ニンテンドースイッチ関連銘柄はコロナ自粛と「どうぶつの森」ブームで上昇期待！

 

任天堂のゲーム機「ニンテンドースイッチ」の品薄が続いています。

 

「ニンテンドースイッチ」は、発売から3年弱で全世界での累計販売台数が5,000万台を突破しており、世界的な大ヒット商品となっています。

 

テレビゲームは新型コロナ下の自粛生活の心強い味方であることに加えて、「あつまれ どうぶつの森」は社会現象にもなっており、ニンテンドースイッチブームはさらに加速されることになりそうです。

 

ニンテンドースイッチ関連銘柄に注目していきましょう！

 

 

1.ニンテンドースイッチ関連銘柄とは？

 

新型コロナウィルスによる自粛生活が長引く中で、ニンテンドースイッチが爆発的な売れ行きとなっています。

 

1-1.ニンテンドースイッチとは？

ニンテンドースイッチ(Nintendo Switch)は、任天堂が2017年3月3日から発売している据え置き型ゲーム機です。

 

Wiiのような据え置きゲーム機としても遊べるだけではなく、DSのような携帯ゲーム機としても遊べるように設計されており、任天堂の集大成とも呼べるゲーム機として世界中で大ヒットしています。

 

任天堂が2020年5月7日に発表した2020年3月期決算によると、直近1年間でのニンテンドースイッチとニンテンドースイッチライトの販売台数合計は2,103万台となっており、前年度比+24.0％の伸びとなっています。

 

2020年1月にはニンテンドースイッチの世界での累計販売台数は5,200万台を突破しており、スーパーファミコンの4,910万台を上回り、Wiiの1億163万台の約半数にまで到達したとのことです。

 

ニンテンドースイッチ自体も好調ですが、ソフトの売上はさらに好調で、この1年間で前年度比+42.3％となる1億6,872万本の売上となっています。

 

特に「ポケットモンスター ソード・シールド」は1,737万本、「あつまれ どうぶつの森」は1,177万本と、世界的に人気のあるゲームソフトの販売が続いたことがけん引しました。

 

1-2.新型コロナの自粛生活下でニンテンドースイッチが品薄に

テレビゲームは、新型コロナウィルスによる自粛生活の力強い味方であり、巣ごもり消費を代表する商品となっています。

 

ただ、ニンテンドースイッチは、

①自粛生活による需要増、

②中国でのサプライチェーン停止による供給減

③「あつまれ どうぶつの森」のブームによる需要増

この3つの要因が重なったことで品薄が続いています。

 

ニンテンドースイッチは品薄が続いていることから高額転売の対象ともなっており、今やマスクやアルコール消毒液よりも手に入らない状態が続いています。

 

特に、2020年3月20日に発売された「あつまれ　どうぶつの森」は社会現象となっており、発売から2ヶ月足らずで全世界1,000万本、国内でも5月14日時点で435万本を突破し、ニンテンドースイッチ最大のヒットとなっています。

 

「あつまれ　どうぶつの森」は、品薄が続いたゴールデンウィークの2週間だけでも45万本を販売しており、この販売本数には販売比率の半分を占めるダウンロード版は含まれていないとのことで、実際の売上はさらに多いとのことです。

 

「あつまれ　どうぶつの森」のブームは止まる気配が見えず、ニンテンドースイッチの品薄状態は今後も続くことになりそうです。

 

ニンテンドースイッチ関連銘柄の株価動向を見ていきましょう。

 

2-1.世界的ゲームメーカー！【7974】任天堂

まずは、ニンテンドースイッチ関連銘柄としては欠かせない【7974】任天堂の株価動向を見ていきましょう。

 

任天堂は、DS・Wiiブームに沸いていた2007年11月には73,200円を付けていました。その後、リーマンショックがあったことに加えて、ソーシャルゲーム全盛となったことから業績も低迷。

 

2012年には1万円台を割り込む展開となり、2012年7月には8,060円まで下落……。任天堂株に100万円以下で投資できる状態となっていました。

 

なお、この頃は、ソーシャルゲーム「パズドラ」を手掛けるガンホーが1年で約100倍の上昇を達成し、マーケットや投資家の間でも「ゲーム機ビジネスの終焉」が囁かれていた時代です。

 

その後はアベノミクス相場で日本株全体が買われたこともあり、安値帯は抜け出しましたが、任天堂株が特に大きく買われることはありませんでした。

 

任天堂株にとって大きな転機となったのは、「ポケモンGO」が世界的ブームとなった2016年7月です。

株価はこの1ヶ月で14,705円から32,700円まで急騰し、この時期を境に任天堂株の出来高は急増。2020年5月現在にも続く上昇トレンドの始まりとなりました。

 

そして、ニンテンドースイッチが発売された2017年3月には23,505円を付けていましたが、発売から3年となる2020年5月現在は45,000円前後で推移しています。

ニンテンドースイッチの発売から3年で任天堂株は約2倍の上昇となっています。今後は、DS・Wiiブームのときに付けた73,200円の上場来高値を目指していく展開になるかどうかに注目が集まります

 

