- 2021-9-30
- 自動車関連
【3663】アートスパークホールディングスは6.0倍!【4052】フィーチャはIPOで9.1倍!!
自動運転車を巡って、世界中で規制緩和・開発競争が激化しています。
日本でも、2020年4月から自動運転レベル3が解禁され、ホンダが世界初となるレベル3自動運転車を販売することが発表されました。
2020年6月にIPOした自動運転ベンチャーの【4052】フィーチャは9.1倍の大成功IPOとなるなど、AIベンチャーを中心に自動運転車関連銘柄は注目のテーマ株となっています。
自動運転車関連銘柄に注目していきましょう!
目次
1.自動運転車関連銘柄とは?
日本でも2020年4月から自動運転レベル3が解禁されるなど、自動運転車の規制緩和・開発競争が世界的に加速しています。
1-1.自動運転車とは?
自動運転は、自動化のレベルに応じて、レベル1からレベル5の5段階で定義されます。
- レベル1:アクセル・ハンドル・ブレーキのいずれかをシステムが支援するもので、自動ブレーキや車線維持などの安全運転支援システムが搭載された自動車はこの段階となります。
- レベル2:複数の運転操作をシステムが行うものです。自動追い越し機能などが該当し、2020年現在、自動車メーカーが自動運転車とうたう車はこの段階を指します。
- レベル3:高速道路渋滞中など一定の条件下において、システムが運転操作を行うものです。基本はシステムによる自動運転となりますが、不測の事態が起きた場合にはドライバーが対処する必要があります。
- レベル4:場所などを限定してシステムが自動運転するもので、レベル5は完全自動運転車となります。
現在自動運転車で注目されているのは、レベル3です。
日本では、2019年に道路交通法と道路運送車両法が改正され、2020年4月1日から施行されたことによって、レベル3の自動運転が解禁されました。
日本政府は、2025年を目処に高速道路でのレベル4の実用化を目指しており、物流の自動化などによって人手不足対策になることが期待されます。
1-2.世界中で自動運転車の規制緩和・開発競争が続く
2020年から2021年に掛けての自動車の注目トレンドは、脱炭素を背景としたEV(電気自動車)一色となっていますが、自動運転の開発競争も進んでいます。
日本では道路交通法と道路運送車両法が改正されたことを受けて、2020年4月から条件付きの自動運転が可能な自動運転レベル3が解禁。
ホンダは2021年3月、高速道路で渋滞時に自動運転ができるレベル3機能が搭載された新型「レジェンド」を発売、世界初の自動運転レベル3自動車となりました。
ただ自動車メーカーの間では、一般道での自動運転レベル2を実用化する競争が主となっています。
歩行者がなく道路環境が整っている高速道路に比べると、一般道での自動運転の実現はハードルが高い。
実用化されているのは自動ブレーキ相当のレベル1に留まる状況です。
2021年9月には、運転支援システム「アイサイト」で知られるスバルが、一般道でのレベル2自動車の販売を2020年代後半にまでに目指すと報じられました。
- 自動運転車は、あらゆる産業構造を一変させる可能性のある未来技術。
- 自動運転車は、レベル3での開発競争が激化しており、レベル4以降の規制緩和にも注目が集まる。
2.自動運転車関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄
自動運転車関連銘柄を見ていきましょう。
2-1.世界初の自動運転レベル3!【7267】ホンダ
二輪車や自動車の世界的メーカー【7267】ホンダは、世界最速で自動運転レベル3の自動車を販売したことで知られる自動運転関連銘柄です。
同社は、2021年3月、高速道路で渋滞時に自動運転ができる世界初の自動運転レベル3が搭載された新型「レジェンド」を発売しました。
同社の株価は、2020年9月には一時2,412円を付けていましたが、この1年は上昇しており、2021年8月12日には3,677円まで上げています。
この1年で最大+52%の上昇となりました。
なお、【7203】トヨタ自動車も、この1年で最大+52%の上昇となっています。
大手自動車株は、EVシフトによる電動化が期待され、コロナショックからの自動車需要が急回復したこともあり、2021年には上昇が目立っています。
2-2.コロナショックから1年半でテンバガー!【3663】アートスパークホールディングス
続いて、新興株で注目される自動運転関連銘柄を見ていきましょう。
車載向けソフトや3D動画ソフトなどに強いソフト開発会社の【3663】アートスパークホールディングスは、2020年3月のコロナショック以降に最も大きく上昇した自動運転関連銘柄となっています。
