒字転換し急騰。
その後も堅調に営業利益を伸ばし「第1種医療機器製造販売業の許可を修得した」と発表したことで注目を集め、年初来高値を更新しました。 |
- 2018年はトランプ大統領に左右された日経平均株価
- 2018年はテンバガー銘柄が5銘柄生まれた
2.急騰銘柄の多くは低位株から生まれている!
ここからは、上記で取り上げた急騰銘柄をまとめて見ていきます。
2-1.テンバガー銘柄は今後も生まれる可能性大!
上記のように、2018年までの急騰銘柄を取り上げてみましたが、低位株が急騰銘柄の大半を占めていました。
細かく見ると、
- 2018年急騰銘柄トップ10の内、5銘柄は500円以下の低位株
取り上げた10銘柄中、5銘柄が株価500円以下の低位株でした。
また、10銘柄中、テンバガー銘柄はなんと5銘柄もありました!
急騰きっかけの理由を見ると、どの急騰銘柄も業績UPが見込めるような好材料発表をきっかけに株価が上昇していました。
更に、好材料に好決算が重なると、上昇ポテンシャルが上がり急騰モードに入ることも分かりましたので、低位株の好材料は特に注目すべきで、大きな魅力があることは分かって頂けたかと思います。
2019年もこのような急騰銘柄が出る可能性は十分ありますので、低位株の特徴をしっかり覚え、リスク管理しながら大きな上昇を狙って頂ければと思います。
また、下記にて2019年の注目低位株をまとめましたので、参考にしてみてください。
▼関連記事
【2019年】テンバガー(10倍株)候補銘柄の一覧!銘柄の選び方も伝授します
3.2019年の注目低位株は?
2019年の注目低位株をまとめました。
銘柄 | 価格 | 備考 |
【2370】メディネット | 69円 | がん免疫細胞療法に強みを持つバイオベンチャー |
【4564】オンコセラピー・サイエンス | 109円 | がん遺伝子治療薬に強みを持つ創薬ベンチャー |
【4583】カイオム・バイオサイエンス | 213円 | 抗体作製技術に強みを持つバイオベンチャー |
【4571】ナノキャリア | 300円 | がん治療に強みを持つ創薬ベンチャー |
【4596】窪田製薬 | 333円 | 眼疾患治療薬に強みを持つ創薬ベンチャー、遺伝子治療でも注目 |
【3010】価値開発 | 154円 | 低価格・シティ・滞在型の3タイプのホテルを運営、インバウンドで注目 |
【9412】スカパーJSAT | 436円 | CS放送「スカパー」を運営、ラグビーワールドカップや東京オリンピックで注目 |
【3776】ブロードバンドタワー | 246円 | 都市型データセンター構築を手掛ける5G関連銘柄 |
【9424】日本通信 | 272円 | 格安SIMのパイオニア、アメリカで5G事業の開始を発表 |
【3807】フィスコ | 190円 | 金融情報サービスを提供、仮想通貨取引所も運営 |
※株価は2019年7月12日終値から算出。
3-1.なぜこれらの低位株に注目するのか?
低位株投資をする上では、投資家に注目される可能性がある成長事業やテーマを手掛けている銘柄を選ぶことが重要です。
バイオベンチャー株は、ニュース次第では低位株から数倍に暴騰しても不思議ではありません。
がん治療や再生医療、遺伝子治療薬などは、人生100年時代に欠かせない産業になることが確実であるため注目です。
また、開催まで残り1年となった東京オリンピックに関連する低位株にも注目が集まります。
特にインバウンド関連は抑えておきましょう。
2019年9月から日本でも本格化する次世代通信規格・5G関連銘柄にも注目が集まります。
特に【9424】日本通信は5G関連銘柄として上半期に3倍近くの上昇となっており、2019年に最も注目されている低位株となっています。
投資家に注目される可能性がある低位株を抑えておき、テンバガー株を引き当てる確率を上げていきましょう!
4.まとめ
急騰銘柄の多くは低位株で好材料をきっかけに急騰していることが分かりました。
夢のテンバガー銘柄も低位株だからこそ狙いやすく、小額投資も可能なので今後投資する銘柄に低位株を入れるのも一つの方法です。
またテーマ株から選ぶテンバガー銘柄なども選択肢にいれつつ、市場動向には常に目を向けておきましょう。
今後の日本株動向と共に、低位株をチェックしていくことで大きな資産倍増が狙えるかも知れません。