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決算発表の株価の動きについて解説!決算前の株は買い増し?利益確定?様子見?

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決算発表翌日に、日本エンタープライズは+25%!ネクソンは-23%!

 

株価が大きく動く材料には多くのものがありますが、決算発表は最もポピュラーなものです。

 

ただ、決算が良かったから上昇して、決算が悪かったから下落するという傾向はあるものの、100%確実ではない点には注意が必要です。

 

決算発表による株価の値動きを抑えておき、株式投資に役立てていきましょう!

 

 

1.決算発表とは?

 

決算発表の基本的な概要について抑えておきましょう。

 

1-1.そもそも決算発表とは?

決算とは企業が1年間の収入と支出を計算して利益もしくは損失を算出し、経営状況や財務状況を明らかにするための手続きです。

 

上場企業の決算では、損益が計算されるだけでなく、さまざまな財務諸表が作成され、経営状況や財務状況についての情報開示が数多く行われます。

 

企業の経営状況や財務状況を示すために作成される書類が「決算書」です。

なお、決算書は「財務諸表」や「決算報告書」とも呼ばれます。

 

決算書の中でも特に重要なのが、貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)、キャッシュフロー計算書(C/F)の3点です。

 

貸借対照表(B/S)

企業の資産や負債、純資産の状態を示す決算書で、「バランスシート」とも呼ばれます。

 

損益計算書(P/L)

企業の一定期間における収益と費用の状態を表し、経営判断のための情報として用いられる決算書です。

 

損キャッシュフロー計算書(C/F)

企業の一定期間における現金(キャッシュ)の増減を示したもので、その企業にどれだけのキャッシュがあるかを示す決算書です。

 

決算書を分析しただけで未来の株価動向が分かるわけではありません。

しかしこれらの決算書をもとに投資行動を行っている投資家が数多くいるため、決算発表は株価に大きな影響を与えるということを抑えておきましょう。

 

1-2.決算はいつあるのか?

個人事業主が行う決算である確定申告は、毎年1月1日から12月31日までと決められていますが、

法人の場合は決算日を1年の中の自由な期間に決めることができます。

このため、各企業の決算発表日は異なっていることに注意が必要です。

 

ただ各企業の決算発表日は異なっているとはいえ、

日本企業の決算発表期間は、4月1日から3月31日までの「3月決算」としている企業が多いという特徴があります。

 

国税庁の2017年度の統計によると、日本の全法人の中で3月決算としている企業は18.98%となっており、月別では最も多いです。

※参考:国税庁(https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/hojin2017/pdf/04_hojinsu.pdf)

 

特に上場企業に絞ると、約65%以上の企業が3月決算となっていることを抑えておきましょう。

 

また海外では12月決算が主流であることから、近年は12月決算とする企業が増えてきている傾向もあります。

 

決算月がいつであろうと、決算は四半期(3ヶ月)ごとに発表される点にも注意が必要です。

例えば3月決算の場合、

・4-6月期の第1四半期決算

・7-9月期の中間決算(第2四半期決算)

・10-12月期の第3四半期決算

・1-3月期の本決算(第4四半期決算)

 

このように発表されます。

 

企業ごとに決算発表日は異なるため、

Yahoo!ファイナンスなどの株式情報サイトで企業ごとの決算発表日は必ずチェックしておくようにしましょう。

 

【ここだけチェック!】
  • 決算とは、企業の経営状況や財務状況を明らかにするための手続き
  • 決算をもとに投資行動をしている投資家が多いため、決算は株価が動く材料になりやすい
  • 上場企業の決算日は3月が多いことが特徴
  • 企業ごとに決算発表日は異なるため、株式情報サイトで決算発表日を要チェック!

 

2.決算発表時の株価の動き

 

決算発表時の株価の動きについて抑えておきましょう。

 

2-1.決算時に株価が上がる理由

決算の内容が投資家の業績予想よりも良いと「ポジティブサプライズ」となり、株価は大きく上昇するケースが多くなります。

 

ただし決算が悪くても買われる場合もあるように、決算が良くても「材料手尽くし」となり売られるケースもあります。

特に好決算を織り込んで事前に株価が大きく上昇しているような場合だと、

好決算発表と同時に高値を付けて下落するケースは少なくありません。

 

このような株価動向は、「噂で買って、事実で売る」という相場格言にもなっています。

 

決算がいくら良くても、株価が100%確実に上がるわけではないと心得ておくことが重要です。

決算が良いと株価が上がる、決算が悪いと株価が下がるというのは、あくまで傾向なのであって、100%ではないのです。

 

2-2.決算時に株価が下がる理由

決算発表を受けて株価が下がるケースは少なくありません。

 

決算発表の内容が、投資家が想定した業績(コンセンサス)よりも悪いと、投資家から失望売りが出て大きく下げる傾向があります。

このようなケースは「ネガティブサプライズ」と呼ばれます。

 

ただ「ネガティブサプライズ」となっても、「悪材料出尽くし」となり、むしろ買われる場合もあります。

決算発表の内容が悪いと、株価は下がる傾向が多くなっていますが、これは100%ではないと心得ておくことが重要です。

 

 

【ここだけチェック!】
  • 決算の内容が投資家の想定(コンセンサス)よりも悪いと株価は下がり、想定よりも良いと株価は上がる傾向がある
  • 決算の良し悪しによる株価動向はあくまで傾向であって、100%確実ではないと心得ておくことが重要

 

3.決算時期に持っている株はどうしたらいい?

 

保有している株が決算時に重なってしまった場合に、どのような投資行動を取るべきかを抑えておきましょう。

 

3-1.買い増し(増し玉)する場合

決算で好業績が期待できそうな場合には、決算前に株を買い増しするという投資行動が考えられます。

ただし、これはあまりおすすめできる方法ではありません。

 

確かに買い増しして、決算によって大きな上昇となった場合には、より大きな利益が期待できます。

しかし好決算が期待されて期待通りの決算だった場合にも、「材料出尽くし」となって大きく下げる場合も少なくないためです。

 

仮に買い増しするとしても、保有株数の10~20%程度に留めておくなど、限定して行うことをおすすめします。

 

例えば決算前に1,000株保有している場合には、100株~200株程度を買い増すに留めておくようにしましょう。

 

3-2.利益確定する場合

 

決算発表で株価がどうなるか分からないため、事前に利益確定してしまうという戦略もあります。

 

ただ「自分自身はどのような目的で投資しているのか?」を把握した上でこのような行動を取るようにしましょう。

 

数日から数週間程度の保有を目的としたスイングトレードの場合は、決算前に全て利益確定してしまっても問題ありません。

 

一方長期投資を目的としている場合、決算前だからといって安易に売却して、最初に決めた投資戦略を変更すべきではありません。

 

このような場合は利益確定するとしても、保有株数の20~50%程度に留めておくことをおすすめします。

 

例えば長期投資で1,000株保有している場合には、決算前に200~500株を利益確定です。

決算を受けて上がった場合には利益を逃すことなく、下がった場合には損失を小さくできます。

 

3-2.様子見する場合

長期投資を目的に投資している場合には、決算前だからといって安易な行動は取らずに様子見することを推奨します。

 

確かに決算を受けて株価が短期的に大きく下がってしまう場合も多々ありますが、

中長期的には短期で落とした株価を時間を掛けて戻していくことも少なくありません。

 

決算前に上がることを期待して買い増しする、下がることを懸念して利益確定する。

前者は欲望によるものであり、後者は恐怖や不安に駆られての行動です。

 

このような感情に左右されて行う投資行動が、良い結果をもたらすことはほどんどありません。

 

決算で大きな変動が予想される場合であっても、短期ではなく長期的な視野に立って様子見することが最もおすすめです。

 

 

4.決算時に暴騰、暴落した銘柄とその理由

直近の2019年8~10月に、決算を受けて暴騰・暴落した銘柄をそれぞれ見ていきましょう。

 

4-1.決算で暴騰!【4829】日本エンタープライズ

スマホ向けのゲームや音楽コンテンツを配信している【4829】日本エンタープライズは、決算発表を受けて暴騰した銘柄です。

 

同社は2019年9月27日の大引け後に発表した決算で、2020年5月期第1四半期の連結経常利益が前年同期比2.2倍の9,300万円に拡大したことを発表しました。

 

決算発表前の9月27日に186円で引けた株価は、翌日には+15%以上となる215円で寄り付き、+25%となる233円で引けました。

その後も株価は上昇して、10月7日には294円まで上昇。

 

決算発表からわずか10日で、最大+58%の上昇となりました。

同社のようにそれまでは低位株で低迷していた銘柄は、

決算で好業績や黒字転換を発表すると、より大きな勢いで株価が暴騰する傾向があります。

 

4-2.決算で暴落!【3659】ネクソン

オンラインゲーム大手の【3659】ネクソンは、決算発表を受けて大きく下落しました。

 

同社は2019年8月8日の大引け後に発表した決算で、2019年4-6月期の利益が-34%減となったことを発表。

市場コンセンサスを大きく下回ったことから売りが殺到することになりました。

 

同社の株価は決算発表前の8月8日には1,653円を付けていましたが、

翌日には-17%以下となる1,360円で寄り付き、1日で-23%となる1,257円まで暴落。

 

ただその後は反発しており、1ヶ月後の9月12日には一時1,528円まで戻しています。

2019年10月現在は1,200円前後まで値を落としていますが、決算直後には戻していた時期があったことに注目です。

 

ネガティブサプライズで暴落してしまった場合には、恐怖心からすぐに売りたくなってしまう場合が多いですが、しばらく待っていれば反発することも多いのです。

 

 

5.まとめ

 

決算発表は、株価動向に最も大きく影響する材料の一つとなっています。

 

ただポジティブサプライズだからといって必ずしも上昇するわけではなく、

ネガティブサプライズとなった場合にも「悪材料出尽くし」となってむしろ上昇する場合もあります。

 

決算発表を受けて取引する投資行動は「決算プレー」と呼ばれますが、簡単なようで非常に難しく、初心者にはおすすめできるものではありません。

 

また決算の内容を事前に知って取引する「インサイダー取引」は違法ですが、決算の内容を事前に知ることはできても、市場の反応までは知ることができません。

インサイダー取引という違法行為に手を染めながらも、大きな損失を出してしまった人は少なくないのです。

 

投資をする上で重要なことは「自分自身はどのような目的で投資をしているのか?」を事前に抑えておくことです。

 

短期的なスイングトレードをしている場合であれば決算前にリスク回避として利益確定すべきですが、

長期投資をしているならば決算は様子見することがおすすめです。

 

自分自身が手掛けている銘柄の決算発表日についてはしっかりと確認しておき、決算に備えて安全な投資行動を取るように心掛けていきましょう。

 

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