- 2020-10-20
- ライフ・日常
【8715】アニコムホールディングスは+108%!【6039】日本動物高度医療センターは+110%!【7427】エコートレーディングは+111%!【9903】カンセキは+188%!
日本の少子化が止まりませんが、その一方でペット市場は成長が続いています。
ペット市場は、単身世帯の増加を背景に堅調な成長を遂げており、新型コロナの巣ごもり生活をきっかけにペットを飼うことを検討している人が増加していることも追い風です。
ペットフードやペット保険を手掛けるペット関連銘柄は、ペットを飼っている人にとっては身近な銘柄であるため投資デビューにもおすすめのテーマ株です。
ペット関連銘柄に注目していきましょう!
目次
1.ペット関連銘柄とは?
単身世帯の増加を背景にペット需要が増える中、ペット関連銘柄に注目が集まっています。
1-1.ペット関連銘柄とは?
ペットは、愛玩を目的に飼育される動物のことです。イヌとネコはもちろん、ハムスターやカメ、金魚や昆虫などもペットに含まれます。
ペットを飼うことには癒し効果や孤独の解消といった心理的メリットがあり、またペットを連れて散歩に出かけることで健康促進効果も期待できます。
日本では未婚率が年々上昇しており、また高齢化によって離別や死別で単身世帯になるケースも増えていることから、2022年には3世帯に1世帯が単身世帯となる見込みです。
日本での単身世帯の増加は人口減少とほぼリンクする形で進み、2050年には単身世帯の割合は40%超になると予測されています。
単身世帯の増加は、大きなペット需要を生むことが期待されており、世界に先駆けて人口減少・高齢化が進む2020年代の日本ではペットブームが起こるかもしれません。
今回注目していくペット関連銘柄は、ペット保険やペットフード、ペット医療などのペット事業を手掛けている銘柄が中心となります。
1-2.ネコの飼育数が増加し、イヌの飼育数は減少している
最新の日本のペット市場動向について抑えておきましょう。
矢野経済研究所が発表した2019年度のペット関連市場規模によると、前年比+1.7%増の1兆5,700億円になったとのことです。
近年は、無添加やグレインフリーといったペットの健康を意識したペットフードが市場拡大に寄与しており、健康意識の高まりがペットにも波及していることが分かります。
また一般社団法人ペットフード協会が発表した「2019年(令和元年)全国犬猫飼育実態調査結果」によると、全国のイヌの飼育数は879.7万頭、ネコの飼育数は977.8万頭となっています。
近年のトレンドとしては、イヌの飼育数は減少傾向にありますが、ネコの飼育数は増加傾向にあります。
2017年にネコがイヌを逆転しましたが、2019年にはネコが100万頭近くの差を付けました。
イヌの飼育数が減少している背景には、「集合住宅での飼育が禁止されている」ことが挙げられており、日本の住環境問題がペット飼育にも大きな影響を与えているようです。
新型コロナでは、外出自粛生活を余儀なくされたことから、心の癒しとしてペットを求める人が増加していると報じられています。
新型コロナが今後のペット市場にどのような影響を与えるかが注目です。
- 日本では単身世帯の増加などを背景に、ペット市場は年々拡大している。
- イヌの飼育数は減少傾向にある一方、ネコの飼育数は増加傾向にある。
2.ペット関連銘柄が上昇する理由と過去に上がった銘柄
2020年新型コロナ相場で大きく上がっているペット関連銘柄を見ていきましょう。
2-1.ペットに強いホームセンター!【9903】カンセキ
ホームセンター「カンセキ」を展開する【9903】カンセキは、ペット関連銘柄に位置付けられるホームセンター株です。
ホームセンター「カンセキ」ではペット専門店「ペットプラネット」を併設しており、ホームセンターの中でもペット用品に強いことで知られています。
同社の株価は、2020年1月初めには1,733円を付けていました。
コロナショックでは3月17日に1,324円まで下げましたが、すぐに値を回復して上昇。
9月3日には3,820円まで上げており、新型コロナ相場での最大上昇率は+188%となっています。
2-2.ペット向け高度医療サービス!【6039】日本動物高度医療センター
イヌ・ネコを専門に高度医療サービスを提供する【6039】日本動物高度医療センターは、代表的なペット関連銘柄です。
