- 2019-8-30
- 低位株
日本通信は2.7倍!ETSホールディングスは2.2倍!岡本硝子は2.5倍!北川精機は2.3倍!
2019年は、次世代通信規格5Gの運用が世界的に始まる「5G元年」と言われているだけあり、5G関連銘柄はマーケットで最も注目されているテーマ株となっています。
特に、500円未満の5G×低位株は、軒並み多くの銘柄が急騰しています。
5G関連銘柄の低位株に注目していきましょう!
目次
1.5G関連×低位株が熱い!
2019年のマーケットで最注目のテーマ株となっている5G関連銘柄ですが、特に低位株でその動きが顕著となっているようです。
1-1.次世代通信規格5Gとは?
まずは5Gをおさらいしておきましょう。
5G(ファイブジー)とは、現行の移動体通信方式である、4G LTE/LTE-Advancedをより高速・大容量化させた次世代通信規格のことです。
5Gは高速・大容量・他接続通信ができるようになるため、全てのモノがインターネットに繋がるIoT社会に欠かせない通信インフラになると期待されています。
また通信遅延がないことから、遠隔医療や自動運転といった高い安全性が求められる分野でも5G環境は欠かせません。
2019年は世界的に商用5Gサービスの運用が本格化することから「5G元年」と言われてます。
アメリカや韓国では2019年4月から5Gサービスが開始されました。
日本でも総務省と携帯キャリア3社が5Gの普及を積極的に推し進めており、
NTTドコモは2019年9月20日から始まる「ラグビーワールドカップ2019」に合わせて5Gプレサービスを開始すると発表しています。
携帯キャリア3社による商用5Gサービスの提供は2020年から本格化すると見込まれており、auは2020年3月から5Gサービスを開始することを発表済みです。
▼5G全体についてはこちらを参照
【5G関連銘柄は要チェック!本格化した5Gの関連銘柄の動きと、注目銘柄を紹介します】
1-1.5G×低位株は特に大きく買われている
2018年の時点から、マーケットでは「2019年は5G関連銘柄が来る!」と言われていました。
実際その期待通り、2019年には5G関連銘柄が大きく上昇しています。
具体的には、NTTドコモの5G検証実験に顔認証デモシステムを提供している【7518】ネットワンシステムズ、
携帯電話基地局向け計測機器を手掛ける【6778】アルチザネットワークスなど、主力5G銘柄はこの1年で大きく上昇。
しかし5G関連銘柄の中でも、特に顕著な上昇を見せているのが、500円未満の低位株です。
低位株は、大きな注目を集めると急騰しやすいため一獲千金が狙いやすく、
また価格帯が小さく取得金額が小さいため初心者でも手を出しやすいというメリットがあります。
特に【9424】日本通信は、2019年5月からわずか2ヶ月で2.7倍もの急騰となっており、2019年上半期に最も注目された銘柄の一つとなっています。
日本通信以外にも、低位株×5G関連銘柄は多くの銘柄が急騰しており、2019年最注目の低位株セクターとして目が離せません。
- 5GはIoTや自動運転、遠隔医療などの基盤インフラとなる次世代通信規格
- 2019年は「5G元年」として期待されており、マーケットでも最注目テーマ株となっている
- アメリカで5Gビジネスの開始を発表した日本通信を始め、低位株の5G関連銘柄は特に顕著な上昇となっている
2.5G関連の低位株で上昇した銘柄
2019年に入ってから急上昇している5G関連銘柄の低位株を見ていきましょう。
2-1.5G基地局工事に注力!【1789】ETSホールディングス
送電線工事を手掛ける【1789】ETSホールディングスは、5G関連銘柄として期待される銘柄です。
同社は5G基地局関連の工事獲得に注力しており、2019年5月27日には、Wifiサービスに強いナビック社との業務提携を発表したことで5G関連としての注目度が上がっています。
同社の株価は2019年1月初めには388円の低位株となっていました。
しかし2019年に入ってからは上昇しており、2019年6月には一時870円また上昇。
特にナビック社との業務提携を発表した直後はより大きな上昇となっています。
年初からの上昇率は最大2.24倍(+124%)の上昇です。
7月から8月に掛けては急落しており、8月現在は500円を割って低位株領域に戻っていますが、今後の材料次第でまた化けるかもしれませんので注目です。
2-1.5G用途のガラス基板を手掛ける!【7746】岡本硝子
モビリティや情報通信、IoT向けの特殊加工ガラスの製造を手掛けるています。
精密機器や材料セクターでありながら5G関連銘柄として注目されている銘柄です。
