- 2019-7-31
- IoT
高い成長性をもったIoT関連セクターは市場規模を世界的に拡大し、関連銘柄にも大きく影響を与えています。
今後更に成長が期待できるIoT関連銘柄を今の内に把握し、抑えておくことで短期で資産倍増が狙える可能性があります。
今、押さえておくべきIoTを注目ポイントと共に注目銘柄も取り上げましたので是非参考にして下さい。
目次
1.IoTであらゆるモノがインターネットに繋がる
インターネットの普及や技術の進歩により生活は大きく変わって来ましたが、IoTにより飛躍的に変わります。まずはIoTの基本から詳しく見ていきます。
1-1.IoTにより生活が便利に生まれ変わる
IoT(Internet of Things)を直訳するとモノのインターネット。
IoTとは一般的に、あらゆるモノがインターネットに繋がることを言い、それにより生み出される新たなサービスや価値が期待されています。
あらゆるモノがインターネットに接続されることで、生活が便利になることや企業の新たなサービス展開なども予想されます。
あらゆるモノがインターネットに繋がるとは言っても、イメージしにくいかと思いますので例を挙げてみます。
例えば、家庭にある家電では照明や空調といった電化製品の遠隔操作から、子供や高齢者を遠隔でも安否が確認できる見守り家電。
それに掃除機や洗濯機などの各種家電の利用データを集め、故障しやすい原因などを分析することで家電の品質改善を行うことも可能になります。
また、身近にある自動販売機ですが、これもインターネットに繋がることで、商品を遠隔で管理ができます。
実際にネット接続が出来る電球「Hue」はsiriの操作で電球を付けたり消したり、雨の日には電球の色を青にするなど、様々な事が出来ます。
どの商品がどれだけ売れ、在庫数などもリアルタイムで把握できることで、商品補充の効率化が図れます。
その他学校、企業、工場、農業など、あらゆるモノがインターネットに繋がることで暮らしやすく、企業としても効率のいい経営が可能となります。
これらIoTによって生み出される新しいサービスは無限大にあり、当たり前に使われるサービスも今後でてくるでしょう。
それらのことからも、IoTを利用する企業は戦略やアイディアがポイントとなりそうです。
1-2.5Gの本格運用でIoTデバイスが本領発揮!
2019年には今後IoTデバイスが普及していくカギを握る次世代通信規格5Gの運用が世界的に本格化しています。
2019年に入ってから多くのIoT関連銘柄が投資家に買われて上昇している理由も、やはり5Gへの期待がその裏にあるものと考えられます。
全てのモノがインターネットに繋がるIoT社会が到来するには、多くのIoTデバイスが同時接続できかつ、高速・安定通信が可能な5G環境が不可欠です。
日本では、NTTドコモが2019年9月から開催されるラグビーワールドカップで5Gのプレサービスを開始することを発表しており、2020年から5Gの本格運用が始まる見通しとなっています。
5Gの運用が本格的に始まる2020年に向けて、5G関連のニュースとIoT関連銘柄の動向はチェックしておきましょう。
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2.IoTの市場規模は国内で11兆円、世界規模なら149兆円まで成長見込みがある!
では、IoTの市場規模は日本国内、世界でどの位の規模となっているのか見ていきます。
2-1.IoTは日本国内、世界でもその規模を拡大
将来のIoT展望を知るには、市場規模を確認する必要があります。
日本国内と世界でのIoT市場規模
日本国内のIoT市場規模
2016年:5兆270億円
2021年:11兆237億円に達すると予測
年間平均17.0%の割合で成長
世界のIoT市場規模
2016年:7,370億ドル(約85兆円)
2020年:1兆2,900億ドル(約149兆円)に達すると予測
年間平均15.6%の割合で成長
このようにIoT市場は世界規模で成長していますが、日本国内のIoT市場の方が成長率が高く予想されています。
その背景にあるのは、2020年の東京オリンピック開催です。
東京オリンピック開催に合わせIoTや人工知能、5Gといった国策には特に力を入れている状況となります。
また、IoT向けのネットワーク機器市場だけで見ると2倍近い成長を見せていることも踏まえると今後のIoT市場は規模を急拡大すると予想できます。
市場規模が拡大していることや、期待値の高さからもIoT関連銘柄は押さえておくべきでしょう。
- IoT市場規模は世界で拡大し、日本は特に成長率が高い
3.上昇したIoT関連銘柄とその理由
3-1.【3914】JIG-SAW、底値からの反発が始まったIoT関連銘柄!
【3914】JIG-SAWは、企業のクラウドサーバーの監視・検知サービスを始め、IoT時代に向けた数多くの事業を手掛けているIoT関連銘柄です。
同社は、IoTビッグデータの自動認識・自動制御・自動振り分けなどのコントロールサービス、IoTの根幹である「モノ」に組み込まれるソフトウェア及びIoTモジュール開発などを手掛けています。
同社の株価はかつて、2016年4月には一時23,920円を付けており、東証マザーズでも時価総額トップクラスの銘柄となっていました。
しかし、高値を付けてからは大暴落し、2018年12月には2,035円まで下落。
かつて付けた高値の10%未満にまで低迷……。
ただ、2019年に入ってからは底打ちから大反発しており、年初に付けていた2,140円から2019年7月には7,440円まで上昇。
年初からの最大上昇率は+247%となっています。
3-2.【3694】オプティム、東証一部を代表するIoT銘柄!
クラウドサービスや遠隔操作ソフトに強みを持つ【3694】オプティムは、東証を代表するIoT関連銘柄だと言えます。
同社は、ビジネスで使うIoTを含むスマートフォン、タブレット、パソコンなどのさまざまなネットワークデバイスをクラウド上からまとめて管理し、必要なセキュリティ対策や設定を簡単に行うことができる「Optimal Biz」を提供しています。
同社の株価は、この1年で見ても大きく上昇しています。
2018年7月初めには1285.5円を付けていましたが、2018年9月から2019年5月に掛けて横ばい後に急上昇。
2019年6月には3,825円の高値を付けて、上場来高値更新!
この1年での上昇率は最大+197%となっており、米中貿易摩擦による全体市場の下落を受けて多くの銘柄が下げた中で、力強い値動きとなっています。
4.IoTと繋がる関連セクター&年間平均株価倍率
それでは、IoTに絡んでいる関連銘柄はどのような分野があるのか確認しておきます。
4-1. IoTの司令塔となる人工知能(AI)
IoTとの関係
あらゆるモノがインターネットに繋がる中で、人工知能は情報を元に制御、判断する頭脳の部分として重要な位置にいます。
IoTやその他関連の分野と繋がることで、日々学習し司令塔として働きます。
市場規模
2015年:3兆7450億円
2020年:23兆638億円
と言われ、43%以上の成長率が見込めると発表されています。
代表的な人工知能関連銘柄の年間平均倍率
平均倍率は+19.1%
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4-2. IoTで事故を減らせる自動運転技術
IoTとの関係
自動運転とIoTが繋がることで様々な走行データを利用し、他の自動車との相互通信で衝突防止や、交通情報を反映したルート案内などがメリットとしてあります。
市場規模
2025年:自動運転車普及率約13%(自動車を除く市場規模約5兆円)
2035年:自動運転車普及率約25%(自動車を除く市場規模約9.2兆円)
と予想されております。
代表的な人自動運転関連銘柄の年間平均倍率
平均倍率は+35.3%
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4-3.制御に欠かせないセンサー
IoTとの関係
IoTと各種センサーが繋がることで、リアルタイムの状況等を伝えそのデータを元に制御します。あらゆるモノが繋がるIoTには欠かせないモノです。
IoTは各種センサーと繋がることでその価値を高めます。
市場規模
2016年:5兆2,348億円
2020年:約6兆円
と世界的に拡大していくと予想されています。
代表的な人センサー関連銘柄の年間平均倍率
平均倍率は+61.3%
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4-4.膨大な情報を解析するビッグデータ
IoTとの関係
ビッグデータもIoTとは密接に繋がっており、各種センサーからの膨大な情報を保管でき、解析するために重要な役割を担っております。
ビッグデータが生まれたことでIoTが活用できるといっても過言ではないでしょう。
市場規模
2016年:約13兆円
2020年:約20兆円予想
成長性は年27%のペースとも言われています。
世界のデータ量も2020年には44ZB(ゼタバイト)という数え切れないデータ量まで膨れ上がるとされていますのでビッグデータは必須です。
代表的な人ビッグデータ関連銘柄の年間平均倍率
平均倍率は+36.5%
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4-5.ウィルスから身を守るサイバーセキュリティ
IoTとの関係
IoTによってあらゆるモノがインターネットに繋がりますが、それらのモノをウイルスなどから守るのがサイバーセキュリティです。
膨大な量のモノが繋がることでサイバー攻撃のターゲットとなりやすい為、情報を守る為にも必要なのがサイバーセキュリティです。
市場規模
2016年:約14兆円
2020年:約24兆円予想
成長率は年10%で拡大していくと予想されています。
代表的な人サイバーセキュリティ関連銘柄の年間平均倍率
平均倍率は+91.5%
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4-6.通信容量を大幅に増やす5G
IoTとの関係
IoTによって通信量が莫大に増え、現在の通信方式では対応できない為、必要になってくるのが次世代の通信システム5Gです。
5Gになることで通信速度が約100倍、通信容量は1000倍とも言われておりIoTには必要な通信技術。
通信量は2010年と比べ2020年には1000倍に増加すると予想されていることからも、5Gの利用が期待されています。
市場規模
2015年:約41兆円
2020年:約60兆円予想
と予想され、成長が見込まれています。
代表的な人5G関連銘柄の年間平均倍率
平均倍率は+53.1%
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このように、IoTは様々な分野と繋がる事で価値が生まれます。
どれも重要な技術であり、今後IoT市場が世界的に普及するためには無くてはならないものです。
- 多くの関連銘柄と繋がっているIoTは投資対象として魅力がある。
5.注目のIoT関連銘柄
それではここから、今後注目のIoT関連銘柄を取り上げていきます。
5-1.【6723】ルネサスエレクトロニクス
市場 | 東証一部 |
業種 | 電気機器 |
単位 | 100株 |
比較される銘柄 | 東芝、パナソニック |
注目ポイント | IoT分野にも力を入れ新技術を開発 |
同社は半導体メーカーですが、2015年12月にはIoT分野でソフトウエア企業4社と提携。2017年4月には高性能マイコンに人工知能機能を持たせた新技術を開発するなどIoT分野にも力を入れていることから期待の銘柄です。
5-2.【6662】ユビテック
市場 | ジャスダック |
業種 | 電気機器 |
単位 | 100株 |
比較される銘柄 | 沖電気工業、ミナトホールディングス |
注目ポイント | 低コストのIoTプラットフォームを提供 |
同社はAIを活用したIoTプラットフォームの提供を行っており、工場設備の稼働状況をリアルタイムで可視化する低コストのIoTシステムを販売しています。また、集計した情報を分析し生産性向上を担うなど、IoT関連として注目したい銘柄です。
5-3.【3690】ロックオン
市場 | 東証マザーズ |
業種 | 情報・通信業 |
単位 | 100株 |
比較される銘柄 | メタップス、アイル |
注目ポイント | IoT、ビッグデータ、AIの3分野のテーマを兼ね備えている |
同社はIoT、ビッグデータ、AIの3分野のテーマを兼ね備えており、多角的な事業展開を行なっていることからも期待したい銘柄です。
2016年には株価急騰を見せたこともあり、ポテンシャルが高く今後のIoT関連銘柄として期待です。
5-4.【4674】クレスコ
市場 | 東証一部 |
業種 | 情報・通信業 |
単位 | 100株 |
比較される銘柄 | アイティフォー、セック |
注目ポイント | IoTプラットフォーム「KEYAKI」を提供 |
同社はIoTプラットフォーム「KEYAKI」を開発し提供しています。2017年4月には人工知能の活用ノウハウを提供する「Minervae」ブランドを立ち上げWatson導入支援サービスを開始していることからも、注目の1銘柄です。
6.まとめ
IoTは今後あらゆるモノがインターネットに繋がることで大きく市場規模を拡大していくでしょう。
様々な分野と関連するIoTは、より多くの材料を控えていると言っても過言ではなく期待できます。
成長魅力のあるIoT関連銘柄を押さえておくことで、大きな利益を狙うことも可能でしょう。
今回のポイントを踏まえ実践に役立てて頂けたらと思います。
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