同社は、通常の動物病院で対処が困難となったペットに、CTやMRI、放射線治療器、PET-CTといった高度医療機器を使った治療を行っています。
同社の株価は、2020年1月初めには2,306円を付けていましたが、コロナショックでは3月17日に1,331円まで下落しました。
その後は大きく上昇しており、10月13日には2,800円まで戻しています。
新型コロナ相場での最大上昇率は+110%となっており、コロナショック前の株価も回復しています。
ペット関連銘柄は新型コロナ相場で堅調に上昇しており、ペットフード最大手の【8113】ユニ・チャームは+67%、ペット専門商社の【7427】エコートレーディングは+111%、ペット保険最大手の【8715】アニコムホールディングスは+108%などとなっています。
※いずれも2020年3月安値以降の最大上昇率。
- ペット関連銘柄は、新型コロナ相場で堅調に上昇している。
4.ペット関連銘柄リスト
銘柄 | 備考 |
【2831】はごろもフーズ | ペットフード |
【4912】ライオン | 子会社のライオン商事がペットケア用品を手掛ける |
【6039】日本動物高度医療センター | 高度医療サービスを提供する動物病院 |
【7326】SBIインシュアランスグループ | ペット保険 |
【7339】アイペット | ペット保険専業の保険会社 |
【7427】エコートレーディング | ペット専門商社、ペット専門学校運営 |
【8113】ユニ・チャーム | ペット用品最大手 |
【8267】イオン | ペットショップ「イオンペット」 |
【8715】アニコムホールディングス | ペット保険最大手 |
【9903】カンセキ | ペットに強いホームセンター |
5.オススメのペット関連銘柄3選!
新型コロナ収束後に向けてもオススメのペット関連銘柄を抑えておきましょう。
5-1.【8715】アニコムホールディングス
市場 | 東証一部 |
注目ポイント | ペット保険最大手のアニコム損保を展開。 |
アニコムホールディングスは、ペット保険シェアトップのアニコム損保を柱とする、ペット関連銘柄の代表的な銘柄です。
株価は高値圏で推移しており、一段高となっても不思議ではありません。
東証を代表するペット関連銘柄として抑えておきましょう。
5-2.【8113】ユニ・チャーム
市場 | 東証一部 |
注目ポイント | 衛生用品大手メーカー。生理用品や紙おむつ、ペット用品に強み。 |
ユニ・チャームは、ペット用品最大手のペット関連銘柄です。
ディフェンシブ銘柄でありながら、新型コロナ相場では上場来高値を更新し続けている成長株でもあります。
ペット用品以外の事業規模も大きいため、ペット関連ニュースだけで動く純粋なペット関連銘柄ではありませんが、リスクの小さいペット株として抑えておきましょう。
5-3.【9903】カンセキ
市場 | 東証ジャスダック |
注目ポイント | ホームセンター「カンセキ」を全国展開する。 |
カンセキは、ホームセンター「カンセキ」にペット専門店「ペットプラネット」を併設していることから、ペット関連銘柄に位置付けられます。
新型コロナ相場で堅調なホームセンター×ペット株として抑えておきましょう。
小売株でありながら成長株であり、アベノミクスが始まった2013年から7年間で10倍以上の値上がりとなっています。
6.まとめ
2020年新型コロナ相場では、ペット関連銘柄は堅調な上昇となっています。
近年の日本のペット市場を見てみると、ネコは増加傾向にある一方で、イヌは減少傾向にあります。
またペットの健康志向が高まっていることから、ペットの寿命も増加傾向となることでしょう。
日本のペット市場は、単身世帯の増加という人口動態トレンドを背景に成長を続けることが期待されており、新型コロナの影響で、この動きが加速する可能性もあります。
ペット関連銘柄は、ペット保険大手の【8715】アニコムホールディングスやペット用品大手の【8113】ユニ・チャームなどペットの飼い主にとっては身近な銘柄が多いため、投資デビューにもおすすめのテーマ株です。
ペットブームなどのニュースにはアンテナを張っておき、ペット関連銘柄の動向は要チェックしておきましょう!
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