同社は情報通信用ガラス基板「Hi-Silver」や通信用多層膜フィルタなど、5G用途で使われるガラス基板を手掛けていることから5G関連銘柄に位置付けられています。
2019年1月初めには128円と超低位株(ボロ株)となっていましたが、2019年に入ってからは断続的に反発しており、5月には一時330円を付けました。
2019年に入ってからの上昇率は最大2.57倍(+157%)となっていますが、高値を付けてからは下落しており、2019年8月現在は200円前後で推移しています。
日本通信や上記2銘柄以外にも、【6327】北川精機は最大2.31倍、【6779】日本電波工業は最大1.57倍、【6938】双信電機は最大1.92倍です。
5G関連銘柄の低位株は2019年に入ってから軒並み大きな上昇となっています。
- 5G関連銘柄の低位株は、日本通信を筆頭に軒並み2倍前後の大きな上昇を遂げている
3.5G×低位株、関連銘柄リスト
銘柄 | 株価 | 備考 |
【1789】ETSホールディングス | 471円 | 5G基地局関連の工事 |
【3776】ブロードバンドタワー | 251円 | 5G対応データセンターを構築 |
【5803】フジクラ | 325円 | 5G向けミリ波無線通信デバイスの開発 |
【6327】北川精機 | 363円 | 5G基地局向けプレス機 |
【6779】日本電波工業 | 414円 | 5G対応製品に使われる水晶デバイス |
【6938】双信電機 | 416円 | 5G基地局向けの積層誘電体フィルタ |
【7587】PALTEK | 466円 | 子会社のエクスプローラ社が総務省の5G総合実証試験に参加 |
【7746】岡本硝子 | 195円 | 5G基地局用途で使われるガラス基板 |
【8226】理経 | 178円 | 情報機器の輸入商社、5G関連製品を多数手掛ける |
【9424】日本通信 | 188円 | アメリカで5Gの商用基地局認可を取得 |
※価格は2019年8月28日終値の値から算出
4.オススメの5G関連の低位株銘柄3選!
2019年下半期から2020年に掛けて注目・おすすめの5G×低位株銘柄を見ていきましょう。
4-1.【9424】日本通信
市場 | 東証1部 |
備考 |
格安SIMのパイオニア。アメリカで5Gビジネスの開始を発表。 |
日本通信は5G関連銘柄としては最も売買代金が多くなっている銘柄であるため、マーケットにおける5G関連銘柄のバロメータとして必ず抑えておきましょう。
同社は、本業の格安SIM事業は低迷していますが、5Gビジネスでの業績回復が期待されます。
4-2.【5803】フジクラ
市場 | 東証1部 |
備考 |
光ファイバーや電線を手掛ける電線御三家の一角。光融着接続機は世界トップシェア、フレキシブルプリント基板は世界2位。 |
電線3強の一角であるフジクラ。
2019年8月7日、5G向けの高周波帯「ミリ波」に対応した集積回路の開発を始めると発表しています。
多くの5G関連銘柄が上昇している中で、同社の株価は下げ止まっておらず、5G事業への期待からいつ大反発してもおかしくありません。
5G×低位株の出遅れ株として注目です。
4-3.【3776】ブロードバンドタワー
市場 | 東証ジャスダック |
備考 |
データセンターの運用を手掛ける。 |
ブロードバンドタワーは、ブロードバンド時代からインターネットのデータセンター運用に実績があります。
2018年9月1日からは5G対応データセンター「新大手町サイト」の運用を開始。
株価は長らく150円から400円の間を推移している低位株となっており、
400円の抵抗ラインを抜けたら数倍まで急騰してもおかしくありません。
6.まとめ
5G関連銘柄の低位株は、2019年に最も上昇しているテーマ株セクターとなっています。
5G関連銘柄全体で見てみると、上昇している銘柄はそれほど多くはありません。
しかし5G関連は低位株に絞って見てみると、驚異的な勝率と上昇率になっているとしか言いようがありません。
具体的には、今回紹介してきた5G低位株リスト10銘柄の内、年初から上昇していない銘柄はフジクラとブロードバンドタワーの2銘柄だけです。
その他の8銘柄は大きく上昇しています。
マーケットで注目されているテーマ株としては、AI関連銘柄やバイオテクノロジー関連銘柄などがあります。
しかし低位株でこれだけ多くの銘柄が集中的に上昇しているのは5G関連銘柄だけです。
日本ではauが2020年3月から商用5Gサービスの提供を開始すると発表しており、5G関連銘柄への投資家の熱い視線はまだまだ続くものと思われます。
5Gに関するニュースにはアンテナを張っておき、5G×低位株の動向は要チェックしておきましょう。
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