同社は、コンピュータ・グラフィクス技術に強みを持っており、車載向けデバイスメーカーにユーザーインターフェース開発ソリューションを提供していることで知られています。
同社の株価は、コロナショックでは一時97.8円(株式分割後の値で算出 当時は391円)まで下落しましたが、その後は上昇し続けており、2021年7月27日には1,115円まで到達しました。
コロナショックから1年4ヶ月で最大11.40倍(+1,040%)の上昇率となっており、2020年9月以降の直近1年間の上昇率で見ても最大+210%です。
この他、車載向けカメラの半導体を手掛ける【6697】テックポイント・インクも、直近1年間で最大+434%の上昇率となっています。
自動運転関連銘柄は、2020年から2021年に掛けて全ての銘柄が買われたわけではありませんが、強い銘柄は強い展開となっています。
- 自動運転関連銘柄は、2020年から2021年に掛けて全ての銘柄が買われたわけではないが、強い銘柄は強い展開となっている。
3.自動運転関連銘柄一覧
銘柄名 | 事業内容 |
【2303】ドーン | 地図情報ソフト |
【3663】アートスパーク | 車載向けソフト開発 |
【3687】フィックスターズ | 自動運転ソフトの開発 |
【3906】ALBERT | 自動運転分野でトヨタと提携するAIベンチャー |
【3993】PKSHA Technology | 画像認識に強みを持つAIベンチャー |
【4425】Kudan | SLAM技術に強みを持つAIベンチャー |
【7203】トヨタ自動車 | 自動運転にも力を入れる世界的自動車メーカー |
【7267】ホンダ | 自動運転レベル3搭載車を世界最速で販売 |
【9474】ゼンリン | ダイナミックマップ、高精度3次元地図 |
4.本命の自動運転関連銘柄
自動運転レベル4以降の実現に向けても注目・オススメの自動運転車関連銘柄を抑えておきましょう。
4-1.【3906】ALBERT
市場 | 東証マザーズ |
注目ポイント | ビッグデータを活用したAIマーケティング事業を展開するAIベンチャー。 |
ALBERTは、自動運転分野でトヨタと提携していることでも知られるAIベンチャーです。
AIバブルに沸いた2018年にはテンバガーを達成しましたが、2019年から2020年に掛けてはその反動で下落が続いています。
東証で最も期待されている自動運転車関連銘柄の一つであるため、必ず抑えておきましょう。
4-2.【3993】PKSHA Technology
市場 | 東証マザーズ |
注目ポイント | 画像認識や自動対話に強いAIベンチャー。 |
PKSHA Technology(パークシャ・テクノロジー)は画像認識・自動対話AIに強みを持ち、トヨタ自動車が出資・提携していることでも知られる自動運転車関連銘柄です。
2019年から株価は暴落しており、2018年初めに付けていた8,365円の高値から、2020年11月には2,300円前後で推移しています。
そろそろ大きな買い戻しが入ってもおかしくありません。
4-3.【4425】Kudan
市場 | 東証マザーズ |
注目ポイント | AI技術の研究開発・ライエンスの提供を行うAIベンチャー。 |
Kudanは、自己位置推定と環境地図作成を同時に行う「SLAM」を独自開発しているAIベンチャーです。
「SLAM」は自動運転でも注目されている技術であり、自動運転以外にもロボティクスやAR/VR、スマートシティなどでの応用が期待されています。
同社の株価は、2019年2~3月には25,000円を超えていましたが、2020年11月時点では3,500円まで暴落しています。]
そろそろ買い時かもしれません。
5.まとめ
2020年の自動運転車関連銘柄は、決算が好調だった【3663】アートスパークホールディングスやIPOで注目された【4052】フィーチャなど一部の銘柄は急騰したものの、全体として見ると苦しい展開です。
2018年から2019年に掛けて自動運転車関連銘柄を含む多くのAIベンチャーが急騰した反動が来ていると見ることができます。
2020年のマーケットでは不調ではあるものの、自動運転車を巡る世界的な規制緩和・開発競争はますます激化しています。
日本でも2020年4月から自動運転レベル3が解禁され、2020年11月にはホンダが世界初となるレベル3の自動運転車を販売するというニュースが伝わってきました。
今後も自動運転車の規制緩和・開発競争に関するニュースについてはアンテナを張っておき、自動運転車関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう!
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