2-2.任天堂と関係が深い半導体メーカー！【6875】メガチップス

【6875】メガチップスは、ゲーム機向け大容量・低価格・低消費電力のゲームソフトウェア格納用LSIを手掛ける半導体メーカーです。

 

同社は、任天堂向け比率が高い半導体メーカーとして知られており、任天堂関連ニュースが流れると物色される傾向がある銘柄となっています。

 

同社の株価は、ニンテンドースイッチが発売した2017年3月には2,610円を付けていました。

2018年2月には4,240円まで上昇していましたが、2018年の半導体バブル崩壊懸念や米中貿易摩擦により大きく売られました。

任天堂が中国市場にニンテンドースイッチを投入することが報じられるなどのニュースでは一時的に買われたことがあったものの、2020年5月現在は1,800円前後で推移しています。

 

 

 

3.ニンテンドースイッチ 関連銘柄リスト

 

銘柄	備考
【7974】任天堂	ゲーム機「ニンテンドースイッチ」
【6875】メガチップス	任天堂ゲーム機向け比率が高い半導体メーカー
【6804】ホシデン	ニンテンドースイッチ向け電子部品、任天堂比率が高い
【6479】ミネベアミツミ	ニンテンドースイッチ向け電子部品
【6460】セガサミー	ニンテンドースイッチ向けソフト「マリオ&ソニック AT 東京2020オリンピック」
【7832】バンダイナムコ	ニンテンドースイッチ向けソフト「太鼓の達人 Nintendo Switchば～じょん!」など
【9684】スクウェア・エニックス	ニンテンドースイッチ向けソフト「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S」など
【9697】カプコン	ニンテンドースイッチ向けソフト「モンスターハンターダブルクロス Nintendo Switch Ver.」など
【9766】コナミ	ニンテンドースイッチ向けソフト「実況パワフルプロ野球」など
【6758】ソニー	ゲーム機「プレイステーション4」、プレステ5でも注目

 

4.オススメのニンテンドースイッチ関連銘柄３選！

 

オススメのニンテンドースイッチ関連銘柄を3銘柄見ていきましょう。

 

4-1.【7974】任天堂

市場	東証一部
備考	世界的ゲームメーカー。マリオやゼルダ、ポケモンなどのゲームソフトを展開

ニンテンドースイッチ関連銘柄として、任天堂は絶対に外せません。

社会現象となっている「あつまれ どうぶつの森」を追い風に、ニンテンドースイッチがさらに売れ行きを増すことは確実で、DS・Wiiブームの2007年に付けた上場来高値を目指す展開になってもおかしくありません。

最低取得単価が400万円以上と、個人投資家にはやや手を出しづらいことだけが難点です。

 

4-2.【6804】ホシデン

市場	東証一部
備考	コネクターやスイッチなどの情報通信部品を手掛ける電子部品メーカー。任天堂比率が高い。

ホシデンは、コネクターやスイッチなどに強い電子部品メーカーで、売上の半分以上が任天堂関連となっています。

任天堂の業績と株価が連動する銘柄として知られており、任天堂関連ニュースではたびたび物色されます。

 

ただ、ニンテンドースイッチ発売後には任天堂ほどには株価は上げておらず、2018年の米中貿易摩擦で下げて以来は低迷したままです。

今後、ニンテンドースイッチの売れ行きがさらに加速すれば、出遅れ株として買われても不思議ではありません。

 

4-3.【6875】メガチップス

市場	東証一部
備考	カスタムLSIや画像転送システムを手掛ける半導体メーカー。任天堂比率が高い。

メガチップスは、任天堂向けのLSIを主に手掛ける半導体メーカーです。

ホシデンと同じく任天堂の業績に連動する銘柄として知られていますが、2018年の米中貿易摩擦で下げて以来は低迷したままとなっています。

 

2019年には多くの半導体株が反発したにも関わらず、同社の株価は回復していません。

半導体、ニンテンドースイッチという2つのテーマで、出遅れ株として買われる展開は十分にあると思われます。

 

 

5.まとめ

 

ニンテンドースイッチは

①自粛生活による需要増

②中国でのサプライチェーン停止による供給減

③「あつまれ どうぶつの森」のブームによる需要増

という3つの要因が重なったことで品薄が続いています。

 

サプライチェーンの停止は徐々に解消されているため供給不足は解消されそうですが、新型コロナ自粛と「あつまれ どうぶつの森」の社会現象によって品薄状況は当面続きそうです。

 

ニンテンドースイッチ関連銘柄としては、【7974】任天堂はもちろん、任天堂と関わりが深い電子部品メーカーの【6804】ホシデン、半導体メーカーの【6875】メガチップスも抑えておきましょう。

 

ただ、任天堂の株価はニンテンドースイッチの販売台数と比例して上昇していますが、ホシデンとメガチップは2018年の米中貿易摩擦以来、株価が低迷したままです。

 

ホシデンとメガチップスは、今後ニンテンドースイッチブームの出遅れ株として物色される可能性があるかもしれません。

 

ニンテンドースイッチに関するニュースにはアンテナを張っておき、任天堂株やニンテンドースイッチ関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう。